現在僕は日本書道専門学校で教鞭を執っています。
そこでは教授法という授業も持っています。
これは二年間の本科を卒業した人たちが受ける付帯教育授業です。
二年間の本科を卒業した方たちは卒業すると専門士という国家資格を与えられます。
書道専門士たちに実践的にはどのようにして書道を教えるかということを確認のために再教育するような授業です。
釈迦に説法のような授業と思うでしょうが、実態はけしてそうではありません。
いざ授業が始まると僕の教えることは初耳、なんで本科で最初に教えてくれなかったなどと訴えられます。
そのたびに責任を感じ付帯教育授業をとらず卒業してしまった子供たちに申し訳ない気持ちになります。
このブログで授業内容などの公開を進めていけばそのような教え子たちにもいろいろ伝えてあげられる。
そのような気持ちも手伝いこの稿を進めている次第です。
これからさらに若い世代へと書道を伝えて行く書道の先生方、また書家を志す皆さんへ僅かな道しるべを残す事が出来ましたら幸いです。
高澤翠雲