総流空手道は源流を「沖縄空手道・中興の祖」と言われる糸洲安恒先生に発し、遠山寛賢・知花朝信先生と伝承され、遠山寛賢先生の高弟であった小安道雄により昭和25年(1950)長崎県松浦市で開道され今日に至っています。
宗家・小安道雄は昭和35年、流派名を「総流」と命名。
佐世保市に本部道場「総流館」を開設し「総流空手道」の本格的な指導を始めました。
その特徴は、旧来の口伝式指導から脱却し規定の指導教範に基づいた教範遵守による指導を提唱した事にあります。
更に、旧来の古典型を中心とした「型」偏重指導や、「自由組手」過重信奉主義を排し、「約束組手」並びに「実在型」を中心とした稽古法を確立したのです。
こうして確立された稽古法は従来の精神論的なものではなく、高効率・高能率を目指した科学的、力学的、論理的な稽古法です。
又、沖縄正統空手として本来の琉球武術に近い空手道を提唱し、空手の「剛法」だけでなく「柔法」「古武道」の修得を行います。
宗家は平成18年に病の為に亡くなりました(享年82)が、二代目宗家を奥様の「小安恵美子」が継承、(平成29年逝去)その後三代目宗家「小安孝道」に引き継がれ今日に至っています。