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壽永隆之氏のゼロから始まる物語|地方創生プロジェクトや手掛ける事業、その実績まで調べてみた

ハウスクリーニング、介護・保育サービス
AI・アプリ開発Youtube運営・企画サポート・・・

事業をゼロから創り上げ成功へ導く多才な人物
壽永隆之氏について紹介していく。

壽永隆之氏のゼロから始まる物語|手掛ける事業とその実績

事業における0から1は1から99よりも遠いと言われる中で、ゼロからイチを創る仕事で活躍している壽永隆之氏。

とくにデジタル分野の事業に携わることが多い壽永隆之氏の実績や現在の事業について紹介していく。

過去の記事や関係者によると一番はじめの事業は「おそうじ本舗」だったというが、実はおそうじ本舗事業の前に個人事業主としてインターネットの広告代理業を行っていたそうだ。

徳億会でおそうじ本舗創業当時の講演をしていたので、壽永隆之氏が19歳の時まで時間をさかのぼってみる。

壽永隆之氏の人生を変えた、長谷川オーナーとの衝撃的な出会い

当時、壽永隆之氏が個人事業として行っていたインターネット広告代理業で“一般的な新卒の給与の7倍以上稼いでいた実績”をメディア運営会社代表の高山英之氏(現長谷川トラストグループ代表取締役)に評価され、長谷川オーナーに紹介されることに。

いざ指定場所の部屋に入った壽永隆之氏だったが・・・

名前も名乗る前のひと言目で「勘違いするなよ!」とパソコン一つで稼ぐことについて説教がはじまり「清掃業をやる。月曜日からここに出社しろ!給料は22万円だ。」と手書きのメモを渡されたそうだ。

これが長谷川オーナーとの衝撃的な出会いのはじまりで、壽永隆之氏の人生を変える大きな転機となった出来事であった。

後に企業価値350億円に及んだ「おそうじ本舗」の創業秘話

「お金もない(資本金300万円)」
「人材もいない(スタッフ4名)」
「経験もない」
「信用もない」
「知名度もない」
そして「市場(需要)がない」ところから事業スタート。
 
おそうじ本舗の創業当初は月商180万円ほどの赤字経営からはじまったという。
今では考えられないが、当時はNTTタウンページに“ハウスクリーニング”という項目すら無かったそうだ。
 
「営業して、受注して、現場に入れ。まずは体で仕事(掃除)を覚えろ!」
 
そんな長谷川オーナーからの指示に「インターネット業界から急に掃除屋…!?」と戸惑いを感じたが“何もないことが最大の強みである”「市場がないなら自分ちでつくればいい」そう発想を転換させた壽永隆之氏は思いついたことに全て挑戦し、失敗を繰り返すことで大きな成功に繋がると信じて他人の2倍速(1日16時間、年間364日勤務)で全速力で走り抜いてきたと語る。
 
このとき、「仕事が終わるまでが勤務時間だ!」という長谷川オーナーの鬼のような発言に、「1日が24時間以上ありました」と当時の様子を語る場面も。 

そして赤字経営ではじまった事業だったため“給料はあるとき払いだった”という。

「給料というのはもらうものではなく自分で稼ぐもの」という個人事業の認識だった為、顧客への集金や経費の取り扱いは正に自分の財布としての感覚で超堅実経営だった。

フランチャイズ(代理店制度)という選択

おそうじ本舗創業一年間は直営で運営していたが「営業は現場を知らないから見積もりがヘタ」
「職人はヒマな時でも営業(チラシ配り)をしない」「現場で追加注文を積極的にとらない」こういった背景から売上が伸び悩んでいたハウスクリーニング業にフランチャイズ(代理店制度)という選択をした壽永隆之氏。

長谷川オーナーから代理店事業の計画書をつくれとの指示があり朝昼は営業、夜は清掃現場、深夜に計画書を進めた。


実は、「おそうじ本舗」という名前は嫌だったという壽永隆之氏。

若かったこともありカタカナの名前がいいと思い「Mr.HouseCleaning」と名付け、当時存命中であった母親に相談するも「なに屋さんかわからない」と言われ、誰にでも何業かわかる「おそうじ本舗」を考案した。

