そして赤字経営ではじまった事業だったため“給料はあるとき払いだった”という。
「給料というのはもらうものではなく自分で稼ぐもの」という個人事業の認識だった為、顧客への集金や経費の取り扱いは正に自分の財布としての感覚で超堅実経営だった。
ベンチマークと比較し、すべて逆の戦略を採った。
小規模(一人・夫婦)で開業。各街(エリア)に配置。チラシを手撒き。単価を安く設定することで大量注文を狙い、仕事はみんなで協力して対応することで先輩代理店が後輩代理店に日当を支払いながら現場を経験させる仕組みで全国に最速で展開する。
FC(代理店)事業は、①開発(加盟店営業)、②研修、③SV(現場指導)、④資材管理、⑤経営管理と大まかに分かれているが当時は部門、部署などはないため壽永隆之氏自ら加盟店を口説いて、研修し、チラシを一緒に配り、先輩現場に連れて行って経験させるという一人5役をこなしていたようだ。
長谷川ホールディングスというと介護業界でも有名だが、介護施設や保育園運営の裏側でインターネットを使った年間1,000人以上の人材獲得テクニックを学んでいた壽永隆之氏。
人気の無い職種での年間1,000人採用は求人広告に載せただけでは集まらない。
SEO、アドセンス、アフィリエイト、ポータルサイト、マッチングサイト、コンテンツマーケティング、サジェストマーケティング、SNS…あらゆる手法で数千人の応募を集めた経験が“今の壽永隆之氏のビジネス”に活かされているのだ。
壽永隆之氏がゼロから創り上げたおそうじ本舗から、介護、保育、給食、人材サービスを運営する長谷川ホールディングスは、資金増強及び管理体制強化の一環として平成28年9月26日付でイギリス籍の大手ファンドにM&Aされることになったのだ。
このことは日経新聞でも大きく取り上げられた。
その買収価格は350億円程度とみられており、外部資本(CVC)の導入後も、従来どおり独立性・自立性を維持していくと共に、CVCの強力なサポートを受け成長スピードを加速させたのだ。
ここまで、長谷川オーナーとの出会いからおそうじ本舗売却までさかのぼってきたが、元々「おそうじ」というアナログな事業を行っていた壽永隆之氏。
実は、アナログ事業の裏側で急成長を遂げた背景にデジタル技術が備わっていたということに納得した。
COMPANY/会社概要 |
|
社名 | DBX HLDGS株式会社 |
代表 | 代表取締役CEO 壽永 隆之(スナガタカユキ) |
資本金 | 1憶円 |
事業内容 | 新規事業プロジェクトマネジメント、システム・アプリ開発、事業投資 |
URL | |
問い合わせ | contact@dbx-hldgs.co.jp |
所在地 | 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 10階 |
事業内容 | 新規事業プロジェクトマネジメント、システム・アプリ開発、事業投資 |
[社是]
新たな価値を創造し、社会、経済の活性化に貢献する
人を主とし、人と人とのつながりを通じて企業価値を最大化する
[事業理念]
感動を売る、満足を売る
[行動指針]
まずは一歩踏み出し、走りながら考える
正を以って合し、奇を以って勝つ
[営業の心得]
一、営業はお断りを受けてから始まる
一、礼儀礼節は人間関係の基礎である
一、誠実さは最大の武器である
一、勝負は鞘を抜く前の準備で決まる
一、見込み客は探すのではなく自ら育てる
一、相手の利益だけを考える
一、高い質は活動量から生み出される
一、限界だと思ったらもう一歩踏み出す
一、苦言、叱責は最大のチャンス
一、創造力で解決出来ない問題はない
一、良き出会いは一生の財となる
[事業理念]
感動を売る、満足を売る
[組織の考え方]
組織とは様々な才能を掛け合わせ、相乗効果を生み出す手段でありまた、個々の弱点や失敗を補う手段である
また、会社の使命、理念を遂行する上で最も大切な経営資源は人材である
[売上、利益の考え方]
売上高とは社会との接点の大きさ、顧客の満足度を数値で表したものであり会社の存在意義そのものである
また、利益は会社が継続していくことにより事業使命を果たすことや未来への投資、社員の福利向上、納税、株主還元などを通じて社会貢献度の大きさを表す
[社訓]
【凡事徹底】当たり前のことを当たり前に行う
【奉仕優先】利他から自利を得る
【自主自律】指示を待つのではなく、まず自分で目標を立て、自分で達成する
[社訓]
【凡事徹底】当たり前のことを当たり前に行う
【奉仕優先】利他から自利を得る
【自主自律】指示を待つのではなく、まず自分で目標を立て、自分で達成する