音楽の楽しさをDJを通して伝えたい
楽器ができなくても、歌が歌えなくても、音楽に気軽にコミットできて、その魅力を存分に楽しめる。それがDJの魅力だと思っています。
DJ機材も安くなっていますから、まずは触れてもらうこと。それで興味を持って始める人が増えれば、DJという職業の認識も変わってくると思いますし、僕らが想像しないようなプレイをする子供達が新しい音楽の世界を広げてくれるきっかけになると思うんです。そのためにはDJ協会を含む活動を通して、DJの普及に力を入れていこうと考えています。
橋本達史
Tatsushi Hashimoto
NPO法人「街角に音楽を」理事長
一般社団法人日本DJ協会 理事長
DJ DRAGON
楽器ができなくても、歌が歌えなくても、音楽に気軽にコミットできて、その魅力を存分に楽しめる。それがDJの魅力だと思っています。
DJ機材も安くなっていますから、まずは触れてもらうこと。それで興味を持って始める人が増えれば、DJという職業の認識も変わってくると思いますし、僕らが想像しないようなプレイをする子供達が新しい音楽の世界を広げてくれるきっかけになると思うんです。そのためにはDJ協会を含む活動を通して、DJの普及に力を入れていこうと考えています。
インタビュー 橋本達史/日本DJ協会代表理事
1/裾野を広げるための「日本DJ協会」
――現在、一般社団法人「日本DJ協会」という活動を行っていますが、これはどのような経緯で始まったものなんですか?
橋本 DJ協会を作ったのは2014年です。実際、作ってはみたものの具体的なアクションを起こすのに時間がかかっちゃっていますけど……今年で、僕がDJを始めてから大体30年なんですよ。気が付けばあっという間です。そんな時期に来て、ここ数年で一番考えさせられたのが、自分の子供の視点だったんです。僕には、今、10歳と5歳の二人の子供がいるんですけど、幼稚園や学校でも友達同士で「お父さんの仕事」みたいな話が出てくるらしいんです。そこで、うちの娘が「お父さんの仕事はDJなんだ」みたいな話をしたら「DJって仕事じゃないよ。趣味だよ」って言われたらしくて(笑)。それで娘から「お父さんのやってることは趣味なの?」ってことを聞かれて「あ〜、なるほど…って。まあ、子供の会話なんですけど、そういうふうに思われるところもあるんだなっていうのを正直に感じたんですよ。僕は仕事としてDJを30年間やってきたけど、世の中にDJっていうのは職種としてまだまだ認められていないんだなって。
――DJが職業として認知されていない、ということですか。
橋本 もちろんクラブやディスコに来た事ある人っていうのは、DJが何をやっている人か分かると思うんですが、無縁な人にとっては、確かに全くわからない仕事かもしれない。「聞いたことはあるけれど、なんかレコードをキュッキュってやってる人だよね」っていう感覚の人が大部分で、僕が始めた30年前からその実情はあまり変わってないんじゃないかと思ったんです。DJのバリューということで言うなら、変わらないどころか、ひょっとして下がっちゃってるんじゃないのかな?とも感じるんです。僕が始めた30年前は、ディスコ、クラブって若い人たちが憧れるようなカッコいい場所で、DJも僕にとっては憧れの仕事だったしんですよ。でも、自分が30年間やってきて、今「なりたい仕事」になってるのかな?って。極端な話、例えばサッカー選手や野球選手になりたいっていう子供たちは昔からいるじゃないですか?欧米だとDJ がメインのビッグフェスティバルとかダンスフェスティバルとかがあるおかげで、DJって「子供がなりたい職業」に入ってたりするんですよ。でも、日本で「子供がなりたい職業100」っていうのがあったとして、その中にDJって入ってないんだろうな、と………
構成:齋藤貴義
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