TAKAHATA

ORGANIC LAB.

1973年に全国で先駆けて有機農業を生み出した第一世代から、令和時代を生きる第三世代へ「志・理想」と「技術」をつなぐ社会問題解決型のプロジェクト。

「先人からの叡智を現代に繋げ、高畠町の美しい田園風景と生態系を未来に残せるように」との思いが
シンボルマーク全体のイラストに描かれています。 

中心に添えた太陽と真心、朝焼けの太陽をイメージしたオレンジのグラデーションカラーには「高畠有機から日本の夜明けをつくる」ラボの志が込められ、ラボが目指す健康のイメージ「生態系の摂理に即した食生活」が、田んぼを箸でつまむイラストによってシンボライズされました。 


高畠有機農業運動って? 

戦後、日本政府が近代農業(農薬・化学肥料・農機具)を全国の農民たちに推奨するなか、高畠では大規模ではなく、小規模でも一人ひとりが幸せになれる‘もう1つの農業’を模索した先人たちがいました。当時の環境汚染問題に対して掲げたテーマが『地域の環境、人間の健康に優しい持続可能な農法とはなにか?』でした。今まさに国連が目指している家族農業の形を1973年から志し、有機農業界では、‘西の綾町、東の高畠町’と呼ばれ、山形県でも有機農業No.1の地域としてリードし続けています。 並々ならぬ信念と努力と犠牲の上に生まれたのが‘有機農業’というもう1つの形でした。

 そして、第一世代が切り拓いてきた志のバトンは子や孫世代へ引き継がれ、今年、日本の健康問題を解決すべく、再び若者たちが立ち上がりました。 

たかラボって?

高畠町有機農業は、全国でいち早く「環境、健康に優しい土壌と食べ物づくり」を提唱し、先駆地域として牽引してきました。
2017年から町資源を再興する地域活力創生プロデューサーである外薗明博(ほかぞのあきひろ)氏が仕掛け人となり、地域課題を解決するために若手有機農家が中心となる‘たかはたオーガニックラボ実行委員会’を、町有機農業推進協議会と行政を巻き込み、新たに設立しました。
国内で深刻な社会問題となっている「健康」を新たな付加価値として創出し、次世代に伝えるため、健康になる農法や食卓の研究開発、健康で元氣になる農育・食育や体験企画、講演会、研修会などを通した啓発活動を展開しています。


次世代に高畠有機で健康を伝えるきっかけづくり

日本の有機農業をリードしてきた高畠町から、若手の有機農家が主体となり、食の大切さを次世代に伝える新たな実行組織が立ち上がりました。私たちが目指す『高畠有機(たかはたゆうき)』とは、『豊かな土壌環境づくり+豊かな腸内環境づくり』です。栽培基準は、先人の努力の上に、これからさらに研究を重ねていきますが、どのようにしたら『ミネラル成分』の多い土壌をつくれるかが鍵になると考えています。もう1つ私たちが大切にしている共通の価値観は、『子どもたちのために有機農業や体験を通じて自分らしい生き方を考える』ということです。答えありきではなく、自分事としていのち、健康な生き方、幸せな暮らし方を世代や地域、国を超えて考え、磨き合う場になれば幸いです。

シンボルマークについて

製作者:大河原かなみ(おかめデザイン 代表デザイナー)
制作企画:外薗明博(町地域活力創生プロデューサー) 
〜制作者・大河原かなみより〜

私は高畠出身ですが、この企画に関わるまで恥ずかしながら高畠の有機農業について詳しく知りませんでした。
しかし、今回、たかはたオーガニックラボのシンボルマークを制作するにあたって、
町プロデューサーである外薗明博さんに「他の地域にはない価値」についてお話を聞き、紹介していただいた書籍、新聞記事から歴史を学びました。なかでもかつて当時の社会問題に向かって立ち上がった若者たちがいたことに感銘を受けました。
今後も故郷を思いながら、デザインの力で貢献していきたいと思います。

シンボル動画


︎地域プロデューサーとは

私は高畠町に移住するまでは、不登校(非行・ひきこもり)、国内外の遺児、社会人を対象に、JICA青年海外協力隊、保健体育教師、国際NGO職員、民間企業でセミナー講師として、草の根からトップ層まで10年間、人づくりに携わってきました。 