そして「Mr.HouseCleaning」「おそうじ本舗」の2候補を長谷川オーナーに提出したところ、3秒もかからず「おそうじ本舗」にしようとなりブランド名が確定したという。


業界最大手D社をベンチマークにして戦い方を長谷川オーナーより指南。

スタッフが10名ほどの会社が数百倍以上差のあるD社を追い抜くと言うと10人中11人があきれて大笑いしたそうだが壽永隆之氏は大真面目に考えていた。

ベンチマークと比較し、すべて逆の戦略を採った。

小規模(一人・夫婦)で開業。各街(エリア)に配置。チラシを手撒き。単価を安く設定することで大量注文を狙い、仕事はみんなで協力して対応することで先輩代理店が後輩代理店に日当を支払いながら現場を経験させる仕組みで全国に最速で展開する。

FC(代理店)事業は、①開発(加盟店営業)、②研修、③SV(現場指導)、④資材管理、⑤経営管理と大まかに分かれているが当時は部門、部署などはないため壽永隆之氏自ら加盟店を口説いて、研修し、チラシを一緒に配り、先輩現場に連れて行って経験させるという一人5役をこなしていたようだ。

「おそうじ」から「育児・介護」と家庭の仕事を支援する事業に拡大

長谷川ホールディングスというと介護業界でも有名だが、介護施設や保育園運営の裏側でインターネットを使った年間1,000人以上の人材獲得テクニックを学んでいた壽永隆之氏。

人気の無い職種での年間1,000人採用は求人広告に載せただけでは集まらない。

SEO、アドセンス、アフィリエイト、ポータルサイト、マッチングサイト、コンテンツマーケティング、サジェストマーケティング、SNS…あらゆる手法で数千人の応募を集めた経験が“今の壽永隆之氏のビジネス”に活かされているのだ。

「長谷川ホールディングス」ファンドへの売却

~買収価格は350億円~

壽永隆之氏がゼロから創り上げたおそうじ本舗から、介護、保育、給食、人材サービスを運営する長谷川ホールディングスは、資金増強及び管理体制強化の一環として平成28年9月26日付でイギリス籍の大手ファンドにM&Aされることになったのだ。

このことは日経新聞でも大きく取り上げられた。

その買収価格は350億円程度とみられており、外部資本(CVC)の導入後も、従来どおり独立性・自立性を維持していくと共に、CVCの強力なサポートを受け成長スピードを加速させたのだ。

ここまで、長谷川オーナーとの出会いからおそうじ本舗売却までさかのぼってきたが、元々「おそうじ」というアナログな事業を行っていた壽永隆之氏。
実は、アナログ事業の裏側で急成長を遂げた背景にデジタル技術が備わっていたということに納得した。

現在、壽永隆之氏が携わるビジネスを調べてみた

壽永隆之氏が代表を務める事業投資会社
DBX HLDGS株式会社

DBX HLDGS株式会社(ディービーエックス ホールディングス)は壽永隆之氏が代表取締役社長を務める事業投資会社である。
その手掛けるサービスは介護施設のマッチングサイトやデータベース評判サイト、アプリ開発、YouTube事業などテクノロジー系が多いが、出資から構想設計(グランドデザイン)、適時適格な人材をつなぐコンサルティングまでやっていることは昭和のアナログ時代のやり方だ。


COMPANY/会社概要
社名
DBX HLDGS株式会社

代表
代表取締役CEO 壽永 隆之(スナガタカユキ)

資本金

1憶円

事業内容

新規事業プロジェクトマネジメント、システム・アプリ開発、事業投資

URL
問い合わせ

contact@dbx-hldgs.co.jp

所在地

東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 10階

事業内容

新規事業プロジェクトマネジメント、システム・アプリ開発、事業投資

壽永隆之氏の手掛ける事業一覧

  • 介護施設のポータルサイト
  • YouTubeアナリティクスアプリ
  • インフルエンサーオンラインスクール
  • 企業の評判ポータルサイト
  • インフルエンサーマッチングサイト
  • オンラインサロン
  • SEO・RSEOロボティクス
  • 大規模修繕工事管理アプリ
  • ネット通販
  • 地域創生プロジェクト「ワーケーションオフィス」
  • オンラインサロン
講演会での話やネットの情報を見ていくと、実に様々なプロジェクトに携わっていることがわかる。

