2020年7月10日に、船橋二和病院で起きている一時金・人件費削減案、労基法違反に対し、また「医療を社会保障として取り戻す闘い」と位置づけて、ストライキを闘いました。
病院は経営難を叫ぶ一方、病院建替え資金(設備投資)のためには労働者の賃金を下げてそこにつぎ込むことを宣言し、現場ではそのために人員不足を放置されて労働強化がなされ、また一時金を奪われ続けてきました。
「これでは生活できない」と、昨年は大量の退職者が出ました。それでも、職場には大幅な人件費削減に対して怒りがある一方で「仕方ない」という諦めがありました。同じ労働者の心の中で怒りと諦めの両方がある、そんな苦しい職場の空気でした。
そこにコロナ減収に便乗した史上最低のボーナスと、大幅人件費削減や就業規則改悪、36協定偽装の責任逃れのための労働者代表選挙の強行が襲い掛かりました。
このままでは、労働者は諦めと絶望の中に叩き落されてしまう。今、労働組合としてどう闘うべきか真剣に議論したのです。
われわれ医療労働者は文字通り命がけで、治療や感染予防に努めた。なぜ、「コロナ減収」の補填に労働者の賃金がつぎ込まれなければならないのか。
われわれは、もうこれ以上我慢し、「仕方ない」と受け入れることはできない!
診療報酬の減収補填にも、病院建て替え費用も、コロナ減収補填にも、労働者から賃金を奪ってつぎ込むのは筋違いだ!
これ以上奪われないために、もう我慢してあきらめるのはやめる。奪われまいと声を上げて立ち上がる。それがこのストライキだ。(ストライキ指示書より)