税理士に相談を持ちかけたのに、返事が遅かったり、良いアドバイスがもらえなかったりするようでは、何かとチャンスを逃してしまいます。

依頼をする時は、事前に失敗しない税理士の選び方をおさえておけば、自分に合った税理士に相談することができます。

ここでは、会社やお店で税理士に依頼する場合の、ポイントについてまとめてみました。個人で依頼する場合も参考にしてください。

まず初めに、税理士事務所の位置がどこなのか、拠点を考慮して税理士を選ぶことが、基本になります。

税理士とコミュニケーションする場合には、税理士事務所に行かないといけないのか、税理士が来てくれるのかどちらかです。

契約したサポート内容にもよりますが、いざという時を考えると、会社から近い場所にあるメリットも考えながら、税理士を選ぶことが大事になります。

税理士にも、手掛けたクライアントによって、得意とする業種・業界があります。

よく知らない業種の仕事でも、詳しく調べながら受けてくれる税理士ならいいですが、全く業界を知らないとなると、不安が残ります。

業界によって参考となる経営指標が違ってきますので、自社の業種に精通している、税理士を選ぶと話がしやすいです。

税理士によっては、得意分野を公開していることがあるので、事前にホームページなどで確認しておくのがおすすめです。

初めて税理士にお願いするような、税務の初心者にとっては、最初は税に関して質問する機会が多くなります。

お店や会社を経営していると、税に関していろいろな疑問が湧いてくるはずです。

当然、気になったことや疑問に思うことは、顧問税理士に問い合わせるわけですが、メールなどで質問しても返信が遅い税理士は、ストレスが溜まってしまいます。

ですので、問い合わせをしたその日のうちか、翌日に対応してもらえるような、レスポンスの早い、身軽な税理士を選ぶべきと言えます。

税理士と契約する際には、実際に事前に会って、相談する内容を伝えます。

その際にチェックするべき、失敗しないポイントについて、いくつかあげてみます。

税理士は事務的な仕事だといっても、やはり、人と人とのコミュニケーションが大切です。

相性が悪いと長く続きません。嫌いな人とは仕事したいと、思わないですからね。

面会した際はじっくり話をして、親身に対応してくれるのか、顧客の意見を丁寧にくみ取ってくれるのかを、感じ取ってみてください。

横柄な態度の税理士は、最初から断ったほうがベターです。

税理士を選ぶ際には、第一印象も含めた、相性が一番大切なのかもしれません。

会社やお店を経営していくうえでは、利益を増やしていくと同時に、適切な節税をしながら、キャッシュを蓄えていかなくてはいけません。

そんなときに税理士から、節税対策のアドバイスをもらえると、毎月の顧問料以上の価値があるというものです。

こちらから質問しないと、節税対策を教えてくれない税理士は、顧客ファーストとは言えません。

また最近では、税理士が資金調達の相談に乗ってくれるのが、当然のサービスになってきています。

節税だけでなく、融資をみてくれない税理士は、パスしてよいと思ってください。

当然のことですが、仕事を依頼する場合に、税理士の作業が増えるほど、基本的に料金は高くなります。

安い料金を提示する税理士は、記帳してくれない、訪問回数が少ないなど、何かしらサービスを削ぎ落している可能性が高いです。

基本的には、税理士と顧問契約をすれば毎月の顧問料を支払います。

税理士によって基本料金も違えば、サービスの内容によって、顧問料に違いがあります。

提供しているサービスの詳細と、それに対する料金のバランスを、初回面談の際に確認しておく必要があります。

サービス内容と料金について、詳細な説明をしてくれる税理士を選びましょう。

もし、社内に経理担当がいないのであれば、誰かがやらなければなりません。

最初は、経理の知識がないと何をやるべきなのかが、全く分からないことが多いので、記帳代行などのサービスを利用する経営者が多いといいます。

ですから、自社で経理処理ができないのであれば、記帳代行は対応可能かどうか、その際に発生する費用などを、確認しておくことをおすすめします。

月次決算や定期的なサービスの提供は、もちろん大切ですが、会社が本当に困った時に融通が利くかどうかを、見極めるのもポイントです。

ビジネスの環境が変わって、大きく売り上げが減少した時や、会社の中で大きな問題が発生した時などに、頼りになってくれる税理士を選んでください。

税理士の仕事に、熱い心を持っているほうがいいですね。

このあたりは、大手の事務所の対応としては、弱いところです。