壽永隆之氏は、グランドデザイナーとして事業構想だけでなく、出資或いは取締役として事業の現場にも入りシステム開発から初期段階のマーケティングまでゼロからイチを楽しんでいようにも見える。

ゼロからイチを達成した後の1から99のマネジメントには興味がない飽きっぽい性格だと自らも講演で語っていたが企業家より起業家向きなのだろう。

ビジネスの現場というのは、理不尽とトラブルで満ちあふれているが、そんな現場でも壽永隆之氏は冷静かつスピーディーにこなしている。

それは常に先を見通し、いつどんな場所にボールが飛んできても良いよう思考を巡らせ、あらゆる変化球に対処できる準備をしているからこそなし得るものだ。

壽永氏は「重要なことほど3秒以内、即決で決めている。体や脳が反応する」と語っていたが、常に臨戦態勢で事前準備を怠らないからこそ“即断即決”することができるのだろう。そしてまた、この即決から生まれる“実行力”も凄まじいのだ。

ここからは、壽永隆之氏が現在出資している事業を一部、覗いていこう。
広告主とインフルエンサーのマッチングプラットフォーム「Qooo」運営
株式会社Qoooが運営する「Qooo(ク―)」はインフルエンサーマーケティングを活用したい広告主と、PR案件を受けたい・探しているインフルエンサーをマッチングさせる“世界最大級のマッチングプラットフォーム”である。

初期費用や定額利用料は一切かからず、契約が成立した案件に対してのみ手数料20%の費用が発生する成果報酬型システムでYouTube広告案件を利用したい企業とインフルエンサーのマッチングを万全サポート。

広告主(企業)はクリエイターの検索、マッチングまでのサポート、専門コンサルタントからのアドバイス、企業レポートなどYouTubeマーケティングに必要な動作全てをサポートしているので、初心者、経験者問わず使いやすいのが魅力だ。

インフルエンサーは現在100万人以上の登録があり、時間や場所を選ばず依頼内容と条件を確認できるうえ、自分に合った仕事を選ぶことができると人気です。
YouTubeアナリティクスアプリ「Channel Tracker」運営
YouTubeオンラインスクール「Creators School Online」運営
株式会社PATECH(パテック)が提供するサービスは「Channel Tracker(チャンネルトラッカー)」と「Creators School Online(クリエイターズスクールオンライン)」の2つ。

「Channel Tracker(チャンネルトラッカー)」は人気YouTubeクリエイターの経験に基づいて必要な情報だけを収集し、わかりやすく分析した人気YouTuberになるための“YouTubeトレンド分析ツール”である。

全YouTube動画の情報が整理されているChannel Trackerでは「アナリティクス分析」「動画ランキング」「タグの自動取得」等の機能に加え独自分析データもダウンロード可能。

世間の流行・トレンド分析、視聴者のニーズを把握することで、自身のYouTubeチャンネル登録者数の増加が見込めるのだ。

「Creators School Online(クリエイターズスクールオンライン)」は、現役のYouTubeクリエイターが実践的なスキルとマインドセットを教えるYouTubeクリエイターのための“オンラインスクール”だ。

学術的な学習で2年を費やす専門学校等とは異なり、現役YouTubeクリエイターの実践的ノウハウを凝縮した3ヶ月短期集中講座で、人気YouTuberと直接対話できることに加えバズるためのノウハウの指導、スクール卒業後には「案件紹介」「コンサルティング」など一人ひとりに合わせたサポート体制も充実しているようだ。

特別講師には「ラファエル」「がーどまん」「ぽんぽこ」「みるきぃ」「みあ」「そるてぃ」など、人気クリエイターをはじめとする動画編集や企画、撮影といったYouTube制作に関わるプロフェッショナルが勢ぞろいしている。
介護施設のポータルサイト「介護の評判」「保育の評判」運営
株式会社Banana-Tech(バナナテック)が運営する「介護の評判」は、感情分析人工知能(AI)を使い全国の介護老人ホーム、高齢者介護施設の情報を「従業員の口コミ」「利用者の口コミ」「看護医療体制」「介護サービス」まで施設ごとに分析し評価する、介護職従事者・介護サービス利用者のための口コミ評判サイトだ。

