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書籍「ソロモン諸島でビブリオバトル」のご紹介

「本屋や図書館のない南の島で、ビブリオバトル!?」

青年海外協力隊で派遣された南の島でのミッションとは…?
子どもと本をめぐる、ドキドキワクワクのノンフィクション!


書籍『ソロモン諸島でビブリオバトル』
ぼくが届けた本との出会い

5月15日発売開始!
 益井博史/著
価格¥1400+税


本屋も無い島で、子どもたちに読書の楽しみを知ってもらいたくて…

【内容紹介】
「ぼくが青年海外協力隊で派遣されたのは図書館も本屋もない島だった。子どもたちに読書の楽しさを知ってもらうため「ビブリオバトル」をやることにしたが…」

子どもと本を巡る笑いと涙の青年の奮闘記。
感動のノンフィクションです!

図書館や本屋のない南の島の子どもたちがどのように本を楽しんでいるのか。まずは近隣の小中学校へ調査に向かうヒロ。
ただその調査結果には思わぬ落とし穴があった…。

また、ヒロは子どもたちに読書の楽しみを広めるため、手始めに本の紹介ゲーム「ビブリオバトル」をすることにしたが、そこから日本とはちがう事情がみえてくる。

そんなヒロの奮闘記とともに、ソロモン諸島の歴史から現在に至るまでをコラム的に紹介する。


「ビブリオバトル」とは

ビブリオバトルは、小学生から大人まで、誰でも開催できる本の紹介コミュニケーションゲーム。

以下の4つのルールで、本を通して人を知る・人を通して本を知ることができます。

① 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
② 順番に一人5分間で本を紹介する。
③ それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
④ 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。

詳細は http://www.bibliobattle.jp/


『ソロモン諸島でビブリオバトル』の目次
1 青と緑の島へ
2 ブアラのぼくの家
3 壁の隙間から見えた光
4 作戦を練る
5 初めての仕事
6 ソロモン諸島の子どもたちの読書事情
◆ソロモン諸島の物語① 三五〇〇年前の大事件
7 読書推進計画、始動!
8 ソロモン史上初ビブリオバトル開催
9 週一ペースでビブリオバトル
◆ソロモン諸島の物語② 発見と混乱
10 いざ、初出張へ
11 学校でのビブリオバトル
12 ソロモン諸島でのビブリオバトルから気づいたこと
◆ソロモン諸島の物語③ そして神は降りたった
13 ぼくとビブリオバトルの出会い
14 変わっていく子どもたち
15 イザベル州の学校めぐり
◆ソロモン諸島の物語④ やってきた戦争
16 芽を出したビブリオバトル
17 隣国にまで広がっている!
◆ソロモン諸島の物語⑤ 独立とそれから
18 ソロモン諸島全国教育局会議
19 出張授業、五〇日間の旅
20 ビブリオバトルを一〇〇回やったら、ソロモンの秘宝が見つかった?
刊行に寄せて 谷口忠大

著者(益井 博史)より皆さんへ

青い海、真っ赤な鳥、そして木に登って果物を取ってくれる子どもたち―。

ほんの数年前まで、僕は図書館に引きこもるのが好きなだけの、色味に欠けた大学生だった。

そんな自分が、ソロモン諸島という見知らぬ土地で読書の魅力を伝える立場になるなんて、想像もしていなかった。 

ソロモン諸島は、植物や魚、人々の表情に至るまで、とてもカラフルだ。

ただ、日本のような書店はなく、本の文字はふだん使う言語と異なり、図書室には鍵がかかっている。そんな場所で、僕は子どもたちに読書の面白さを伝えないといけない。

ライバルはサッカーや魚釣りやダンス。強敵ぞろいだ。 

僕をソロモン諸島に導いてくれたのは、図書館で読みふけっていた一冊一冊の本だった。

読書は僕の目を少しずつ外の世界へと向け、ビブリオバトルと出会わせ、そして南の島まで連れてきてくれた。

色がないと感じていた僕が図書館で触っていたものは、実は色鮮やかな世界への切符だったのだ。 

あなたは、読書が好きですか? 

僕はソロモン諸島の子どもたちにそう問いかけ、そしてそれ以上に、本の持つ力強さを彼らから教えられた。 

本書から、少しでも読書やソロモン諸島の魅力が伝わることを祈っています。

著者(益井博史)略歴

益井 博史(ますい ひろふみ)

1988年生まれ。京都市出身。2014年3月、神戸大学理学部地球惑星科学科卒業。

2016年~2018年、青年海外協力隊2015年度3次隊としてソロモン諸島に赴任。

2018年、立命館大学情報理工学部創発システム研究室で、人同士のコミュニケーションに関する研究に携わる。
また同年にビブリオバトル普及委員会理事に就任、2020年には一般社団法人ビブリオバトル協会事務局長も兼務。

得意技は折り紙で羊を折ることと、ギターのFコードを押さえること。

活動の詳細は https://bibliohero.com/

~南の島へ種を運んでくれた君へ~

刊行に寄せて 
立命館大学教授/ビブリオバトル考案者 谷口忠大

「今度、青年海外協力隊でソロモン諸島へ行くことになりました。子どもたちに読書を広めてきます!」
人懐っこくて屈託のない笑顔。おもしろい青年だなと思った。

いやちがう。おもしろい青年だとは知っていた。
でも、勇気を持って、全く新しい挑戦へと向かう彼のことを、ぼくは眩しく思った。
そして、うれしく思った。
彼が南の島へと運んでくれる種は、ぼくが生み、皆と育てた花が実らせた果実だったから。

 その種の名を「ビブリオバトル」と言う。

 本書がついに刊行に漕ぎ着けたことを心からうれしく思う。
本書の元となった彼のブログ記事をリアルタイムで読んでは、その冒険と活躍に胸踊らせていた4年前を懐かしく思い出す。

(続きは https://bibliohero.com/bookinformation/2/ にてご覧ください)

「編集者からひとこと」

初めて著者・益井博史さんと出会ったのは、2014年のビブリオバトルシンポジウム。パネリストとして檀上にあがっていた彼は、ビブリオバトルに出会ったことで、学生時代に鬱々としていた自分が立ち直ったという話をしました。それがかなり印象的でした。

そして、その2年後、彼はソロモン諸島へ青年海外協力隊として旅立ちます。Facebookでつながっていた彼からは、ソロモン諸島のようすが数々のすてきな写真とともに届きました。毎回、それを読むのがとても楽しく、彼のパワーでこちらまで元気になったりして…。

ビブリオバトルを広めたり、ソロモン諸島へ行ったりすることで、彼の中にある一冊一冊の点のような本の存在や、さまざまな体験・経験が、線となってつながっていきました。そのようすをぜひ本にして、もっともっと広めたい、とくに若い人たちに読んでいただきたい…、そういう思いで編集しました。

この本はきっと、迷いながらも一歩踏み出そうとする人たちの背中をそっと押してくれることでしょう。(粕谷亮美)

「ソロモン諸島でビブリオバトル」はお近くの書店でご購入いただけます。
書店に商品の在庫がない場合でも、取り寄せることができます。

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