統計論講師の雪本剛章です。自分が生まれてから30年間を過ごした<昭和時代>の世相を振り返ります。
500円玉が登場したのは、1982年(昭和57年)4月でした。当時は不況感が漂い、国鉄と健保、食管(コメ)の「3K赤字」が深刻化していました。
500円玉は全国に1億万枚が出回りました。直径26.5ミリ、重さ7.2グラムのずっしりした〈体格〉通り、500円玉は使い出がありました。
総務庁統計局(現:総務省統計局)の小売物価統計年報によると、当時、スパゲティは名古屋が410円、岐阜で467円、津でも477円でした。
つまり、軽い昼食なら500円玉一つで賄えたわけです。