このブロックは画面サイズに応じてボタンの位置、大きさが変化する特殊なブロックです。PCサイズでは上部固定、タブレット、スマートフォンではヘッダー部分が上部固定され、ボタン部分が画面最下部に固定されます。編集画面は実際の表示と異なります。プレビュー画面もしくは実際の公開ページでご確認ください。編集についてはヘルプ記事の「フローティングヘッダーブロックの編集」もご覧ください。
勉強法に悩む方への実践的ソリューション

TOEIC スコアアップ の実践的方法
テスト対策を通じて本物の英語力を身につける

TOEIC は役に立つのか?

3つのポイント

  • TOEIC L&R のスコアをあげる練習だけをしていても、話せるようにはならない
  • しかし TOEIC L&R のスコアが低いと、ブロークン英語しか話せない。
  • TOEIC L&R は英語の基礎を作る
  • しかし TOEIC L&R のスコアが低いと、ブロークン英語しか話せない。
TOEIC高得点の人を採用したら、全然しゃべれなかった」よく聞く話ですね。

世間でいう「TOEIC」とは「TOEIC L&R」 のことで、リスニングとリーディングの能力を問う試験です。TOEICが始まったころは、TOEIC のスコアとスピーキング能力には高い相関があると言われていました

しかしそれは、いろいろな方法で英語を勉強している人は、TOEICのスコアも高いという話で、TOEICスコアアップの勉強しかしていない人が話せるようになるわけではないのです。

しかし一方、TOEIC500点にも満たない人が、正しい英語を喋れるということはあり得ない話です。そういう人は一見ペラペラしゃべっているようでも「相手の言うことは正確に理解出ない」「話す英語はブロークン」なってしまっていることがほとんどです。

正しい英語でコミュニケーションをとるには、まず英語の基礎を身につけなければなりません。学校の英語を復習することもいいですが、TOEICの内容はビジネスに焦点があてられており、TOEIC対策を通じて効率的にビジネス英語の基礎を身に着けることができます

ビジネス英語の基礎とは何か。それは相手の言うことが正しく聞き取れて、書かれていることが正確に理解できるということです。英語が聞き取れなければ話せません。また英語が読めなければ書けません。ですからTOEICは、正しい英語でコミュニケーションをとるための基礎力を培うための試験であると言えます。

500点に到達していない人は、英語の基礎力がまったく欠けている(中学校の英語も身についていない)状態ですから、まずこれを突破することがまず第一歩です。

英語を仕事で使いたいのであれば、次は800点を目指しましょう。500点の人から見ると、800点はずいぶん遠い目標のように思えるかもしれませんが、英語でビジネスをしたいのであれば必須であると言えます。

どこかの会社で、社員全員に800点超えを課しているのは理由のあることなのです。(私が教えている集中講座では3か月で500点から800点に行く人もたくさんいます)

しかし、TOEIC対策だけしていても自然に話せるようにはなりません。同時に、「書く」、話す」練習もしていく必要があります。

私は、TOEIC対策の中でなるべく「話す」トレーニングを取り入れるようお勧めしています。正確に話す訓練は、書く能力にも直結します。しかし実際にパソコンに向かって英文を打ち込んでいくのは時間のかかる作業なので、まずTOEIC対策の中で「話す」訓練をしていくのがよいと思っています。

実は、TOEIC L&R とは別に「TOEIC S&W」という試験があります。こちらはライティングとスピーキングの能力を計るものです。

このテストで高得点をとるには、L&Rで高得点を取った上で、徹底的に話す、書く訓練をする必要があります。しかし受験料が高いので、頻繁に受験するのはお勧めしていませんが、これらの対策をすることによって、総合的な「ビジネスに役に立つ英語」を習得することができると思います。

TOEIC テキスト選びの罠

一言で言うと

  • 基本的に、TOEIC公式問題集以外のテキストは必要ない。
  • 基本的に、TOEIC公式問題集以外のテキストは必要ない。
Amazon や町の本屋をのぞくと、TOEIC の参考書は洪水のようにたくさん出ています。どれを選べばよいのでしょうか。

