TOHOシネマズに限らず映画館の仕事はほとんどが立ち仕事であるため、体力に自信がない方にはあまりおすすめできません。

腰や膝に負担がかかることから、「今まであまり立ち仕事をしたことがない」という方にとっては過酷に感じられるかもしれませんね。

また、就業中は靴が決められているため「足が痛い」という声や、ずっとポップコーンの機械の側にいるため「暑さがつらい」という声も見られました。

体力に自信がある方や立ち仕事のバイトを多く経験している方であれば問題ありませんが、デスクワークや軽作業が得意という方にはつらいと感じられるようです。

TOHOシネマズの仕事内容は大きく分けて3つあります。1つ目はボックスオフィスでチケット販売をする仕事、2つ目はフロアスタッフ、3つ目は飲食やグッズの販売スタッフです。

どれも楽な仕事ではなく、ひとつひとつ決まりがあるため最初は「覚えることがたくさんあって大変」と感じられるかもしれません。

劇場内の巡回や清掃、お客様からの問い合わせの対応、飲食やグッズの調理、レジ対応などあらゆることを覚えなければならないうえ、日によってどこの場所で働くかや仕事内容が異なります。

そのため、どのような仕事でも柔軟にこなせるタイプでなければ、スムーズにさまざまな業務をこなすことができないかもしれません。

平日の朝や昼間などは基本的にそこまで忙しくないものの、人気作品の公開日前後や夏休み・冬休み・年末年始など時期によって忙しい場合があります。

特に映画に関連するパンフレットや限定グッズが販売される場合には常に陳列をし直したり、レジ対応に追われることもあるかもしれません。

また、人気作品の公演期間中には多くのお客様が訪れるため、ドリンクやポップコーンなどの販売対応にも追われる可能性があります。

多くのお客様が足を運ぶ時期は基本的に忙しいと考えておく必要がありそうです。

最近のバイトでは飲食店でも「髪色・服装自由」とされているところも多いですが、TOHOシネマズのバイトは身だしなみが厳しいことで有名です。

明るすぎる髪色はNG、肩より長い髪はお団子にする、フード担当は帽子から前髪を出さないなど髪色・髪型に関する規定は特に厳しく定められています。

さらに、ネイルや指輪は禁止なうえ、制服や靴も決められているため、髪型や服装に自由を求めている方にはおすすめできません。

毎日出勤前にマネージャーが身だしなみチェックをするため、少しでも身だしなみに乱れがあれば指摘されるもしくはその状態が続けばクビになることもあるかもしれませんね。

TOHOシネマズの仕事内容は先述した通り大きく分けて3種類ありますが、希望のポジションにつけるとは限りません。

例えば、「ドリンクやポップコーンの販売業務を担当したい」と思っていても、フロアやトイレの清掃にまわされることもあるでしょう。

面接時やその都度「この仕事をしたい」と伝えれば希望通りになることもありますが、他のバイトや社員との兼ね合いもあるため、思い通りの仕事ができるとは思わない方がよいかもしれません。

また、従業員の人数やバランスによって3つのポジションをローテーションさせられる可能性もあるため、基本的には「どの仕事もできる」状態にしておかなければならないのも注意点のひとつです。

ポップコーンやポテト、チュロスなどのホットメニューを販売するポジションについた場合には、やけどをする可能性があります。

これらを販売する際には高温の機械を使ったり、その都度油で揚げたりといった工程が必要なため、使い慣れないうちはやけどやケガをしてしまうこともあるかもしれませんね。

しかし、最初にやけどやケガをしない安全な使い方を先輩や社員から丁寧に教えてもらえるため、その通りに使えばやけど・ケガをする可能性はありません。

お客様がたくさん並んでいる・大量に注文が入ったという場合には特に注意が必要ですが、普段通りに業務を行えばリスクは少ないでしょう。

バイトを辞めたいと思ったら、まずは上司に退職の意思を伝えることが大切です。「辞めたいです」と言うのは勇気がいりますが、「いつ辞めたいか」「何が理由で辞めるのか」をしっかり伝えることで、円満に退職できるでしょう。

しかし、人員不足などで辞めると伝えてもなかなか了承してもらえないこともあるかもしれません。

自分の将来を優先した選択であることを強く伝えることと、今まで仕事を教えてくれたことに対する感謝の気持ちを述べれば、基本的には辞めることを了承してもらえるはずです。

辞めたいことを直接言えないという場合もあるかもしれません。

例えば、上司が普段からとても怖い・圧力を感じるという場合や、バイトを辞める理由がお店側にとって都合の悪い事実であった場合には、なかなか自分の意思を伝えられないでしょう。

また、「今すぐに辞めたい」という場合にも直接言いづらく、直接伝えるのが難しいと感じられるかもしれません。

そういった場合には、「退職代行サービス」を利用してみてはいかがでしょうか。

退職代行サービスとは、代行会社が自分の代わりに退職手続きをしてくれるため、自分で辞める意思を伝える必要がなく、引き留められる・怒られるなどのトラブルが起こる可能性も少ないです。