地方創生への取り組み【森で、はたらこう】

北海道遠軽町に「ワーケーションオフィス ENGARU」を設立
壽永隆之氏は地方創生の一環として2022年4月、北海道・遠軽町にワーケーション複合施設「ワーケーションオフィス ENGARU」をオープンさせた。

「ワーケーションオフィス ENGARU」の森林をイメージした施設内には、白樺の原木パーティションを設けたり中央ビッグテーブルにある暖炉など自然感満載のワーケーション空間となっているため、心と体を休めながら働くことができる。

その他オンライン会議ができる個室(2部屋)の設置、コンセントやWi-Fi、貸出用ノートパソコン21台と、テレワークの設備が整ったワーケーションオフィスだ。

遠軽町といえば町の9割を森林が占める町としても有名だが「太陽の丘えんがる公園」や「森林鉄道蒸気機関車 雨宮21号」、「道の駅遠軽 森のオホーツク」など観光名所が多い。観光しながらワーケーションするには最適だろう。

壽永隆之氏の経営に対する心得、考え方

[社是]

新たな価値を創造し、社会、経済の活性化に貢献する

[経営理念]

人を主とし、人と人とのつながりを通じて企業価値を最大化する

[事業理念]

感動を売る、満足を売る

[行動指針]

まずは一歩踏み出し、走りながら考える

正を以って合し、奇を以って勝つ

[営業の心得]

一、営業はお断りを受けてから始まる

一、礼儀礼節は人間関係の基礎である

一、誠実さは最大の武器である

一、勝負は鞘を抜く前の準備で決まる

一、見込み客は探すのではなく自ら育てる

一、相手の利益だけを考える

一、高い質は活動量から生み出される

一、限界だと思ったらもう一歩踏み出す

一、苦言、叱責は最大のチャンス

一、創造力で解決出来ない問題はない

一、良き出会いは一生の財となる

[事業理念]

感動を売る、満足を売る

[組織の考え方]

組織とは様々な才能を掛け合わせ、相乗効果を生み出す手段でありまた、個々の弱点や失敗を補う手段である

また、会社の使命、理念を遂行する上で最も大切な経営資源は人材である

[売上、利益の考え方]

売上高とは社会との接点の大きさ、顧客の満足度を数値で表したものであり会社の存在意義そのものである

また、利益は会社が継続していくことにより事業使命を果たすことや未来への投資、社員の福利向上、納税、株主還元などを通じて社会貢献度の大きさを表す

[社訓]

【凡事徹底】当たり前のことを当たり前に行う

【奉仕優先】利他から自利を得る

【自主自律】指示を待つのではなく、まず自分で目標を立て、自分で達成する

[社訓]

【凡事徹底】当たり前のことを当たり前に行う

【奉仕優先】利他から自利を得る

【自主自律】指示を待つのではなく、まず自分で目標を立て、自分で達成する


おそうじ本舗創業からはじまり、事業投資会社DBX HLDGS株式会社の代表を務める壽永隆之氏。

現在は地方創生プロジェクトを進めていたり、手掛けるビジネスはデジタル分野が多いことが分かった。

しかし、考え方やこだわりを見る限り“アナログ時代の昭和な人物”である印象を受ける。

責任感が強く、何事に対しても妥協しない姿勢、そしてその人柄も相まって、壽永隆之氏へのプロジェクトの依頼は絶えないという。

ただ、依頼があっても請けないことが多いという噂もあるので確固たる自分を持つ事こそが、ビジネスを成功へ導いているのだろう。

そんな壽永隆之氏のゼロから始まる物語には、今後も目が離せない。



2020年 渋沢栄一翁顕彰委員会より『渋沢栄一翁顕彰』を受賞。


株式会社Banana-Tech
【AI開発・Webサービス事業】

介護の評判
保育の評判

株式会社PATECH

【Youtube運営・企画サポート事業】

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株式会社Qooo
【インフルエンサーマッチングサイト事業】

Qoooマッチングプラットホーム

株式会社PATECH

【Youtube運営・企画サポート事業】

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