歯並びが悪くなる原因は

あごの骨が小さい
（あごの骨の成長不良）

ことです

あごの成長不良の原因は

食生活、生活習慣
姿勢、運動習慣
表情筋（顔や舌の筋肉）を動かしているか

など多岐に渡ります。

しかしそれをすべて治すこと
成長不良を取り戻すことは
容易ではありません。

左（スマホは上）の写真を見ると
あごは頭のほとんどの骨とくっついています。

あごの成長は
脳や鼻、耳など多くの骨の成長に
影響を与えます。
これが噛むことが大事といわれる理由です。

歯並びが悪いことは
同時に鼻やのどなど
呼吸機能も悪いことを示します。

顎顔面矯正では
あごの骨の成長を促進することで
鼻やのどなどの呼吸機能改善も目指します。

これは通常の矯正では難しい事です。

上顎を拡大することで、鼻腔の容積も広がります。

その結果、鼻が通りやすくなります。

顎顔面矯正治療を受けたお子さんには
慢性的な鼻づまりが解消することで

「匂いがわかるようになった！！」

と喜ばれるお子さんもおられます。

普段の生活で
匂いもわからないほど

鼻炎や鼻づまりで
苦しまれているお子さんもおられるんですね

乳歯の歯並びがギチギチのお子さんは
もしかすると
匂いもわからす苦しんでいるかもしれません…


また、中耳炎も
顎骨の成長不良によっておこる症状の一つです

中耳炎が起こる原因の一つは
耳とのどが繋がっていることにあります

繋がっていることで
気圧や水圧をコントロールして
鼓膜が破れないようにしています

しかし
その穴（開口部）に口の中のばい菌が入ること
耳の中で炎症が起こります

顎骨が健康な方は通常起こらないのですが
顎骨が小さい方は口の中と開口部との距離が短いため

ふとしたことで容易に感染します
その度に耳鼻科へ通い洗浄と抗生剤を飲むことになります

顎顔面矯正を行うことで
上顎が拡大するとのども広がり、さらに下顎も前に出ます。

すると、開口部までの距離が長くなるので
ばい菌が入りにくくなり感染の機会も減ります

鼻呼吸ができるようになることで
免疫機能が向上するためばい菌が入っても
やっつけられる体になります！

顎が小さいことは様々な病気を引き起こしているのです。

耳鼻咽頭科に行っても原因を治療することは出来ません。

大切なお子さんが鼻や呼吸などの異常で
生涯苦しむことにならないよう原因を治療したいですね。

お子さんの歯並びが気になるのは
おそらく7歳頃でしょう

その頃に歯医者に行くと

「様子をみましょう」

「大きくなってから矯正ですね」
といわれます

通常の矯正治療は歯が生えそろい
あごの成長が止まる12歳頃より開始します。

その頃には
通常永久歯を4本抜歯！
しての矯正になります。

もちろん
マルチブラケット（成人）矯正を
することで
かみ合わせは整い
残った歯は
長持ちする土台が整います

しかし

私は

人間の進化の過程で
残っている

28本（32本）の歯を
できるだけ抜歯したくありません

顎顔面矯正では
５～6歳の早期より治療を行うことにより

重症化を防ぎ

抜歯を予防する
ことを目標としています。

経過観察を続けていても

よくなることは
ほとんどありません

左（スマホは上）の写真の方は
経過観察を続けていました。

下あごの骨が伸びすぎて
（上のあごが小さすぎて）
他の歯医者にかかったときには

残念ながら
顎の手術をしないと
対応できない状態でした。

５～６歳の早期におこなうことで

手術をするほどの状況には
ならなかったと確信しています。


早めの対応で

見た目や
かみあわせの異常の
重症化を防ぐことができます

常に活発で
活動的なのがお子さんの
本来あるべき姿です

拡大床は基本接着剤で固定します

床矯正やマイオブレース、Ｔ４Ｋ
バイオブロック（小児矯正の種類です）
のように

装置を入れ忘れる…

気がついたら使っていない…

そんなことはありません

装置は
寝る前にネジを1度回します

写真にあるような装置をつけますが
お子さんはすぐに慣れます

どんどん改善していくと

「今日装置回していないよ」

とお子さんに促される事も
あるようです

そのくらい

回すことで
呼吸機能が改善して
生活が楽になる
お子さんもおられるようです