最近なにかと話題の水素水ですが、飲むよりもお風呂にして入浴したほうが何倍も効果が高いと言われています。しかし、そもそも水素水って本当に健康効果はあるんでしょうか? もしあるとしたら、どうやって水素風呂を選んだらいいのでしょうか? 価格や評判は? そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
そこで、水素が本当に効果があるのかという検証と、各メーカーの水素風呂徹底比較をまとめてみました。
1.そもそも水素って本当に効果あるの?
1-1.活性酸素とは?
1-2.水素が活性酸素を除去する仕組み
1-3.水素に関する研究って進んでる?止まってる?
1-4.水素風呂と水素水飲用の違いって?
2.水素風呂の徹底比較とレビュー
2-1.リタライフ
2-2.スパーレネオ
2-3.マルーン
2-4.ミラエイチ
2-5.ハイドロバブルバス
2-6.バスマグ
2.水素風呂の徹底比較とレビュー
2-1.リタライフ
2-2.スパーレネオ
2-3.マルーン
2-4.ミラエイチ
2-5.ハイドロバブルバス
2-6.バスマグ
1-1.活性酸素とは?
水素のことを調べると絶対に出てくる言葉が活性酸素です。
活性酸素とはその名の通り、「活性化した酸素」のことですが、鉄が酸素に触れるとサビるように、酸素はものサビさせる(科学的にいうと酸化させる)作用があります。
活性酸素とは、普通の酸素よりもこの「サビさせる(=酸化させる)」力がかなり強い酸素のことです。活性酸素はその強すぎる酸化力のせいで、私たちの細胞や組織を傷つけるのです。
ただし、活性酸素には種類があり、すべての活性酸素が悪者とは限りません。
スーパーオキシドや過酸化水素という活性酸素は、多すぎても困りますが、ゼロでも不具合が起きるという特性があります。生きていくうえで、ある程度は体に必ず必要な活性酸素が、これらふたつです。
一方で、ヒドロキシラジカルという活性酸素は、あまりにもサビさせる力(=酸化力)が強すぎるため、体を傷つける働きしかしません。細菌やウイルスが入ってきたときはそれらをやっつけてくれるのですが、それ以上に体の細胞や組織を壊してしまいます。
よって、健康を維持しようと思ったら、活性酸素のうちヒドロキシラジカルだけを除去したらいい、ということになります。
1-2.水素が活性酸素を除去する仕組み
2007年に日本医大の太田成男教授が、水素がヒドロキシラジカルだけを除去してくれる作用がありそうだ、という論文を科学誌「ネイチャーメディスン」に発表しました。それまで水素は体のなかで何の作用も及ぼさないというのが医学の常識でしたので、これの論文は世界中を驚かせました。
太田教授の説明によると、ヒドロキシラジカルは本来安定していて酸化しにくい水素さえも酸化させてしまうので、細胞やDNAの代わりに水素がサビてくれる(酸化してくれる)、ということなのです。
サビた(酸化した)水素は、ただの水になりますから、無害です。さらに水素は、細胞や組織にはなんの影響も及ぼしませんから、いくら体に取り込んでも副作用がありません。もうひとついうと、水素は地球で一番小さな分子なので、細胞の奥深くまで侵入できたり、脳の深部に入り込んだできます。これは、ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質にはできない仕事です。
1-3.水素に関する研究って進んでる?止まってる?
2007年に太田教授の論文が発表されて以来、世界中で水素の健康効果に関する研究が一気に進みました。一番研究が進んでいるのは日本ですが、欧米や中国でもかなり研究が進んでいます。
ラットなどの動物実験も進んでいますが、最近はヒトに対する臨床試験も始まっていて、さまざまな疾患に対して、驚くような結果を生んでいます。
一部ですが、水素を研究している日本の機関とそのテーマをご紹介します。
そのほか、世界中の機関で研究が進んでいます。
1-4.水素風呂と水素水飲用の違いって?
