精神科と心療内科は何が違うの?

~精神科医監修コラム
「ずっと落ち込みが続いてやる気が出ない」「異常なしといわれたのに体の調子が悪い」

といった症状の場合、何科を受診すればよいのでしょうか?

「こころ」に関連する症状の場合、精神科心療内科を受診することとなります。

では、精神科と心療内科の違いは何でしょうか?

受診時の目安となるよう、それぞれに対応する症状などの違いをまとめました。



  1. 精神科とは心療内科とは
  2. 受けられる治療の違い
  3. 精神科に行った方がいいケース
  4. 心療内科に行った方がいいケース
  5. 迷ったときは
 


1.精神科とは

精神科は、心の(心理的・精神的)症状を専門治療するところです。軽度から重度の精神疾患を広く診療します。

 
2.心療内科とは

心療内科とは、心身医学を実践している診療科です。

“心身医学とは、患者の身体面だけではなく心理・社会面を含めて、人間を統合的に診ていこうとする全人的医療を目指す医学の一分野です”(Wikipediaより)。

心療内科は日本とドイツにしかない科です。

まず「胃潰瘍」などの内科的症状があり、その原因として根本に心理的要因が考えられる場合、内科治療と並行して心理療法を受け持ちます。

ここでいう「心療」とは「心を治療する」という意ではなく、「心理療法」のことを指します。
つまり内科的な治療に心理療法を追加するのが心療内科なのです。

ちなみに現在、心療内科のみを標榜するクリニックはあまり見かけません。

 
3.受けられる治療の違い

精神科の場合…

精神疾患に関して、より高度で専門的な治療を受けることができます。

また認知療法(物事の考え方を自覚し、行動パターンを自ら修正していく治療法)を受けることもできます。
 
心療内科の場合…

「内科」と併記されている心療内科の場合、内科的な診察ののち、症状の要因が心理的なものの場合、内科的治療と並行してメンタル面からも治療します。
 

4.精神科に行った方がいいケース

・誰もいないのに話し声が聞こえる
・24時間誰かに監視されている気がする
・子どものころからじっとしていられず、大人になっても落ち着いていられない
・物忘れがでてくるようになった
・もうこの世にいたくない
・落ち込んで食事もとれない・字も読めない
・落ち込んでふさぐ時があったり、元気が良すぎて自分を抑えられないときがあったりする
・不安がひどく、パニックになってしまう
・何度も手を洗ったり、何度も施錠を確認したりして生きづらい
・夜眠れない・夜中に目が覚めてしまう
・ショッキングな出来事があり、落ち込みから立ち直れない
 
など、身体的ではなく精神的な症状が際立っているケースです。

 
5.心療内科に行った方がいいケース

・摂食障害
・耳鼻科で検査しても異常なしと言われたが、めまいがひどく治らない
・胃潰瘍が何度も再発してしまう
・心因性の発熱
 
など、ストレスにより身体症状が悪化する・内科的治療を受けても症状が改善しない・再発を繰り返すケースです。

 
6.まとめ

精神科は精神症状一般を診療すると考えていいでしょう。

心療内科は内科的な症状がまずあって、その要因として心理的要因も考えられる場合、心理面からの治療を行う科になります。

しかし現在、「心療内科」=「ライトな精神科」という一般概念が普及しており、軽度のうつ病などであれば心療内科でも診療できる場合もあります。

多くの精神科クリニックは「心療内科・精神科」とあわせて標榜しているケースがほとんどです。

この場合、心の悩み全般についてもちろん診察可能ですので、一般的にはこの「心療内科・精神科」と標榜しているクリニックを受診すればほぼ間違いはないでしょう。

あまり悩みすぎず「ここなら行ってもいいな」とあなたが感じる精神科・心療内科に気軽に足を運んでみましょう。


きっとあなたの心の支えになってくれるはずです。

監修:ゆうメンタルクリニック