私が、ヨーガ・セラピーと出会ったのは、35歳の夏。
当時の私は、人生に行き詰っていて、常に周りの目が気になり、
人が自分をどう感じているか、
また、人がどういう反応をしたら喜ぶかなど、
いつも他人の心を気にしながら生きていました。
心が落ち着かず、ばたばたしており、
何かあると「疲れた」を口にしていました。
常に頑張る性格で、自己犠牲が強く、いい子でいたがる私。
仕事での過剰な頑張りから、
首を痛め、ヘルニアと診断されました。
その後、半年以上に渡り、リハビリの為通院。
調子の良い日もあれば、悪い日もあり、
それによって一喜一憂する自分に疲れ、
何かもっと良い策はないかと模索した時に、
ヨーガと出会いました。
当時の私は
「ヨーガが体にどのようにいいのか」などと考えたこともなく、
ただ、体の痛みから解放されるのなら続けてみよう、
と思って始めたのがヨーガ・セラピーでした。
瞑想やポーズを取ったりする中、
思い通りにいかない自分があり、
正直、自分が何を感じているのかが分からないまま、
通うこと数か月。
焦りながらの運転中に、自分の体の感覚に対し、
(今、肩に力が入っている)と気づく瞬間がやってきました。
人から、「肩に力入っているよ」と言われても
「そんなことないよ」と言っていた私が、
(この感覚が、肩に力が入っているという感覚なんだ)
と気づいた瞬間から、
肩こりからの解放に向かっていきました。
そして、気が付けば、心健やかに生きるにはどうすれば良いのかを求め、ヨーガの智慧を深める勉強を始めました。
現在では、その智慧を日常生活でどう活用すれば良いのかを、
日々模索しながら自分を客観視することを大切に生きています。