例えば、植物の種は、土や水、光など、周りの環境とのやりとりをし、自分の内部にあるものと調和させながら、根を張り、芽を出し、花を咲かせていきます。
誰が計画したわけでもないのに、ひとりでにその内部にある可能性を、形にしていきます。
このように、全てのいのちあるものには、周りの環境との調和を図りながら、ひとりでに自らをそのものらしく形作って行く「自己組織化」のはたらきが備わっています。
私たち人間にも、今ここに生きるいのちがあります。
それはすなわち、私たちも、大きな自然と同じように、環境との相互作用によって自己実現していく力をもともと持っている、ということではないでしょうか。
この講座は、そんなところから、「自分らしさ」を形作るためのマインドセットを考えていきます。
主体性とは、自分で考え、自分で決め、自分で行動するという態度。
では、その「自分」って、一体どこから出てくるのでしょう?
第1回は、自分のいのちの躍動を表現することで、場に生き生きとした循環が生まれ、自分がその場にいる意味を感じていく「与贈循環」の概念を説明しながら、多くの人との対等な関係性の中で、主体性が芽生えていくプロセスについて解説します。
また、それぞれの行動が、自分から「やりたい!」と思う内発的動機からきているのか、外部の状況から「やらねばならない」と思う外発的動機から来ているのかを、見分ける方法についても扱います。
自分の中の「ゆらぎ」に耳をすませる
第2回は、自分の内側に沸き起こる、いろいろな言葉、気持ち、体感覚などを見つめ、それらを「思考・感情・ニーズ」という3つのレベルで見分けていきます。
それは、自分の身体性とつながるということ。
自分らしく生命的に生きていくためには、自分の思考の枠組みを更新すること(リフレーミング)が不可欠ですが、リフレーミングのきっかけとなる「ゆらぎ」は、身体の方からやってきます。
自分の身体からくるゆらぎとは、自分のいのちの声。
その声に耳を傾けるための土台を作ります。
「フレーム」をつくる知性と壊す知性
知性とは、私たちが世界を解釈するための装置。
この知性には、二つの方向性があります。
一つは、自分の論理の枠組みを固定し、その内部を最適化し精密化していこうとする知性。
これによって、私たちは「自分の正しさ」を育てます。
もう一つは、異質なものを受け入れ、混沌と向き合い、自分の枠組みを越えていこうとする知性。
これによって、私たちは「相手の正しさ」を受け取り、理解していくことができます。
第3回は、知性のはたらき方やその使い方を、逃避や投影が起こる心の防衛反応の仕組みとも関連付けながら考えていきます。
自己組織化を生きるための「リフレーミング」
第4回は、これまでの内容を踏まえて、自分らしくいのちを躍動させて自己実現していくために、どうすればよいのかについて考えます。
そのためには、自分の思考の枠組みを固定してしまわず、常に柔軟に更新していく「リフレーミング」が鍵となります。
しかしこの時、自分の思考フレームと一体化していると、まるで「自分が壊れてしまう」かのような怖れを感じるので、健全なコミュニケーションを取るのが難しくなります。
相手も自分も攻撃したり押さえ込んだりすることなく、それぞれの個性や存在を祝福するコミュニケーションを取る方法について、一緒に考えましょう。
自己組織化を生きるための「リフレーミング」
第4回は、これまでの内容を踏まえて、自分らしくいのちを躍動させて自己実現していくために、どうすればよいのかについて考えます。
そのためには、自分の思考の枠組みを固定してしまわず、常に柔軟に更新していく「リフレーミング」が鍵となります。
しかしこの時、自分の思考フレームと一体化していると、まるで「自分が壊れてしまう」かのような怖れを感じるので、健全なコミュニケーションを取るのが難しくなります。
相手も自分も攻撃したり押さえ込んだりすることなく、それぞれの個性や存在を祝福するコミュニケーションを取る方法について、一緒に考えましょう。
Web会議室Zoomで集まり、田原真人のファシリテーションで動画についての対話を行い、気づきを深めます。
第1パートの内容を受け、各テーマに関連した心理ワークを、美季アムリタがNVC※や脳科学の視点から行い、理解や体感を深めます。
NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)とは、臨床心理学の大家カール・ロジャ-ス博士の弟子、マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系付けられた、相手とのつながりを持ち続けながらお互いのニーズ(いのちが要求していること)が満たされるまで話し合いを続けていく、共感を持って臨むコミュニケーションの方法です。
NVCに大きな影響を与えたロジャース博士は、「すべての人には自己実現する能力がもともと備わっている」という前提に立ち、その力を信頼するという姿勢でクライアントと向き合い、カウンセリングの大きな流派を築きました。この態度はNVCにも受け継がれており、「自己組織化マインドセット」の人間観とも共通する、私たちの大切な土台です。
(写真はNVC創始者のローゼンバーグ博士)
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自己組織化ファシリテーター
国際ファシリテーターズ協会(IAF)理事
オンライン教育プロデューサー
1971年、茨城県生まれ。
早稲田大学理工学研究科博士課程で細胞性粘菌の自己組織化のメカニズムについて研究。その後、物理の予備校講師として教育に携わりながら、10年間自身のマインドセットや行動習慣と向き合い、考え方の大きな変容・転換を体験する。
東日本大震災をきっかけに、教育の現場で、「違いを学びの源とする」ことの必要性を強く感じ、多くの教育関係者を巻き込みながら反転授業やアクティブラーニングの研究を行い、公教育やオルタナティブ教育の取り組みが一堂に会する日本最大級の教育イベントなどを企画する。「自己組織化」の概念を手がかりに、いのちを中心とした教育、組織、社会について探求を深める。
また、「すべてのいのちの存在が大切にされ、誰もが自分を十全に生きられる社会へのパラダイムシフトのプロセスを生きる」というビジョンを掲げ、完全リモートの生命型組織「与贈工房」を運営。生命論に基づいた新しい時代の生き方を体現している。
『ZOOMオンライン革命』『微積で楽しく高校物理がわかる本』など著書10冊。
Center for Connection Therapy PTE. LTD. Founder
ジョージワシントン大学ビジネススクール国際ビジネス専攻経営学修士
横浜生まれ。16歳で渡米、23歳で起業。
オートクチュールのドレスブティックと写真館の同時展開、吉本興業とのコラボ事業、横浜中華街でのトリックアートや、子どもの目線に合わせた水族館のオープンなど、エンターテインメント界の第一線での会社経営をする中で、女性や子どもに優しい地域の基盤づくりを行う。
結婚後、会社をリモート経営に移行し、自身は側湾症治療の世界的権威であるアメリカ人医師の夫のクリニックに勤務。現在その有用性から世界4カ国に広まっている、側湾症専門クリニックのシナリオプランを担当。また、医療通訳と初診カウンセリングを15年間勤める中で、治癒率と感情の法則性を見出し、効率重視で診察時間が非常に短い医療現場で、一人一人の感情を大切に扱うために60分カウンセリングを導入する。
現在はシンガポールに拠点を移す。会社経営や医療現場で、効率よりも人のいのちや感情を優先させることの重要性を学んだ経験から、男性原理によるコントロールや支配、抑圧によるリーダーシップではなく、NVC(非暴力コミュニケーション)や脳科学をベースに、より多様性を重視した進化型リーダーの育成に仲間達と共に取り組んでいる。
7月24日(火)21:00~22:30 | オリエンテーション |
7月31日(火)21:00~22:30 | 第1回セッション |
8月4日(土)21:00~22:30 |
雑談ルーム① |
8月7日(火)21:00~22:30 | 第2回セッション |
8月11日(土)21:00~22:30 | 雑談ルーム② |
8月14日(火)21:00~22:30 | 第3回セッション |
8月18日(土)21:00~22:30 | 雑談ルーム③ |
8月21日(火)21:00~22:30 | 第4回セッション |
8月25日(土)21:00~22:30 | 雑談ルーム④ |
7月24日(火)21:00~22:30 | オリエンテーション |
※雑談ルームとは、主に前回セッションの内容について、みんなで色々話して、理解を深める場です。
なんか、この間のあれ、気になるなぁ〜、もっと話したいな〜という時は、ぜひお越しくださいね。
任意参加です。