水素を体に取り込む方法として一番ポピュラーなものが、水素水飲用でしょう。水素ガスが溶け込んだ水を飲むという療法です。今でも水素水といえば飲むことを真っ先に思い浮かべる人が多いと思います。
ただ、この方法には少し問題があります。水素は通常は1.6ppm以上は溶けないので(気圧を上げるなどしたらもっと溶けますが)、たくさんの水素を取り込もうと思ったら、大量の水を飲まないといけないということです。
もうひとつが水素水の溶け込んだお湯につかる水素風呂です。
水素分子は非常に小さいので、お風呂に入るだけで皮膚を通って浸透するそうで、短時間でかなり効率的に水素を体内に取り込めます。また、お湯に溶けきらなかった水素も、呼吸として吸い込みますので、肺からも水素が入って来ます。お風呂に入らない日本人はほとんどいないので、これはかなり効率のいい方法です。
2.水素風呂の徹底比較とレビュー
まずはリタライフです。これはWCJというメーカーが作った機種で、電極を湯船に浸け、直接水を電気分解することで水素を作る方式の機械です。
本体は脱衣所において置き、電極だけをお風呂に浸けます。本体と電極は細いコードで繋がっているので、これを使うときはお風呂のドアを閉めることができません。どうしても閉めたい場合は30分以上水素を生成し、一度電極を取り出してからドアを閉めてお風呂につかる、というやり方になります。
リタライフはコンセントから直接電気を取り込んで水素を生成するので、電池切れの心配もなくパワフルです。目に見えない微細な水素ナノバブルを発生させることで、2.0ppm以上の高濃度の水素風呂が作れます。お手入れも3か月に1回くらい、電極をクエン酸と一緒に水に一晩浸けるだけでOKです。
パワフルで、メンテナンスも簡単なのですが、けっこう大きいので、旅行などには持ち運べません。
お値段は27万円(税抜き)もします。かなり高いですね。
ただし、リタライフは月々3500円(税抜き)でレンタルもしています。これで家族全員が水素風呂に入れるので、毎月サプリメントを買っている人からすると、けっこうリーズナブルじゃないかと思います。
リタライフ2017年5月から使い始めました☺️✨ 宇宙一小さな物質である水素は入浴するだけで細胞の隅々まで届き、活性酸素の中の悪玉のみを選択的に除去してくれるそうです。辛かったメニエールの症状と過呼吸は徐々に減って今はもう出なくなりました?
— Rita (@Rita84157277) 2019年4月27日
続いてはスパーレ ネオです。スーパー レネオじゃありませんよ。こちらは協和医療器というメーカーから出ています。水素に関しては幅広くいろんな商品を販売している会社です。
スパーレネオは充電方式の水素風呂機器で、コンセントで充電したあとお風呂に浸けておくという方式です。重さは1.5kgですので、ちょっと重いですね。しかし旅行などには持っていける重さかと思います。直径20cm厚さ8cmほどの円盤の形をしています。
スパーレネオは充電式ながら水素の生成能力が高いのが特長。水素量1596ppbという高性能です。
こちらは価格がメーカー希望小売価格で99,900円ですが、これの姉妹品でもう少し水素生成能力の高いスパーレEXという商品もあります。こちらは159,800円です。
やっぱりバッテリー式はお風呂のドアが閉められますし、旅行にも持ち運べるのがいいですね。ただし、リタライフのようにレンタルはやってないみたいです。
特にメンテナンスはいりませんが、バッテリーが2~3年で寿命になるので、その旅の交換が必要です。バッテリーの交換代はいまのところ13000円(税別)となっています。
スパーレネオの口コミ・レビュー
女優の葉加瀬マイさんも愛用されています。
続いても協和医療器から発売されているマルーンです。藤原紀香さんと片岡愛之助さんの結婚式の引き出物になったことで有名になった水素風呂マシンです。
こちらも充電式なので、本体をそのままお風呂に放り込むだけの簡単タイプです。しかし、スパーレネオよりもだいぶ小さくて軽量なので、旅行などには打ってつけです。
お手入れも特に必要はなく、使用後に軽く拭くだけでOK。ただし、バッテリーはおよそ2年で寿命が来てしまうので、交換が必要です。バッテリーはいまのところ1万円(税別)です。
水素生成能力は1416ppmとやや劣りますが、軽量・小型なので仕方がないでしょう。その代わり洗面器やボウルなどで水素を作って顔を洗ったり野菜を洗ったりするに使えます。
価格は81000円で、重さはスパーレネオのおよそ半分の700gです。パワーはやや小さいですが、使い勝手の良い生成器です。
水素風呂!マルーンって機械買ったよ!息子も私もアトピーで色々試したけどあまり効果無かった(L92とか)今度こそは!祈る気持ちで購入。
— せどり・ぶーてん (@Boo77407090) 2019年2月10日
効果でたらレビューしまーす。今は一週間目位で好転反応が出てる。