退職代行サービスを利用すると、退職の意思表明をはじめ、退職日の調整・必要書類の準備・私物の郵送などあらゆる手続きを一貫して行ってくれます。

代行業者を使ったことがないという方も多く気が引けるかもしれませんが、最近ではこのようなサービスを利用して円満に退職している人が大勢います。

辞めることを無理して伝えてストレスを感じたり、ダラダラと辞められない状況が続くこともないため、上手に利用すればとても便利なサービスと言えるでしょう。

TOHOシネマズのバイトを選んだ方の多くが、「飲食に携わる仕事」や「接客業」をしたいと思って応募したはずです。そのため、カフェやレストランなど飲食に特化したお店で働くのがおすすめです。

カフェやレストランなどの飲食店であれば、映画館のように多種多様な仕事を覚える必要がなく、場合によっては髪型や服装も自由でしょう。

また、老若男女問わずさまざまなお客様と直接コミュニケーションを取れるため、「人が好き」という方であれば「楽しい」と感じられるのではないでしょうか。

カフェやレストランと言ってもファーストフードから本格的なコース料理を提供するお店、ホテル内のレストランなどさまざまなタイプがあるため、自分に合ったものを選んでみてください。

ホテルやレジャー施設などで働くのもおすすめです。映画館に比べて人と直接会話する機会も多く、「人とコミュニケーションを取りたい」「人を喜ばせたい」と思っている方は、特に楽しいと感じられるのではないでしょうか。

ホテルやレジャー施設のスタッフもTOHOシネマズと同じように覚えることはたくさんあり、マルチタスクが求められますが、ひとつひとつの仕事はシンプルなので、一度覚えれば苦痛に感じることはないはずです。

TOHOシネマズのバイトが行う仕事内容は大きく分けて3つあります。それぞれの仕事内容を詳しくまとめてみました。

1.フロア

フロア業務はお客様案内と館内清掃を基本とするポジションです。上映前・開場時間・上映中・上映後と仕事内容が分かれており、例えば上映は開場時間までに館内の清掃を行います。

たくさんスクリーンがある映画館であれば、それだけ多くの時間と労力が必要です。ただしTOHOシネマズは映画館の中でも規模が大きいため、バイトや社員も多く雇っており、「この人はこのスクリーンを担当する」など、あらかじめ決められていることが多いでしょう。

開場時間にはチケットの確認とお客様がどのスクリーンに行くのかを案内し、上映中は予告や本編が流れているかの確認・トイレ掃除、チラシ、パンフレットの補充を行います。上映後には会場から出てくるお客様のゴミを集め、清掃を行います。

清掃には特に体力を必要とするうえ、時間勝負なところもありますが、基本的には複数人で担当するため慣れれば問題ありません。

2.ボックスオフィス

こちらはチケット販売とお客様案内を行うポジションです。最近ではインターネットや券売機で各自チケットを買う人が増えていますが、インターネット購入に慣れていない人や券売機でトラブルが起こった場合に対応します。

また、館内のインフォメーションやカード入会などの処理も行うため、事務的な作業が多いポジションと言えるでしょう。

3.ストア

最後にストアの仕事内容ですが、こちらではドリンクやポップコーンの販売もしくは映画に関連するグッズの販売をします。他のポジションに比べてクレームが少なく、シンプルな作業が多いのが特徴です。

ポップコーンや揚げ物を扱うため、やけど・ケガをする可能性がありますが、最初に使い方を丁寧に教えてもらえますし、もしトラブルが起こったら社員が対応してくれることも多いでしょう。

仕事内容は単純で、レジ業務がメインとなるため、スーパーやコンビニなどで働いた経験があれば楽に感じられるかもしれません。

TOHOシネマズのシフトや勤務時間が気になる方も多いと思いますが、まずシフトは1週間単位で提出できます。そのため自分の予定に合わせやすく他のバイトに比べて柔軟性が高いと言えるでしょう。

ただし、他の従業員との兼ね合いもあるため必ず希望が通るわけではなく、その都度調整を求められることが多いです。

また、人員が足りていない場合は希望休や長期休暇を取るのが難しく、あまり融通がきかないと感じられるかもしれません。

決まったシフトはメールで来るスタイルですが、勤務3日前などに届くことも多いため、「早めに予定を把握しておきたい」と思っている方には苦痛かもしれませんね。

一方勤務時間は8時～24時の間で映画館が開いている時間帯です。ほとんどの映画館では4～7時間の勤務で募集されますが、土日や人気作品の上映期間などは8時間固定で勤務させられることも多いです。

TOHOシネマズは他のバイトに比べて身だしなみが厳しいことで有名です。髪色は真っ黒でなくてもよいものの、派手な茶髪・金髪などは禁止されており、女性は髪が長ければお団子にする必要があります。

ポニーテールや三つ編みなどのまとめ方は禁止されているため、お団子に抵抗がない方・毎回お団子をするのが面倒ではない方でなければ厳しいと感じられるかもしれません。

さらに前髪にも規定があり、基本流して眉毛にかからないようにピンで止める必要があります。これは女性だけではなく男性も注意される事項となっているため、性別問わず髪色・髪型に関しては厳しいと認識しておきましょう。

