家族が亡くなるとその遺族には、お葬式や法要、遺産分割などやらなければならないことが山ほど発生します。
その中でさらに相続税申告のための時間を取るとなると、心や体力への負担は計り知れない程になってしまいます。
税理士に相続税申告関連のことを一任することで、相続から相続税申告までの限られた時間を他のことに有効活用することができます。
相続税の計算はまず相続財産の評価から始まります。ここが最も難しく、時間を要するうえに誤りが発生しやすいところで、財産評価のミスによって相続税が数百万円変わることもあります。
特に土地の財産評価は税理士も頭を悩ませるほどでして、腕の見せ所であるともいえます。
相続税には納税者や財産の状況に応じて、相続税が軽減できる控除や特例が多数設けられており、税理士はどの控除や特例であれば使えるのか、どれが納税者にとって最も有利になるのかを1つずつ判断していきます。
例えば、土地には小規模宅地等の特例という評価額が最大で8割減額することができる制度がありますが、適用を受けられるかどうかの判断や手続きなど、税理士のアドバイスがなければ難しいのではないかと思います。
判断を誤ってしまった場合には、余分な相続税まで負担することになってしまいますので注意しなければなりません。
申告日より最長7年間は、税務調査により細かなチェックをされる可能性があります。
その時に立ち会ってくれるのが税理士です。
税務署との建設的な協議の上、誰もが得心のいくところに話を落とし込めるのは税理士ならではと言ってもよいでしょう。