その後どーなるのか、期待高まる✨#アトピー #マルーン #水素風呂 pic.twitter.com/vc68n2SYTZ
ミラエイチは横浜のミライプラスという会社から出ている充電式の水素風呂生成器です。水素生成量は1.566ppmということなので、スパーレネオとほぼ同じ程度です。リタライフよりは劣るのは、やっぱり充電式は電力に限界があるからでしょう。
お値段はけっこう高くて、19万9900円(税込)もします。ただ、単にお風呂に入れて水素を出すだけではなく、お部屋ではアロマポットになったりもしてくれます。お部屋のインテリアにもなるようです。
あまり本筋とは関係ないですが、いまミラエイチを買うと、MIRAという水素入浴剤がオマケでもらえるようです。ちょっと意味が分かりませんね…。
続いては入浴剤です。アマゾンで一番レビューが多い製品がこのハイドロバブルスです。お風呂に入れると、最大で1.4ppmの水素が発生するんだそうです。電気分解式と遜色ないくらいの高濃度ですね。
お値段は30回分で3480円ですが、定期購入すると1か月3306円になるそうです。電気も使いませんし、旅行先でも水素風呂に入りたい人にうってつけの入浴剤ですよね。
バスマグは入浴剤の一種ですが、ちょっとほかの入浴剤とは違います。これは純度の高いマグネシウムなんです。実はマグネシウムは水に触れると水素を生成する働きがあるのです。したがって、これはお風呂に入れても減ることがありません。
Amazonで2個1セットで13824円します。これでだいたい1年くらい持つそうです。ただし、マグネシウムは水に触れると表面に膜ができるため、だんだん水素生成力が落ちてきます。それを防ぐために、ときどき洗濯物と一緒に洗濯機に入れる必要があります(このときは水素の力で汚れが落ちるので、洗剤はいりません)。また、ときどきクエン酸の水に浸けておいても膜は消えるそうです。
水素の生成能力はよくわかりません。しかし、効果があるという声があるので、ある程度は高濃度の水素ができるみたいです。こちらも電気を使わないので、手軽で安心です。
1年で使えなくなるということなので、1年間のコストは14000円弱です。1か月あたり1200円以下ですから、かなり安いですね。
3. 【まとめ】とどのつまりオススメの水素風呂はコレだ!
リタライフ | 電気分解式(コンセント式)。バッテリーなし 水素発生量2ppm以上。月々レンタル代3500(+税)。申し込み代7000円(+税) |
---|---|
スパーレネオ | 電気分解式(バッテリー式)。バッテリー寿命は2~3年ほど 水素発生量1.596ppm。税込99,000円 |
マルーン | 電気分解式(バッテリー式)。バッテリ-寿命は2年ほど 水素発生量1.416ppm。税込81,000円 |
ミラエイチ | 電気分解式(バッテリー式)。バッテリー寿命不明 水素発生量1.566ppm。税込199,000円 |
ハイドロバブルバス | 入浴剤タイプ。 水素生成量1.4ppm。3480円(30回分)。アマゾンの定期購入で3306円 |
バスマグ | マグネシウムによる触媒方式。本体寿命は1年ほど 水素発生量不明。2日に一度くらい洗濯機に入れて洗う必要がある。13,824円 |
マルーン | 電気分解式(バッテリー式)。バッテリ-寿命は2年ほど 水素発生量1.416ppm。税込81,000円 |
結局、いろいろな商品があって、どれが一番いいのかわかりませんね。もちろん、水素風呂のどの部分に期待するのかで評価は変わってくるでしょう。
お値段重視の方ならバスマグかマルーンだし、旅行先にも持っていきたいという人ならハイドロゲバブルバスだと思います。
一般的に言って、電気分解方式の製品の方が水素生成量は多いです。また、水素は時間と共に抜けていきますので、サプリの場合、家族の人数の多い家庭は逆に不経済です。電気分解式なら、最初だけお金がかかりますが、あとはわずかな電気代だけで水素が作り放題なので便利です。
電気分解式の製品でも、充電式とコンセント式を比べると、やはりコンセント式はパワフルで水素生成量はかなり高いです。高濃度の水素水を得たいのなら、コンセント式の電気分解方式が一番ということになります。
ただ、コードがついているので、生成し終わってからしかお風呂に入れません。ブクブク水素を生成させながらお風呂に入りたいときは、少しだけ浴室のドアを開けておく必要があります。
総合的に考えると、やっぱり水素の健康効果を求めて水素風呂に入るのでしょうから、水素生成能力は高いほどいいでしょう。そう毎日旅行にも行かないでしょうから、持ち運びやすさはさほど気にしなくてもいいと思います。
そう考えると、リタライフが一番おすすめということになります。お値段もレンタルなら3500円+税なので、ハイドロバブルバスより少し高いくらいです。総合的に考えると、コスパはかなり良いですね。