「特に私が得意とするのは、相手や組織、地域に眠っている価値を呼び起こす」ことです。 

 地域プロデューサーとは、「地域に眠る地域資源(ひと・もと・こと・かね)を発掘し、時代に合致する新たな付加価値を創出し、地域経済、人材に活力を与える仕事」です。  これまでのノウハウと経験を活かし、町の若者が育つ新たな仕組みづくりを世界、全国視野から模索し、現場の課題を解決する戦略構築と伴走支援を2年間行ってきました。  町の事業者(農業、商工業、観光業)、協議会、学校(小中高)、行政、各種まちづくり団体の課題を現場主義で徹底的に調査し、生きた情報を構想、計画に落とし込み可視化してきました。 

 横断的、包括的に地域の強みを引き出し、地域課題を解決していく新たな取り組みが『たかはたオーガニックラボ(高畠町有機農業推進協議会と協働)』になります。『次世代の子どもたちに健康を!高畠有機から生態系に即した日本の健康な食と食卓のモデルをつくる!』という情熱と未来へ向けた志がシンボルマークに込められています。  是非、多くの方々に五感で感じていただき、「真の健康とはなにか」「自分らしい生き方とはなにか」をみなさんと一緒に学ぶ場に育てていければ幸いです。 

これまでの取り組み

6月14日
JR東日本大人の休日クラブ趣味の会仙台 
テーマ:高畠町から始まる健康米学校「玄米講座 入門コース」 
町の観光交流係と連携し、健康講座を企画。 
初の開催に、48名の定員を大幅に超え64名で開催。 

内容:健康と元氣の違い、玄米の正しい炊き方 
高ミネラル食の試食、高ミネラルな土壌とは 
8月5日〜7日 
横浜学習塾スターグローブ夏季合宿企画
テーマ:有機農業と健康と地域づくり 

スターグローブ塾長の谷本氏と外薗氏による協働企画。都会の子どもたちでは学べない大自然を活用したネイチャーウォーク、洞窟プレゼンテーション、オーガニック野菜カレー、高ミネラル農法からできた抗酸化野菜の収穫体験等、地域ならではの健康研修プログラムを開発。 


4月30日〜9月26日
九里学園高等学校「地域と協働による高等教育改革事業(文科省)」

テーマ:食と健康と貧困 
九里学園の地域協働支援員として外薗氏が学校と連携し、SGH課長の鈴木精教諭と地域研修を協働企画 

第1回:健康な土壌環境づくりと腸内環境づくり 

第2回:現代病を防ぐ抗酸化食とゲンキナ収穫体験

第3回:玄米麹味噌づくりと高ミネラル食料理体験

菊地氏と和楽茶の間のお母さん方の協力により、高畠有機フィールドワークを五感で学びました。 

8月30日 
有機農家向け研修会
テーマ:高ミネラルな土壌環境づくりと腸内環境づくり 

〜健康な畑の土壌と人間の腸内は微生物でつながっている〜 

第一部(圃場研修):和法薬膳研究所・菊地良一氏を講師に、環境に負けない、病気にならない作物の条件とは、土壌を元気にする技術とはないかを学びました。 

第二部(食卓研修):居場所づくり和楽茶の間・代表の我妻由美子氏の協力のもと、体内4%のミネラルを充足させ、消化・吸収・排泄機能を高める、高ミネラル有機米(五分つき米)、玄米麹味噌、野菜を主原料とした、一汁三菜の試食会を開催しました。

10月17日 
たかラボ出店者説明会 

たかラボの目的である「次世代に健康を伝える」にふさわしい「出店基準(米、野菜、果樹、加工食)」をメンバーたちで試行錯誤し決定しました。初年度から、価値観に共感する熱い精鋭たちが集まりました。 

10月18日
たかラボオーガニックランチ企画 

初のよねおりかんこうセンターとのコラボ企画。
これまでの取り組みで実証した『健康で元氣になるレシピ』をプロデューサー、有機農家、よねおり職員、料理長と知恵を出し合い、新鮮で活力みなぎる町内産有機食材の調達に成功しました。小学生〜祖父母世代まで、ラボメンバーを主体に産学官関係者向けの試食会を開催しました。