TOEIC の勉強を始めて日が浅い人はわからないかもしれませんが、サードパーティの本にはかなり質の差があります。TOEICでは出題されないような問題があったり、いい加減な問題や、不適切な問題があったりします。結論を言えば、信用が置けるのは TOEIC公式問題集のみで、これ以外を買う必要はないということです。

公式問題集の文法の解説が分からないという場合や、特に単語を強化したい場合は、サードパーティの本を探してもよいでしょうが、基本は公式問題集であることを忘れないようにしましょう。

公式問題集は、2019年12月現在6冊出ています。試験の12回分に当たります。出版日の新しいものからやっていくとよいでしょう。この公式6冊をしっかりやるというのは相当の労力が必要です。ほかの本を買う余裕は普通ないはずです。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集5

以下の説明で「テキスト」とは、TOEIC公式問題集を指します。

単語力を甘く見ない

一言で言うと

  • TOEICには、易しい単語しか出ない。
  • TOEICには、易しい単語しか出ない。
TOEIC の点数が低いという人は、99%単語力が不足しています。聞き取れないとか、読解が遅いなどの原因は、「単語自体を知らない」ことに起因していることがほとんどです。

ですから、単語力の増強は最重要課題として位置づけ、こつこつと勉強していく必要あります。むしろこれだけやっていれば500点は超えるといっていいくらいです。

TOEICで出題される単語のレベルはかなり調整されていて、5000語~6000語(アルクSVL)レベルです。つまりほぼ易しい単語しか出ないのです。どれくらい易しいかというと、せいぜいネイティブの小学校レベルということです。これくらいの単語を知らないでどうしてビジネスができるでしょうか。

英語圏の高校生の英単語力は、大体50,000語だそうです。日本の高校生も日本語の単語力は負けません。あたりまえですが。しかし、同時に英語の土俵に立った時、日本の学校でいかに英語が得意であったとしても、大人と子供の戦いになってしまうのは当然のことですね。

TOEIC は英語を外国語とする人のための試験ですから、ネイティブなみの単語力は要求していません。つまり限定された単語をしっかり学習することで、得点はどんどん伸びるということになります。まずは、公式問題集に出てくる単語をしっかり覚えることを目標にしましょう。

単語を覚えるのが得意という人はいません。大体7回ぐらい辞書を引かないと覚えないそうです。しかし、あとで説明するリピーティングとかシャドーイングなどの音声練習に比べれば、随分とストレスのない勉強なのではないかと思います。電車のなかで、単語帳をながめたり、辞書を引いたりするだけですよね。

世間には、単語学習は単なる丸暗記の作業で知的ではない。単語は覚えなくても文脈から類推できればよいという人がいます。面倒な単語学習をしなくてもTOEIC高得点がとれればラッキー、ということでしょうか。

しかし、あなたは、小学校レベルの単語も知らないし、もちろんその単語を使って話すことすらできないという事実から目をそららしてはなりません。

リスニングの定番練習法

3つのセオリー

  • リスニングの練習の基本は、スピーキングである。
  • スクリプトに頼らない。
  • リピーティング/シャドーイングを徹底する。
  • スクリプトに頼らない。
TOEICはリスニングのパートとリーディングのパートに分かれおり、各パート 495点満点、合わせて990点満点です。配点は同じですが、難易度(点の取り易さ)は同一ではありません。

TOEICは、圧倒的にリスニングの方が点が取り易いのです。

ですから、リスニングの点数がリーディングより低いという人は、少し練習するだけでスコアが大幅にアップする可能性があります。緊急にスコアを上げる必要がある人は、まずリスニングに注力することをお勧めします。

リスニングの4つのパートの形式はそれぞれですが、基本的な練習法はみな同じです。

まず、意外に思われるかもしれませんが、リスニングの能力を上げるには、スピーキングの練習が最も効果的です。なぜなら、自分が話せる英語は必ず聞き取れるからです。

また、スピーキングの練習の中で大切なことは、スクリプトに頼りすぎないということです。何回聞いても言っている意味がわからなければスクリプトを確認する必要があるでしょう。しかし、スピーキングの練習は文字を読む練習ではないのです。

