三和鑑定事務所はどんな損害を調査する会社なのか

三和鑑定事務所はどんな損害を調査する会社なのか

▼会社概要

三和鑑定事務所とは、災害や事故の発生時に迅速・公正に損害の調査・鑑定を行う企業である。国内外で発生した様々な大規模事故を取り扱った経験と知識を持ち、そういったノウハウを生かしサービスを提供している。

 

創業

    1942年(昭和17年)

設立

    1975年(昭和50年)

資本金

    1000万円

代表者

    代表取締役 奥田邦彦

社員数

    65名(鑑定人51名)※ 2016年8月現在

事業内容

    損害保険分野における財物の損害鑑定。保険の対象となる財物の評価鑑定。その他損害保険に関するアドバイス・サポート全般。

グループ会社

    株式会社トラストクレームサービス

主要取引先(五十音順)

    あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

    損害保険ジャパン日本興亜株式会社

    東京海上日動火災保険株式会社

    三井住友海上火災保険株式会社       

    他損害保険会社各社

取引銀行

    三井住友銀行

技術顧問

    建造物・構造強度検査機関、一般産業機械、化学プラント、寺社建築、美術品、石材、宝石、着物、造園、植栽

資格

    一級鑑定人6名、二級鑑定人27名、三級鑑定人18名、建築積算士31名、2級建築士3名、1級・2級土木施工管理技士各1名他

協会

    一般社団法人日本損害保険協会

    一般社団法人日本損害保険鑑定人協会

 

社訓

 

1、常に範となる社会人であれ

2、鑑定プロフェッショナルとして人格を磨き、知識と技能の向上に精進せよ

3、不正には勇気を持って立ち向かえ

4、冷静沈着な応対を旨とせよ

5、社内外を問わず全ての「他人(ひと)」を尊重せよ

 

2016年11月に東京支社を東京本部へ組織変更している。

 

▼事業内容

 ■損害鑑定業務

事故が生じた状況、原因、損傷状況、損害額等の迅速な調査・鑑定を通じて、事故からの復旧・復興を支援している。

たとえば火災、落雷、爆発、水濡れ、盗難など、日常で起きる様々な事故について、損害保険会社から委嘱を受け、事故が生じた状況、原因、損傷状況の調査をおこない、保険対象物の価格および損害額の算定を行う。

 

・国内外の様々な大規模事故を扱った経験

三和鑑定事務所は、国内外で発生した多くの大規模事故を取り扱った経験を有し、また日々の研修のなかで様々な知識を共有している。これら培った技術を最大限に生かし、迅速・公正な支払ができるよう、各種アドバイスを含め、損害鑑定サービスを提供している。 また住宅・ビル・店舗設計・寺社設計など各分野の一級建築士、美術顧問など特殊な物件については技術顧問と連携して取り組んでいる。

 

 ■評価鑑定業務

商業施設、製造工場、化学プラントから、神社・仏閣などの特殊物件にいたるまで、幅広く保険対象物の価格評価を行い、企業のリスク管理を支援している。

各種ビル・ホテル・百貨店などの商業施設や、電機・自動車などの製造工場、化学・石油精製などのプラント施設から、神社・仏閣などの特殊物件にいたるまで、幅広く保険対象物の評価鑑定業務を行っている。これら評価鑑定額に基づき、適正な保険金額が設定される。

 

・経験・知識を有した鑑定人 + 蓄積したデータを駆使

三和鑑定事務所では、様々な経験・知識を有した鑑定人が、社内に蓄積したデータを駆使し、評価鑑定サービスを提供している。

 

 ■大規模自然災害業務

台風・洪水・地震のような大規模自然災害が起きた場合、被災地に鑑定人を急行させ、迅速な保険金支払いを通じて、民生復興を支援している。

集中豪雨による浸水損害、強風や竜巻による建物や設備の損害、ひょうや大雪による家屋の損害、火山の噴火災害、大規模地震災害など、大規模自然災害が起きた場合、被災地に鑑定人を派遣し、調査を行っている。

 

