廣久葛本舗は、江戸時代の文政2年(1819)に創業し、創業200年を迎えました。初代久助が紀州で修行を積み習得した本葛づくりの極意は、一子相伝をもって10代目の私まで代々受け継がれてきました。原料の葛根は、自然の中に自生しているため状態が一本一本違います。昔も今も、経験に基づいて勘や感性を働かせるほかなく、一子相伝というのは技術以上にそういったものづくりの極意を継承することでもあると思っています。今後は、葛のワークショップなどを通して、葛料理や健康に関する使い方などを広く知らせていくと同時に、外国の料理人にも久助葛の品質を伝えて行きたいと思います。