では具体的にはどうするかというと、リピーティング、シャドーイングという練習です。

リピーティングというのは、短い英文(約3秒以下)の音声を聞いた直後、全く同じ英文を全く同じ発音、抑揚で繰り返すことです。この時、基本的に英文は見ません。「お前のカーチャンでべそー」といわれたら「お前のカーチャンでべそー」と繰り返していた頃と同じです。

リピーティングは、長い文章でやる必要はありません。音声が頭の中に残っている範囲でやります。理解した意味は長い間頭に残りますが、音声自体は大体3秒ぐらいしか残りません。「音声」を繰り返すことが重要なので3秒以内の英文で行います。

シャドーイングというのは、音声が流れている間、音声を止めずに、影のように追いかけていく練習です。大体1秒ぐらい遅れてついていけばいいと思います。リピーティングが一旦音声を止めなければならないのにくらべシャドーイングは、音声を止める必要がないので、電車のなかで英語を聴きながら実行することができます。

リピーティングもシャドーイングも、声を実際に出して行う方が効果的ですが、試験場や電車の中ではそうはいかないので、声を出さず頭の中だけでやることもあります。声に出してみると、自分がうまく発音できないことに気づきますが、頭の中だけでも十分効果的です。

リピーティング、シャドーイングを教えていると、嬉々としてやってくれる人と、非常にストレスを感じなかなかやってくれない生徒さんもいます。大人になってしまうと心理的障壁が高くなってしまうのだと思います。

子供に戻った気持ちでー、とは言っても難しいですね。そういう人に無理強いはできませんが、その場合は、単語力強化に注力することを進めています。

しかし、リピーティングもシャドーイングも、英文をそのまままねる練習にとどまっていて、話す訓練としては不足です。使える英語を目指す「意識高い系」の人には、比較的長い英文を聴いた後、英語で要約する、サマライジングという練習を勧めています。

(※)用語の定義は必ずしも決まっているものではなく、シャドーイングのことをオーバーラッピングと呼んでいる人もいるようです。



Part 1 写真描写問題

ポイントは

  • 写真を英語で描写してみる。
  • 写真を英語で描写してみる。
ここからは各パートの攻略法に入ります。TOEIC の形式に不慣れな人は、テキストを参照しながら読んでください。

Part1 は、提示された写真に対してその写真を最もよく表す英文を選択する問題です。7つの part の中で最も易しいと言われる part です。

全部で6問ありますが、500点を目指す人は 3/6 取れればよく、800点を目指す人は、5/6 を目指しましょう。6/6とる必要はありません。大抵1問はやや難しい問題がでるので、一問ぐらいの失点は無視していいでしょう。

STEP1: しかし易しいからと言って手を抜いてはいけません。テキストの応答文は、完全にリピーティングできるまで練習しましょう。意味を理解するためにスクリプトを見る必要はありますが、前述したように、リピーティングするときには、スクリプトを見ないことが大切です

ほとんどの人の発音はカタカナ英語になっていて、テキストのナレーターのようには発音できません。極力、スクリプトは見ず、耳から聞こえる音と同じように発音するようにしましょう。簡単ではないですがこのリピーティングを頑張って実践することによって、聞き取り能力はどんどん向上していきます。

STEP2: 
さて、STEP1の練習によって大抵の人は part1 を高い正解率でクリアすることができるようになります。しかし、それで十分でしょうか?