TOHOシネマズのバイトがおすすめな人としてまず挙げられるのが、映画が好きな人です。映画に携わる仕事かつ無料で何度でも映画を観られる特典付きというだけあって、映画好きにはたまらないバイトではないでしょうか。

映画が好きと言っても、映画館の雰囲気が好きな人もいれば、大きなスクリーンで迫力のある映画を観るのが好きという人までさまざまですよね。

TOHOシネマズでバイトをすれば、映画館の雰囲気を味わいながら給料をもらえて、なおかつ無料で映画まで観られてしまうため、「お得感」を存分に感じられるはずです。

また、人気のある映画の情報・新作情報・好きな映画がいつまでその施設で公開されるのかなど、映画にまつわる詳しい情報をリアルタイムで把握できるのも嬉しいポイントです。

TOHOシネマズのバイトは基本的に立ち仕事であるうえ、清掃作業ともなれば広いシアター内を歩き回ったり、立ったり、しゃがんだりをくり返さなければなりません。

また、土日や人気映画の公開日などには全員強制で長時間勤務を強いられるなど、体力勝負になることが多いでしょう。

そのため、立ち仕事や長時間労働が苦ではない人やもともと体力がある人でなければ、続けるのは難しいと感じられるかもしれません。

混雑時にはテキパキ状況を見て臨機応変に動くスキルも必要となるため、体力があってこそスムーズに業務をこなせます。

接客業全般に言えることですが、人と関わる仕事に就く場合はコミュニケーション能力の高さが求められます。映画館には老若男女問わず連日多くのお客様が訪れるため、ひとりひとりに合わせたコミュニケーションが必要です。

お客様によってはクレームを言ってくる人がいたり、小さい子どもが迷子になったりなど日々さまざまな問題が起こる可能性もあります。

そういった場合に円滑にコミュニケーションを取れるかや適切な対応ができるかが、TOHOシネマズのバイトに求められるスキルです。

他の飲食店やサービス業に比べてTOHOシネマズのバイトの面接は10～13倍と非常に高いです。

求人広告が出ると3人募集のところに30～40人応募することも珍しくなく、きつい仕事内容でありながらも「映画を無料で観られる」という特典につられている方が多いのではないでしょうか。

特に学生は、卒業のことも考えて、1、2年生がよく採用されている傾向にあります。また、フリーターは「シフトに多く入れる」と判断されて採用されることが多いかもしれません。

もともと他の映画館で働いていた経験がある人も受かりやすいかもしれませんね。

倍率が高いため「受かるのは難しそう」と感じられるかもしれませんが、早朝や深夜など他の従業員が嫌がる時間帯もしくは人手が足りない時間帯を希望すると比較的受かりやすいです。

面接時には一般的なバイトの面接と同じようなことを聞かれますが、大量募集を行う際には集団面接が用いられることもあります。

ただし基本的には社員と1対1であるため、常識的な受け答えができれば怖がる必要はありません。たまに副支配人やリーダーなど上の立場の人が面接に当たることもあり、そのような場合には緊張してしまうかもしれませんが、こればかりは当日の運であると言えるでしょう。

面接時には志望動機や希望シフトを聞かれたうえで、変わった質問をされることもあるようです。「好きな映画は？」「あなたが今から映画館の中で働くとして、何ができるか？」 などを質問された方もいるようですが、自分の言葉でしっかりと答えられれば問題ありません。

大切なのは答えよりも、誰とでも円滑にコミュニケーションが取れるかという点でしょう。また、土日や大型連休もシフトに入れるかという質問はほぼ必ずされるため、「働けます」と答えるに越したことはありませんね。

せっかくTOHOシネマズのバイトをしてみたいと思っていても、面接で落とされてしまっては元も子もありません。面接に落ちやすい人の特徴を挙げるならば、やはり身だしなみがだらしない・派手すぎる場合、体力がなさそうに見えるなどが挙げられるでしょう。

清潔感を大切にするTOHOシネマズだからこそ、面接時に金髪だったり靴が泥だらけだったりすれば「うちにふさわしくない」と思われてしまうのは当然です。

体力についても、長時間立ち仕事かつ動き回らなくてはならない仕事内容であるため、体力があるに越したことはないと判断されるようです。

また、声が小さい・質問されたことにハッキリと答えられないなどでも、「コミュニケーション能力が低い」とみなされ落とされてしまう可能性があります。

不特定多数の人とコミュニケーションを取る仕事だからこそ、どのような場面でもハキハキと話せる・人の話をしっかり聞ける人が有利ですね。

そして自分が希望する勤務曜日・時間帯と映画館が希望する日時が合わない場合も、残念ながら落とされてしまう可能性があります。

ただしこれは各自日々のスケジュールや予定があるため仕方ないことですし、ひとつの映画館で落とされたとしても別の映画館であれば採用されるというケースもあります。

そのため、どうしてもTOHOシネマズで働きたいという場合には、面接に落ちても再度別の映画館に応募してみるのもひとつの方法かもしれませんね。