ヘム鉄は、体内でヘモグロビン生成に関わる栄養素です。このヘモグロビンは「体内に酸素を運搬する」役割を担っており、不足すると体内に酸素が行き渡らず、体がだるくなったり食欲がなくなったり、動悸や息切れなどの症状が出ます。
鉄分は体内でつくることができないので、食品から摂取しなくてはなりません。牛肉にはこのヘム鉄が豊富に含まれており、加熱調理後の残存率も高いという特徴があります。また、ヘム鉄は野菜などに含まれる非ヘム鉄よりも5倍以上も吸収率がよく、非ヘム鉄の吸収を促進させる働きもあるので、牛肉と一緒に非ヘム鉄の栄養素を持つ野菜を食べると、鉄分をより効果的に摂取することができるのです。