通常のTOEIC講習では時間がないのでSTEP1でやめていることが多いのですが、将来的に使える英語を目指す人には、写真を見て状況を英語で描写するというトレーニングを勧めています。

このトレーニングをやってもらうと、いかに自分が「口頭で英文を作れないか」ということが実感できます。読んでわかること、聞いてわかることと、それを話せることには相当にギャップがあるのです。"There are three people in this picture." ぐらいから始めましょう。

実は、TOEIC S&W にも「写真描写問題」というものがあって、提示された写真を1分間で、できりだけ詳しく描写しなければなりません。ですからこのトレーニングは、TOEIC S&W にも直結する練習でもあります。

Part 2 応答問題

ポイントは

  • 英語ナレーションは、3回、頭の中を通す。
  • 英語ナレーションは、3回、頭の中を通す。
part2は、1つの質問に対して、3つの応答の中から最も適切なものを選ぶというもので、25問あります。500点を目指す人は6割、800点を目指す人は8割の正解率を目指しましょう。

この問題で注意しなければならないのは、質問と応答の関係が、形式的に整合しているかどうかを判断する問題ではないということです。

例えば Are you ~?、Do you ~? などに対しては、Yes, No で答えるものと教わったかもしれませんが、あくまでコンテキストが整合している選択肢を選ばねばならず、正解が I don't know. など突き放したような表現である例もよくあります。

英語のコンテキスト(文脈)を理解するといえば、なにか難しい感じがしますが、実はコンテキストの理解能力は、われわれは日本語で十分に培っているので、大した問題ではありません。問題は短い英文(大抵3秒以内)が流れてきたとき、脳が瞬間的に理解できるかどうかです。

「瞬間的に理解できる」とは、脳に記憶されている既存パターンにヒットするかどうかということです。例えば "Good morning!"といわれれば、あなたの脳のパターンに即座にヒットし、日本語に訳さなくてもその意味を理解することができます。

ですから、既存パターンの量とヒットのスピードを速める練習をすればよいということになります。

私の講習では、3-トラッキングというやり方でこの練習をします。これは実際の受験の際に、実力を最大限発揮するための方法でもあります。

今、あなたの脳は以下の状態にあります。

  1. 英語のパターンが少ない、またはあっても習熟度が低い(あやふや)
  2. 音声のパターンがネイティブの音声と一致していない
  3. 英語のパターンに結びついている体験がほとんどないか少ない

このような状態でも、高い正解率が得られるようにするのが3-トラッキングという方法です。試験を受けるときも、練習するときもこの方法を励行することによって、得点能力は飛躍的に上がっていきます

一方、攻略本や講師によっては、細かいテクニックを指導しているものもあります。

例えば、「質問に含まれている単語と同じ単語を含んでいる選択肢は不正解である」というものです。例えば質問に book という単語が含まれていて、ある選択肢にも book が現れていれば、それはひっかけであり、正解選択肢にはならないというものです。

そのようなテクニックは知っていてもいいですが、英文の「意味を理解する」という本筋から外れてしまうので、あまりそのようなことばかりを追いかけるようには指導していません。

Part 3 会話問題, part4 説明文問題

3つのセオリー

  • 先読みの重要性
  • シャドーイング/イメージングをすること
  • ストーリーの理解が最優先
  • シャドーイング/イメージングをすること
part3とpart4は、同じような形式です。どちらのパートでも、30秒から40秒のナレーションが流れ、そのあとにひとつずつ3つの質問が流れます。質問もその選択肢もテスト用紙に書かれているので、実際にはその音声を聞く必要はありません。

part3とpart4の違いは、前者が二人~三人の会話であることに対し、後者は一人のスピーチであることです。会話であれば単語は易しいものが多くコンテキストが理解しやすいので得点しやすく、スピーチの場合は書き言葉に近くなるため、単語のレベルが上がりコンテキストが理解がやや難しくなるという違いがあります。

しかし両者に特に対策の差はありません。

1.先読みの重要性

特に問題となるのは、あらかじめ書かれている設問と選択肢を、ナレーションが始まるまえに読めるかということです。設問があらかじめ書かれているということは、出題側が「前もって読んでね」と言っているわけで、受験者として読まない手はありません。これをこの業界では、「先読み」と呼んでいます。