8月5日〜7日 
横浜学習塾スターグローブ夏季合宿企画
テーマ:有機農業と健康と地域づくり 

スターグローブ塾長の谷本氏と外薗氏による協働企画。都会の子どもたちでは学べない大自然を活用したネイチャーウォーク、洞窟プレゼンテーション、オーガニック野菜カレー、高ミネラル農法からできた抗酸化野菜の収穫体験等、地域ならではの健康研修プログラムを開発。 


健康で元氣な土壌づくり体験企画 

「発酵堆肥+ミネラル剤+高ミネラル有機肥料」
肥料開発者の菊地良一から土づくりを学びました。 

 

健康で元氣な腸内環境づくり体験企画 

「玄米麹味噌づくり体験(主原料:玄米、塩、大豆)」 

まとめ「有機農業と肥料と健康」の実学教育 

プログレスコースの1年生、スタッフたち。
一般コースの生徒達にも家庭科を通して伝えることに! 

 

まとめ「有機農業と肥料と健康」の実学教育 

プログレスコースの1年生、スタッフたち。
一般コースの生徒達にも家庭科を通して伝えることに! 

 

圃場研修会「豊かな土壌環境づくり」

どうしたら作物が病気にならず、収量が増える
土壌を育てることができるのかを学びました。 


食卓研修会「豊かな腸内環境づくり」

どのような食事をしたら病気にならない体質をつくることができるのかを学びました。 

米沢栄養大学加藤守匡教授による講義 

「無農薬有機農法と農薬ありの農法の土壌と土壌細菌」について最先端機会を駆使した共同実験の進捗発表会を行いました。 

米沢栄養大学加藤守匡教授による講義 

「無農薬有機農法と農薬ありの農法の土壌と土壌細菌」について最先端機会を駆使した共同実験の進捗発表会を行いました。 


メディア掲載

有機農業を技術(高ミネラル肥料、 遠赤外線乾燥機開発)で支えた先駆者:菊地良一氏 
第一回「たかラボ」開催概要
会場:よねおりかんこうセンター(大ホール)
日程:11月2日(土) 
時間:10時〜16時
令和元年に記念すべき第1回「たかはたオーガニックラボ」が、地域プロデューサー、有機農業者、商工業者、学校、学習塾、研究機関、行政の連携によって行われます。オリンピック選手にも活用されたお米、味噌を中心とした高ミネラル健康食のランチ企画をはじめ、小中高大学生による「有機農業と食と健康プロジェクト」の発表ステージ、特別講演会、トークセッション等、盛りだくさんのプログラムを予定しています。映画「いただきます(学校版)」の上映や全国有数の有機農家による農産物の販売会もあります。

当日のプログラム

  • オーガニックランチ企画「高ミネラル健康食」(限定300食)
  • 映画「いただきます(学校版)」上映
  • 特別講演会&パネルディスカッション
  • 小中高大生による「食と健康プロジェクト」発表ステージ
  • 全国トップランカー有機農家による商品物販
  • 全国でも注目された高畠有機農業がわかる!「教材コーナー」
  • 全国でも注目された高畠有機農業がわかる!「教材コーナー」

当日のスケジュール

10:00-11:00
・九里学園高校プログレスコース「食と健康プロジェクト」
・高畠中学校「農業クラブ」
・学習塾ESTEEM「農業の未来」
・米沢栄養大学「元気レシピ」

11:00-14:00
・オーガニックランチ&映画「いただきます(学校版)」上映

14:00-15:30
・特別講演会&パネルディスカッション

16:00
終了


イベントの詳細確認、参加表明は下記よりお願いいたします。

主催:たかはたオーガニックラボ実行委員会
(略称:たかラボ)

共催:JA山形おきたま
後援:高畠町、高畠町教育委員会、生活クラブやまがた生活協同組合、たかはた共生塾、屋代村塾生活協同組合共立社、高畠町立中学校、山形県立高畠高等学校、高畠町PTA連合会
一般社団法人置賜自給圏推進機構
問い合わせ先
たかはたオーガニックラボ実行委員会
事務局長(小林温):090-7064-6528
町農林振興課:0238-52-1113