インド占星術は古代インドより伝わる占星術で、サンスクリット語でジョーティシャ=「光の科学」という意味になります。
惑星を宇宙エネルギーを私たちに中継するものととらえ、緻密な計算と理論に基づく技法を用いて、宇宙エネルギーと私たちの人生との関係を出生図に映し出します。
私たちが生まれたときの天空の惑星の配置を表した出生図を読み解くことは、私たちが私たち自身の人生の旅を理解する手がかりとなります。
もともとは月の軌道に着目した『ナクシャトラ』を用いた占星術を起源とし、やがて、月と太陽、5惑星とラーフ、ケートゥという合計9つの惑星、12星座と12ハウスを用いた現在の形になりました。
『ナクシャトラ』の技法は中国へ渡り、密教の一部『宿曜経』となり、時を経て、平安時代に空海により日本にも伝えられました。
インド占星術はその原点となる占星術です。
西洋占星術とは兄弟のような関係で似た部分もありますが、星座の配置の計算の仕方や扱う惑星などインド占星術独自の技法が多くあります。