先読みをすることによって、本文の内容を予想することができます。予想があたろうがはずれようが、本文の内容の理解は深まります。特に人物の名前が出てきたりすると、その人がでてくるのを待ち構えることもできます。

しかし、先読みというのは「読む能力」が問われます。ここでも単語力や文法力が関係してきます。先読みの時間は、答える手順にもよりますが20秒から30秒です。この間に設問と選択肢をできれば複数回読み込むのです。読む能力の重要性はTOEIC全般に重視されているといってよいでしょう。

2.シャドーイング/イメージングをすること

ナレーションが流れている時は、必ず頭の中でシャドーイングをします。シャドーイングをすることによって、音声が頭の中を二度流れます。自分のシャドーイングを頭の中で聞くことによってはじめて内容が理解できるということも頻繁に起こります。つまり理解の確実性が高まるというわけです。

実はシャドーイングだけでは不足です。シャドーイングしながらイメージングを意識的に行うことが大切です。

David が出てきたら自分の知っているデビッドさんを想像し、supermarketが出てきたら、自分の知っている東急ストアや西友をイメージしましょう。January が出てきたら、雪の降る寒い日やお正月を思い出しましょう

なぜそうするかというと、われわれ日本人は英語に体験が結びついていません。正月にお餅を食べたいと思っても、January から 餅(rice-cake) は連想できません。ですから英語を聴いたり読んだりしても体験と結びつかないため、内容がピンとこないし頭に残りません。そうするとストーリーもつかめなくなります

3.ストーリーの理解が最優先

TOEICにはリテンション(短期記憶能力)が必要だという人もいますが、TOEICは記憶力の試験ではありません。英語を理解する能力を計るものです。

特にpart3, 4はストーリーを理解することができれば全問正解できます

ナレーションにでてくる複数の時刻や人名を覚えていなければ答えられないような問題はでません。サードパーティーの参考書のなかにはそのような記憶力を必要とする問題が載っていることがあるので注意が必要です。

ナレーションに出てくる細かい事柄を記憶しようとするのではなく、全体のストーリーを理解するようにしましょう。ナレーションが終わった後、「結局こういう話だよね、あれがこうなってああなって…」と日本語で人に説明できるようになれば満点です。

意識高い系の人には、ストーリーの要約を英語でするように勧めています。元のナレーションの表現とは、全く異なる独自の表現になる場合が多く、スピーキングの能力はどんどん高まります。


いよいよリーディングに突入

ポイントは

  • 解答のスケジュールを立てる
  • 解答のスケジュールを立てる
part5からpart7はリーディングの問題です。リーディングに入ってからは、時間との勝負になりますどのような時間配分で問題を解いていくか、自分で決めることが大切です。

しかし、800点を目指している人でも、全問解く必要はありません。TOEICに速読の能力は求められていません。飛ばさずにしっかり読んでいくことが高得点につながります。残った問題は、塗り絵(適当にマークを塗りつぶすこと)しておけばいいのです。

ざっと読んで正解を導くことのできる人は希です。そもそもそういう人はTOEICを受験する必要そのものがありません。そういう能力をもっている人のまねをして、最後までぶっとばして解いても、全体の正解率が下がってしまい、かえって点数が低くなります

時間配分の例:
500点を目指す人:part5:15分、part6:15分、part7:45分で25問ぐらい解く。解いたところは正解率0.7
800点を目指す人:part6:12分、part6:12分、part7:51分で34問ぐらい解く。解いたところは正解率0.9

基本的には、読むスピードをただ上げる練習をするよりは、正解率をしっかり確保する練習をするほうが効果的で、スコアを着実に伸ばすことができます

Part 5 短文穴埋め問題

ポイントは

  • 基礎的文法力とともに、単語力はここでも重要
  • 基礎的文法力とともに、単語力はここでも重要
短文穴埋め問題は、短い文章の一部が空欄になっており、それに最もフィットする選択肢を選ぶというものです。必ずしも一個のみが正解で、残りが不正解というわけではありません。より自然な文になるものを選ばなければならないという難しさもあります。

part5は、全部で30問あり、大雑把に分けて、文法を問う問題と、語彙力(コンテキスト)を問う問題が半々で出題されます。しかし両方が混じった問題もあります。

文法問題は、文を全部読む必要がなく空欄の前後の形を見るだけで正解が選べるものが多いのですが、簡単な文法事項、例えば三単現の s などを問う問題でも、単語が難しくて問題の意図が理解できず失点してしまうこともあります。

