主にアパートなどを新築するときの電気工事をしています。

屋外から屋内に引き込んできた電気はまず、各部屋に電気を分配するための分電盤を通ります。この分電盤から先の配線を行うのが私の仕事です。工事中の現場に入り、各部屋の照明やコンセント、スイッチなどの配線を行います。電気は正しく接続しないと漏電により感電や火災などの危険があります。しかし水などと違い電気は目に見えるものではないため、安全に電気を使えるようにするためには、私のような職人の力が必要になります。アパートが完成し入居者が入ってきたときに、当たり前のように安全で快適に電気が使える準備。未完成の建物の内で、あまり人目につくこともない場所での仕事ですが、縁の下の力持ちといえる仕事だと思っています。

仕事の多くはアパートのような、やや規模の大きい住宅を単独で受け持っていますが、他の業者と協力して役場や高層マンション、大型店舗などの大きな現場に入ることもあります。全体で半年以上もかかるような大きな現場が完成した時には、やはり「やりきった」という感慨があります。

資格や経験はなくても大丈夫です。もちろん経験者であればありがたいですが、知識や経験のない、まっさらな状態から伸びていける人と一緒に働けたら嬉しいですね。

身体を動かして行う仕事ですから、最初は単純な作業からはじめます。私の作業を見てやり方を覚えてもらうだけでなく、他の業者の応援などにも行ってもらい、現場での場数を踏むことが、最初のステップになります。未経験の場合、業務と並行して電気工事士の資格も取得してもらいます。目安としては就業後3年くらいで取ってもらいたいと考えています。2種だけでなく1種も取得することで、今後携わることができる業務の幅が大きく広がりますので、できれば1種やその他の分野の資格も取得してもらいたいです。

理想としては、5年から10年くらいしたら私のところから独立し、個人で開業してもらいたいと考えています。お互いに手が足りないときに応援に行ける、Win-Winの関係を作っていけることを目指しています。