隠れ家サロン創は、京王線下高井戸駅から徒歩7分、閑静な住宅街にあります。陶芸が趣味だった私の父が残したお家で、数百の器や食器、日本文化に関する数百冊の蔵書、日本酒のセラーがそのまま残されています。父が残してくれた資産を、日本文化を理解してくれる多くの人に活用してもらいたいと考え、コミュニティスペースをオープンしました。亡き父の遺志を継いで、和の文化を多くの方に知ってもらいたいと思っております。
オーナー kei.

kei.

日本全国の日本酒を発信する日本酒伝道師
隠れ家サロン創 オーナー
 

東京都出身、小学校に上がる頃から世田谷区で育つ。絵を描き本を読んで過ごすことが好きな子どもで、自宅の庭に窯を作るほど陶芸好きな父の影響もあり、美術に触れながら育つ。高校時代は学校帰りに新宿の映画館に通い詰め、数多くの洋画を見る。スクリーンに映る欧米の美しい家や庭園を見るうちに、インテリアデザイナーへの夢を抱く。「四年制大学に行けばお嫁に行けない」と母に反対される時代ではあったが、東京造形大学デザイン科に入学、室内建築を専攻する。

大学時代は図面を書き上げる技術を習得するとともに、椅子など大好きな家具の設計も経験する。また、先輩とスキー部を立ち上げ、冬になると山に篭り、アマチュアスキー選手として滑降やスラロームなど試合に出場。商社主催の大会で優勝した経験も持つ。卒業後は建築事務所に勤務し、図面を書く仕事で建築に携わる。結婚しふたりの子どもに恵まれ、仕事を掛け持ちながら、ほぼひとりで育て上げる。

子どもたちがそれぞれ独立した頃、友人の紹介で訪れた店で、一品一品の料理にそれぞれ異なる日本酒を合わせるペアリングを経験する。それまでも日本酒やワインを嗜んでいたが、料理ごとに日本酒を合わせることは初めて、その美味しさに感動する。ひとつの蔵元でつくられた酒がずらりと並ぶのを見て、豊かな日本酒の世界に気づく。さらに、東京で一般的に購入できる酒は全体のわずかに限られ、酒蔵まで行かないと飲めない酒、特定の酒屋でないと買えない酒などがあることも知る。

日本中の酒蔵の全ての日本酒を飲んでみたい想いを止められず、自ら酒蔵を訪ね、新しい日本酒を探す旅を始める。これまでに訪ねた酒蔵は、東京の小澤酒造、千葉の飯沼本家など関東はもちろん、熊本の通潤酒造、新潟の太洋酒造、北海道の上川大雪酒造など二十を超える。日本酒は米・米麹・水は三つの原料で作られるが、同じ米と米麹でも酒蔵が変われば味が変わる。ワインはその年の葡萄の出来によって味が決まるが、日本酒は温度や酵母の活性状況等を見極めることで杜氏が思い描いた味につくりあげることができる。それぞれの酒蔵で試飲し、蔵の造りも見学し、話を聴きながら、日本酒の世界を深めていく。

2020年両親が他界し空き家になりかけた東京の世田谷にある6LDKの実家を、シェアハウス兼レンタルスペース サロン創として開業。地方にある美味しい日本酒を広めるべく、サロン創で日本酒会を主催する。ひとつの蔵の日本酒を飲み比べる会、同じ酵母で日本各地の酒蔵が仕込んだ酒を飲み比べる会、フレンチやメキシカン、ヴィーガンなど世界の料理と日本酒を合わせる会など、アイデアはとどまることがない。日本酒を通して、酒をつくる人、売る人、料理をつくる人、飲んで楽しむ人と、皆が繋がって欲しいと願いながら、今日も酒を飲み続ける。

オーナーいち推しのお酒や食べものをご紹介しています。

隠れ家サロン創-SOU-主催の日本酒会・ワイン会では、美味しいお酒と食べ物に目がない日本酒伝道師でもあるオーナーのkei.が全国から買い付けてきたよりすぐりの日本酒や、おすすめのワイン、お酒にぴったりなお料理そして個性豊かな出張料理人さんたちと一緒に、今宵もお客さまをおもてなししています。
https://note.com/spacesou/