ソーシャルシフト・ラボとは -What is "Social Shift Lab"-
ソーシャルシフト*を促進し、多様な社会課題を永続的に解決する。その志を実現するために 産官学⺠から有志が集まり、2016年9月7日に設立した一般社団法人。個人の自発的な行動 を起点として、持続可能な新しい資本主義を研究し(ラボ)、その知見を元にイノベーションを促進し(カレッジ)、助けあう仲間をつくる(コミュニティ) ことを活動の柱とする。
*ソーシャルシフト:持続可能な地球・社会・事業を実現するために、 ビジネスと社会貢献活動がともにシフトし、未来を共創するためのアジェンダである。
ーソーシャルシフト・ラボ 設立の主旨ー
私たちは、子の世代、孫の世代へ、どんな社会を継いでゆけるのでしょうか。 人類のタイムリミットを決めるボタンは、私たち一人ひとりの手の中にあります。今日一日の行動 ── ものを買ったり、仕事をしたり、余暇を過ごしたり ── その時々に次世代を生きる子どもたちに思いを馳せれば、私たちの世界は瞬く間に変わるからです。私たちは、自分自身の意思で、美しい地球、平和な社会、幸せを創りだす事業を取り戻すことができます。
「オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、あなたは知らないでしょう。どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください」1992年、リオでの国連会議。12歳の少女、セヴァン・スズキさんの直言に、僕は胸を貫かれるような衝撃を受けました。
過去を振り返ると、地球危機を生み出す元凶は、不完全な資本主義にありました。複利により自己増殖したお金が ── 今や95%が実体のない金融市場で流通して ── 世界経済に過度な成長を強制しています。そのマネーパワーが経営者の強欲と結びついた結果、地球環境は破壊され、社会は富で分断されました。二極化が世界各地に争いの種をまき、今この瞬間にも罪のない人々の幸せを奪っています。
しかし同時に、インターネットとソーシャルメディアで人々がつながり、変革の鼓動も芽吹きはじめました。環境を破壊し、社会を欺き、人々を不幸せにする組織には、生活者が団結して退場を宣告する時代 ── ビジネスから人々に、世界を動かす力がソーシャルシフトしたのです。そして、今、私たちは忘れかけていた大切なものをはっきりと思い出しました。心のやすらぎ、人々の笑顔、優しい社会、かけがえのない大自然、美しい地球です。
ソーシャルシフトラボは、持続可能な地球・社会・事業を実現し、人々が心の喜びと幸せを取り戻すために、力をあわせて行動をはじめます。社会課題が永続的に解決される世界の実現を目指して、小さくても誠実な一歩を、根気よく積み重ねてゆきます。何かを我慢しながらではなく、価値観をともにする仲間との共創を楽しみ、イノベーションを実現する喜びを感じながら、みんなが幸せになれる社会を、自らの手で創っていきます。 私たちの思いに共感する方がいらっしゃれば、ともに次世代への一歩を踏み出しましょう。 政治でも宗教でもなく「健全な経済と社会貢献活動」を通じて人々の力を集約し、世界をよりよく変えてゆきましょう。
一般社団法人ソーシャルシフト・ラボ 代表理事 斉藤 徹