エキサイティングな振袖、自分だけの振袖ををお探しの皆様へ。
古典だけど新しい。販売会のお知らせ
素材について
この振袖は、石川県のポリエステルに専門的な産地のもので、中でも高級感ある素材を選びました。絹に負けない、角度によって表情が異なる良い素材となっています。
【生地】表地ポリエステル100% 裏地(八掛・胴裏)ポリエステル100%
【サイズ】S、M、Lサイズ
※ひな形はイメージです。寸法や仕立て方によって柄の出方が異なります。
※ご注文から約60日後のお届けになります。
「Rumi Rock振袖 古九谷」販売ページはこちら
http://shop.rumirock.com/?pid=154162974
価格について
新作振袖 古久谷 SMLサイズ 仕立て上がり本体価格 145,000円+税
新作振袖 記憶の森バンビ SMLサイズ 仕立て上がり本体価格 115,000円+税
展示販売会では、実際の布にそまったサンプルのなかからお選びいただき、振袖や二尺袖の着物をおつくりすることができます。
(SMLサイズ 仕立て上がり本体価格。仕様によって価格が異なります))
小紋柄 90,000円~120,000円+税
絵羽柄 120,000円~150,000円+税
二尺袖(袴用)の着物も承っております。金額など詳細は会場またはメールにてお問い合わせください。
ルミックスデザインスタジオは、1990年より、東京の着物図案制作会社にて手書きの図案制作を学び、着物の企業向けに図案を制作してきたことが元となっております。呉服チェーン店や、京都や新潟の産地、問屋企画を中心に、小紋・つけ下げ・訪問着・振袖・打掛の図案を制作しておりました。注文品を描くだけでなく、提案の図案を制作しておりましたので、のびのびと、たのしく図案制作しておりました。
ただ、図案というものが最終製品にまで届かないことも多く、最終製品に図案の意図を伝えたいと思い、印刷の版下データのように図柄を作成できればということで、思い切ってパソコン一式を購入し、図案を制作したのが1991年です。出始めの転写プリントで布を作った時は「なにかが始まる」と思い、着物のみならず「衣服という産業が手の中に入る」感覚はとても高揚感がありました。ただ、それが仕事に生きるにはしばらく時間が必要でした。コスト、スピード、なによりも画力と商品企画力、営業力が足りませんでした。
その図案制作会社から独立してからは、主に東京のメーカーの仕事をうけてきました。踊りやお揃い手拭いなど、古典的な図柄をはじめ、百貨店用浴衣デザインなど、アパレル系の浴衣ブームに乗るかたちで、国内生産・海外生産用の浴衣図案を制作しておりました。
当時はパソコンにて作成する人もあまりおらず、発注は全て受けるかたちで、すこしでも楽しい浴衣を着て欲しい思いで毎日忙しく制作しておりました。
それと並行して、一般の着物好きの方や芸能関係の方の特注品に対応しているうち、注染浴衣を中心とした自主制作のゆかた、「ルミロック」が生まれてきます。産地の職人ではなく、着物の先生でもない「一図案屋」ができることはかぎられており、楽しいものづくりに賛同された、多方面の方々があつまってきました。販売、ネットショップ、生地メーカー、染工場、縫製の匠や呉服店の皆様です。
自らの成人式はどうだったかというと、埼玉の養蚕農家だった母から受け継いだ、京都らしい型友禅のボタンの小紋の着物を着て写真を撮りました。戦前の色使いながら濃い紫ピンクと縁取りの青緑のコントラストが見事で、一般的な商品ながら、その時代の職人の意気込みがかんじられる着物でした。進路もはっきりせずいろいろが不安定な時期でしたが、着物を着たという良い思い出となっております。
量産型の思考でなく、個人のこだわりが生きるような生産の仕組みについて、いい方法がないか考えます。図案は下手でもいい、人が着て活きる着物、良い図案といわれるようなーーアンティークの名品を作った人たちや、発注した方々の思いを裏切らないものづくりはどうしたらいいのか。たぶん、昔は、発注する方と作る人、動かす人たちは、ダイナミックなやりとりがあるのです。双方言いなりではなく、面白いと思うことをふんだんに交換すること。違いを楽しむこと。ある程度できあがったら、その美学を生かすこと。
昔のように、製作費を考えず1点ものを制作するというのはハードルが高いことです。
そして、人は量産品だけに囲まれて生きられるほど強くないとおもうのです。
その時代に合わせて表現する。やり方を変える。
ルミロックの振袖は、そのようなしくみの始まりになればとおもいます。
どうぞ皆様も、ご参加いただけたら幸いに存じます。