ジストニアについてまずは説明します
ジストニアとは動かそうと思っていないのに筋肉が勝手に動く現象のことをいいます。
よくテレビドラマとかで外科医が手が震えて手術ができない
そういう場面を見たことあるのではないでしょうか?
筋肉の動き、特に震えだったり、ぴくぴく動いたりとか、
それを止めようと手で押さえてみても止まらない、
筋肉の動きがずっと続いているので苦痛や不快感はかなり高い症状とも言えます。
またそれ以外にも人の目が気になるというのも加算されます。
チックなどでは特に顕著になります。
声が出てしまう音声チックや、顔をしかめるチックなど。
意思とは関係なく勝手に動くのを不随運動ともいわれ、
最近多いのは目の周りが動くもの、顔面痙攣ですね。
更にそれが目に限局すれば眼瞼ケイレンともいいます。
どのような場所にジストニアの症状がでるのか?
当院で一番多いのが首の筋肉にでる痙性斜頸になります。
痙性斜頸とは首にでる不随運動で、首が意志とは関係なく勝手に
うごいたり、頭を振ったり、左右上下のどちらかに強く傾いて元に戻せない
ほど強い筋肉の力が働きます。胸鎖乳突筋という首の前側の筋肉が
非常に太くなり硬くなるので見た目にもわかります。
また首以外にも体全体が揺れるとか、足が捻じれる、
口が閉じないでもごもごするという表現、
瞼に力が入りあけたり閉じたりができない、
唇を突き出す形をとる、舌をくねくね動かしているなど。
さまざまな場所が勝手に動いたりします。
また職業的には、事務の方など書くのが仕事の場合は
字がちゃんと書けないという書痙であったり、ギターがうまく弾けない
など楽器をうまくできなくなっているなどの方もいたりします。
腕のしびれ、震え、こわばり、脱力によって鉛筆などが持てない。字が書けない、書きにくい。
ピアノ、ギターなど特定の楽器が弾けない、弾きにくい。
痙性斜頸とは首が一定の方向に強く曲がってしまい、動かしにくい状態をいいます。
痙性斜頸について詳しく解説すると、原因不明です基底核内部の機能不全によると考えられています
先天性の生まれつきのもあります。
その場合は筋性斜頸といい、多くは自然に治りますが、
当院で治療していると治りがいいとよく言われて多くの赤ちゃんも来ています。
ポイントは胸鎖乳突筋を緩めていく事です。
リハビリとして自宅でもするように指導もしております。
症状頭や顔が回転したり前後左右に傾いたり、首が左右上下に傾き捻じれます。
それにより反対側への動きができなくなります。
見た感じ常に首をかしげているように見えます。
不随意な頭の回転運動、筋肉痛、首の筋肉の軽い振戦などがあり通常は首の片側だけに現れます。
最初の症状は軽度ですが次第に重くなります。
それによってバランスを取るため背中や腰など全体的にねじれてきます。
また、斜視の方がまっすぐ見るために首を傾ける時もありますが、
これは斜視をしっかり治療していく事が大事になります。
症状の特徴1.頸部筋群の緊張が認められる
2.不安・緊張によって増強する
3.こだわりが強い
4.抑うつ症状が多い
5.「ストレスを発散できない」タイプが多い
ジストニアの種類に関して
●痙性斜頸
ジストニアといえば多くの場合は痙性斜頸のことを指します。
痙性斜頸は、首の筋肉の収縮して縮みそれから捻じれることによって
見た目的にも肥大しているようにも見えます。
どちらかに引っ張られることで、そのままそこで固定していることが多いです。
もしくは常に揺れていたり、動かしている方もいます。
●眼瞼けいれん
これも比較的多く来る症状の1つです。
主に上瞼がけいれんしぴくぴく動くと表現させます。
動くだけでなく目を閉じるほうに働くので目が小さくなる方もいます。
また、目の下のけいれんがでる方もいます。
痙攣ももちろんつらいのですが目が開かないので運転に支障が出ることが多いです。
また、それに加えて顔貌、顔つき、目つきが変わる方もいますが、
その場合はメージュ症候群と呼ばれる方もいます。
●痙攣性発声障害
声帯が収縮し痙攣することから、上手に話せなくなります。
声が出にくくなるので周りからも聞き取りにくくなるということもあり、
うまく話せないことで、精神的な症状がでる方もいます。
まずは小さい声から始まり、ゆっくりとリハビリをするのが大事です。
●職業性ジストニア
最後に説明するのは職業にあわせたジストニアがあることです。
多いのが音楽家です。ピアニストやバイオリニストなどの場合が多く、
おもに手指に痙攣がおこりうまく弾けなくなります。
演奏が途中でできなくなるほどの方もいます。
次に多いのがスポーツ選手です。
野球のピッチャーや、ゴルファーなどでうまいこと投げれなかったり、
打てなかったりします。イップスと呼ばれる方もいます。