単に文法の理解を試しているのならば、難しい文章にする必要はないはずです。TOEICが重要視しているのは、あくまで「読む能力」であるように思います。ここでも単語力は重要です。

試験中あきらかに前後だけで正解が特定できる場合、全文を読む必要はありませんが、練習の時は必ず全文を読んで理解することが必要です。読む能力を能力を上げていくのはなかなか難しいことです。読むことを厭うようではスコアは上がっていきません

さて、part5の残りの半分は語彙・コンテキスト問題です。文法問題はだんだん減らされ、語彙問題が増えていくというのが近年のTOEICの傾向です。

この問題は、全文を理解しなければ正しい選択肢が選べないように作られています。ですから対応が厄介です。英語のコロケーションなども出題されるため、単語力を高め、英文をコツコツ読んでいく以外に方法はありません。じっくり腰を落ち着けて勉強しましょう。

しかし、part5全体に言えることですが、試験中、わからないものは考えてもわからないということです。その意味で勝負は早いので、いたずらに時間を使うことがないようにしましょう。前述したように500点を目指すなら15分、800点ならば12分程度に抑えておく方がよいでしょう。

Part 6 長文穴埋め問題

part6は、ある程度の長さの英文(200語ぐらい)の中に4つの空欄があって、それぞれ正しい選択肢を選ぶというものです。全部で4セット、1セットあたり4問、全部で16問あります。

これも文法的知識を使うものと、コンテキストの理解を問うものとがあります。

前のpart5と、後のpart7の中間のような問題で、part5, 7の対策をしていればよく、特にpart6の対策は必要ありませんが、解く上でいくつか注意する点があります。

まず、part6でも文法問題は易しく、コンテキスト問題は難しい傾向にあります。特に、選択肢が文章になっているものは前回の改定で初めて登場し、コンテキストが理解できなければ解けないようになっています。

従って、500点を目指している人にはこのような問題は最初からやらないように勧めています。500点を目指す人は、8/16、800点を目指す人でも12/16でOKです。これもあまり時間を使わないように注意しましょう。

まだ後ろにたっぷり問題はありますから。

Part 7 長文読解

3つのセオリー

  • 自分のスピードで読む。
  • 読む量を減らすのではなく、手戻りを減らす
  • あてずっぽうでも、すべてマークする
  • 読む量を減らすのではなく、手戻りを減らす
いよいよ TOEIC の天王山、part7です。

1つの問題セットに1つの文書が含まれるもの、2つの文書が含まれるもの、3つの文書が含まれるものがあります。業界ではそれぞれ、シングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージと呼んでいます。

必ず、シングル、ダブル、トリプルの順番に並んでいて、全54問は次のような配分になっています。

  • シングルパッセージ:9~10セット、29問
  • ダブルパッセージ:2セット、10問
  • トリプルパッセージ:3セット、15問

part7は、7つのパートの中で最も正解率が低いパートで、高得点を目指す人はここを攻略しなければなりません。しかし、500点目標、800点目標ということであれば、無理に全部を解こうとする必要はありません

1.自分のスピードで読む

part7は文書の量が多く、たいていの人は最後まで解くことができません。その為、如何に早く問題を解くかに焦点が当てられてきました。

その方法の一つとして、文書を読む量をなるべく減らし、正解の根拠となる部分を手早く探し、そこだけを読むという方法がよいとされていました。今でもそのような方法を解説している参考書は多いと思います。

しかしそれに対し、TOEIC側も対策を打ち、「部分的に読んでも正解が得られない」ように問題を作り変えて来ています。単語の言い換えや名前(family name と given name)の入れ替え、トラップの挿入、関係性の複雑化などはその例です。