▼鑑定人とは

鑑定人は専門知識と資格が必要となる。正確には「損害保険登録鑑定人」といい、一般社団法人日本損害保険協会が実施する保険知識、建築、電気、機械、簿記会計などの鑑定業務を行う上で必要な専門知識や一般常識試験に合格し、同協会に登録された鑑定人のことを指す。

技能ランクは、1・2・3級に分かれており、またそのランクの他に、建築士・建築積算士・土木施工管理技士・ボイラー技師など、一定の公的資格取得による専門鑑定人(A・B)制度が存在する。

実際の鑑定業務では、鑑定人試験に合格しなくても行うことができる。

しかし保険会社が鑑定業務を委託する際、鑑定人試験に合格していることを目安としていることから、鑑定人試験に合格し、損保協会に登録したうえで、鑑定業務を行っている場合がほとんどである。

 

▼鑑定人の仕事

 ■役割と必要性

・支払保険金を適正に算定する

損害発生後に保険会社の要請により調査鑑定、損害額の算定を適正に行い、保険会社が契約者に対し迅速に保険金の支払ができるようサポートを行う。これを「損害鑑定」という。

 

・適正な保険価額を算定する

保険会社が保険契約を行う際に、事前に保険対象物の鑑定を行い、迅速な保険価額(そのものの価値)・保険金額を算定するもの。これを「評価鑑定」という。

 

・中立・公平・公正性な仕事を行う

鑑定人は保険会社の要請により鑑定に赴くが、その調査鑑定が損害鑑定であっても評価鑑定であっても、保険会社から委託を受けた場合でも、中立の立場で対象物そのものの価値を見いだし算定する仕事が鑑定人の仕事である。これが結果的に公平・公正な仕事につながっている。

 

損害(評価)の現場は必ずしも居住地や勤務先の近くで発生するとは限らない。台風や局地的豪雨などは全国各地で発生し、地震などは「いつ、どこで発生するか」すら予想することはできない。いざ災害が発生すると、災害の現場まで辿り着くことが困難となる。しかし、現地では道路の寸断や水道・電気・ガス等のライフラインの寸断により不便な生活を余儀なくされている方々が存在する。鑑定人はそのような災害の現場であっても現地に調査に入り、「保険契約者の皆さまへの保険金の迅速な支払いを行う」という使命感をもって仕事に取り組むことが必要である。

 

▼鑑定人に必要な能力

・論理的思考と的確な表現力

損害鑑定では、損害を受けた現場の鑑定調査を行い詳細な記録をとり、損害を復旧するために、材料、単価、数量、範囲などを的確に判断する。

それらを保険約款に照らし合わせて保険金支払いに際し、どの様な修理が可能で、どの様な修理が不可能かを保険契約者の方や被保険者の方に分かり易く説明をしなければならない。そのため、論理的な思考と的確な表現力が必要とされる。

 

・体力

鑑定人には「知力・技能」は勿論必要ですが、被災地でも活動できる体力も必要となる。例えば、阪神大震災や東日本大震災における現地における損害調査での当初の移動手段は「徒歩」であり、高層マンションの損害調査では停電のためエレベーターが使えず、非常階段で高層階から下層階まで徒歩移動することもあった。工場の評価鑑定では広大な工場内(敷地)を一日中歩き回ることもある。

 

・秘密厳守

損害鑑定では事故後(損害発生後)の現場に足を踏み入れることとなるが、大きな事故、災害の場合は警察や消防の調査が優先されるため鑑定人はそれらの調査終了を待つことになる。調査が終了しても多くの場合、一般の方は立入禁止の場合がありますが、鑑定人は保険調査の名目で現場立入を許可されることがある。また、評価鑑定の現場では、これから稼働する最新鋭の工場設備やシステムを見る機会もある。これらの入手した情報は秘密として守れる能力が求められる。

 

・仕事の調整能力

鑑定人の仕事は、「現場調査」と帰社後の「事務仕事」があり、現場で体を動かし、事務所内でパソコンと向かい合うという両方の仕事を行うことで成り立っている。 現場調査ばかり、事務仕事ばかりということの無いよう、仕事のバランス管理能力が必要である。

 

