りんごの棚とは読書に困難のある子どもを含む、すべての子どもたちに“読書の喜び”を届けるために、1993年にスウェーデンの公共図書館で始まった取り組みです。
点字つき絵本や布の絵本、大きな文字の本、LLブック(やさしく読める本)などが並び、障害の有無にかかわらず、誰もが楽しめる本を集めた棚です。
大きな目のついた赤いりんごのロゴマークがシンボルで、最近は公共図書館や学校図書館にも設置が進み、日本では、子どもだけでなく大人にも開かれた読書の場として広がっています。
「文字が読めない、本の内容が理解できないのに読書をする必要があるの?」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、本を読むことに困難のある子どもが本を読む時間がとれず、素敵な本との出会いを逃してしまっているかもしれません。
読書に困難のある人でも、さまざまなツールを使って読書に触れるなかで、想像力や言語力を培ったり、知的好奇心が芽生えたりできます。また将来、自分で情報を収集し活用する力を養ったり、余暇を充実させたりすることにも繋がり、より豊かな生活を送るための基盤となるでしょう。
私たちは、アクセシブルな本がすでに存在しているにもかかわらず、多くの人に知られていない、あるいはなんらかの理由で読書に困難さがある方々にも利用されていないという事実に着目しました。
そこで立ち上げたのが、りんごプロジェクト!
このプロジェクトでは、DAISY(Digital Accessible Information System)をはじめとする機器など、様々な読書方法を一度に体験できる場を提供しています。
私たちは、障害の有無に関わらず、すべての方々にこの体験会に参加していただきたいと考えています。なぜなら、皆さんが体験会に参加し、より良い図書館のあり方を共に考えることこそが、インクルーシブな社会を実現するための一歩となるからです。
「りんごプロジェクト」では、小中学校、高校・大学、特別支援学校のほか、放課後等デイサービス、親の会、図書館など、様々な場所で出前授業や体験会を実施しています。
私たちは単なる疑似体験に留まらず、これらの活動を通じて、日本中の図書館をより良くする具体的なアクションへとつなげていきます。そして、障害の社会モデルについて皆さんと一緒に考え、誰一人取り残さない情報社会の実現を目指しています。
(1) |
レクチャー:読書バリアフリーの基礎知識 |
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(2) |
各種アクセシブルな図書の体験会 |
(3) |
質問コーナー |
※ |
体験の流れや時間は調整可能です。事前にご相談ください。 |
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大きな文字の図書 |
①大活字本 ②リーディングトラッカー ③リーディングルーペ |
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耳で聴く図書 |
①デジタル録音図書デイジー ②オーディオブック |
触る図書 |
①点字、点字付き絵本 ②ユニバーサル絵本 ③布の絵本 |
耳と目で読む図書 |
①マルチメディアデイジー |
優しくわかりやすい内容の本 |
①LLブック |
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