要は、TOEIC側はしっかり文書を読めと言っているわけで、出題者の裏をかくような簡便法で正解が得られることを嫌っているとしか思えません。いわば一貫した「読解力重視」であると言えます。

私の講座では、早く読むことよりも、正確に読むことを、つまり解く量よりは正解率を重視するように指導しています。

次のシュミレーショングラフを見て下さい。(スマホでは少し見にくいと思います。すみません)



縦軸は総得点率に相当します。横軸は、右に行くとゆっくり解く、左に行くと早く解くということを示しています。黒い線に注目してください。

黒い線が示す通り、驚くことに、ゆっくり解けば解くほど総得点は上がっていくのです。

多くの受講生の皆さんから、次のような質問を受けます。

『ゆっくり解けば正解率は上がるが、解ける問題数は減る。急いで解くと、より多くの問題が解けるが正解率が下がる。どうすればいいのか?』

この質問に対して、このグラフは明確な答えを出しています。「ゆっくり解く方がいい」ということです。

もちろん、無限にゆっくり解けばいいというわけではありません。解いたところの正解率が、500点目標であれば 0.7、800点目標であれば、0.9 が確保できる程度の速度で解くということです。言わば、「自分のスピードで読む」ということであり、無理をすると転んで痛い目に合うことになります。

もちろん、先のシュミレーションはいろいろな仮定に基づいていますから100%正しいとは言い切れません。データも十分とっているとは言えません。しかし講習を進める中で、この結果は相当程度、実態に合致していると感じています。

2. 読む量を減らすのではなく、手戻りを減らす


早く読もうとすると、多くの情報を飛ばしてしまいます。part7では細かい情報についても聞かれますので、情報を飛ばしてしまうと答えられず、文書内をあちこち探しまわることになります目的の個所をサッと見つけることなどできやしません。日本語であればできるでしょう。でも英語でできる人は相当の上級者です。

解答に要する時間を短くするには、高速で目を走らせることではなく手戻りを減らすことです。文書と設問の間を何回往復していますか?グルグル往復している間に時間は無くなっていきます。文書になるべく戻ることなく、設問に答えられるようにするのが時間短縮のコツです。

戻らなくても解けるようにするにはどうするか? 別に変わったテクニックはありません。小説を読むように味わいながら、順番に読んでいけばいいのです。TOEICの問題にはすべてストーリーがあります。そのストーリーを理解するために読むのです。

ストーリーが理解できれば、戻らずに即答できる設問が増えてきます。また、細かい事を聞かれても、文書のどの辺に書いてあったかすぐ思い出せます。その辺が人間の脳の素晴らしいところだと思います。

これは学校でやってきた精読と何ら変わりません。精読できることがTOEIC高得点の秘訣です。精読を嫌う大雑把な人はなかなか高得点は望めないでしょう。

3.あてずっぽうでもすべてマークする

ほとんどの人はやり残した問題、あるいは飛ばした問題があると思います。それが計画の範囲であれば問題ありません。しかしマークはすべてする必要があります。これを業界では「塗り絵」と呼んでいます。実は、TOEICも公式に「わからなくても推測で答える」ようにアナウンスしています。

以前の受講生の方で、上司から「わからない問題は答えてはならない」と言われた方がいました。TOEICはあてずっぽうで解答することも計算に入れてスコアを算出しますので、塗り絵をしないことは、あなたの実力が不当に低く評価されることになります。

TOEICのスコアが、就職や昇進に影響することがあります。あなたの実力が正当に評価されるよう、しっかり塗り絵しましょう。

おわりに

長い文章をお読みいただき、ありがとうございました。

まだまだ言いたいことはたくさんありますし、リスニングやリーディングのトレーニング法などは実習の中で体験ていくのがベストだと思います。

以下のページに講習の案内がございますので、是非ご覧ください。
エンジニアの夢をかなえるTOEIC超速習英語セミナー:500点突破最短コース