・保険約款の深い理解

損害を鑑定するに当たっては「契約されている保険で適正な保険金が支払われるのか」を保険約款で確認しなければならない。しかし、保険会社により様々な種類の保険があり、損害の形態も様々であるため損害の状況により一つ一つを確認していかなければならない。そのため、鑑定人は常に約款を深く理解し、その適用範囲を明確に理解する能力が求められている。

 

・図面の作成と緻密な計算

鑑定人が行う現場調査は、図面(平面図、立面図、配置図など)作成、寸法、数量の記録が欠かせない。事務所に戻ってから、それらの記録を基に損害額の計算や支払保険金の計算をするため、正確な図面をとる能力と綿密な計算ができる能力が必要となる。

 

・コミュニケーション能力

鑑定人は現場の鑑定調査だけをすれば良いというものではなく、保険会社の担当者、損害を受けた契約者・被保険者は勿論であるが、契約者の近所の方々、修理を請け負う修理業者など多くの方と原因調査などのために接する場面がある。

このような場合、いろいろな立場の方々から正確な情報を得るために、人と人とのコミュニケーション能力が必要となる。

 

・継続して行う自己研鑽

新商品・約款改定など複雑な損害保険において、その職務を遂行するための知識や技術はどんどん更新され、改良されていく。また、職業人としての知識欲は限度なく吸収されるべきと考えている。しかし、何もしないでいれば古い情報や時代遅れの技術しか使えなくなる。つまり、常に勉強し新しい知識・技術を吸収するための自己研鑽や学習に対して積極的に取り組む意欲が必要となる。

 

▼損害保険登録鑑定人になるには

損害保険登録鑑定人の資格を得るには、 一般社団法人 日本損害保険協会が実施する認定試験に合格し、同協会に登録することが必要となる。

 

資格には1級鑑定人・2級鑑定人・3級鑑定人の技能ランクがあり、3級鑑定人に登録してから、2級鑑定人・1級鑑定人と上位資格へランクアップすることができる。また、上記鑑定人資格と併せて、1級建築士や2級建築士など損保協会の指定する公的資格をお持ちの方は「専門鑑定人」の資格を登録することができる。

 

・損害保険登録鑑定人の資格・認定試験について

 

「損害保険登録鑑定人」認定試験は一般社団法人日本損害保険協会が実施している。

試験の詳細については、同協会Webサイトを参照。

http://www.sonpo.or.jp/

 

・鑑定人試験の受験資格

鑑定人試験の受験資格は以下のようになる。

 

<3級の受験資格>

特になし。(ただし、以下に該当する者を除くとされている)

暴力団員(暴力団員ではなくなった日から5年を経過しない者を含む。)、暴力団準構成員、暴力団関係企業その他の反社会的勢力(以下「反社会的勢力」という。)に該当する

反社会的勢力に対して資金等を提供し、または便宜を供与するなどの関与をしている

反社会的勢力を不当に利用している

反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係を有している

自らまたは第三者を利用して、暴力、脅迫、威力または詐欺的言動その他違法ないし不当な言動を行っている

 

<2級の受験資格>

3級鑑定人に登録されている者

 

<1級の受験資格>

2級鑑定人に登録されている者

 

・3級鑑定人認定試験科目、合格点など

最初に受験する3級鑑定人認定試験科目は「保険・一般常識」、「建築」、「電気・機械」の3科目です。3科目ともに100点を満点として、3科目とも60点以上(「建築」科目の受験免除者は2科目とも60点以上)の得点で合格となる。

※一級建築士または二級建築士の方は、「建築」科目の受験が免除される。

 

・テキストおよび過去問題の入手方法

認定試験学習用の「損害保険登録鑑定人用テキスト」および「補助教材」は、損保協会Webサイト掲載の購入先に申し込む。過去の認定試験問題と解答は同じく損保協会Webサイトに過去3回分が掲載されている。(無償でダウンロード可能)

 

詳細は以下のURLを参照。

http://www.sonpo.or.jp/efforts/exam/kanteinin/kyozai/

 

三和鑑定事務所 公式ホームページ

http://www.sanwakantei.co.jp/