そこで近所にある鍼灸院に行ってみました。最初は少し怖かったですが治療が終わると腰の痛みが軽減しました。とても体が楽になったのを今でも覚えています。
この事がきっかけでこの仕事をしたいと思い高校卒業後専門学校に通う事を決めました。
何故、訪問鍼灸マッサージで仕事をしようと思ったのですか?
訪問を選んだ理由は患者様が本当に必要としている事が感じるからです。
今、私が担当している患者さんは脳梗塞後遺症や歩行困難な方がほとんどです。
施術をして『ありがとう』と言って下さる事はやりがいにも繋がります。
そして訪問だと定期的に施術があるため患者様との距離も次第も次第に近くなり本当の悩みなどを聞く事ができます。
この仕事をするうえで大事にしていることは何ですか?
大事にしている事は少しの体の変化に気づける様になる事です。
先週よりも表情が疲れているとか、、以前よりも足の筋力が張っているなど些細なことにも気づいてあげられることです。
そのために、声のトーンやいつもの会話でのちょっとした表情の違いなど、手と目と耳を集中して小さな変化にも気づいてあげられることを大事にしています。
その後数年間、治療院や指圧サロンで働きましたが、最後に働いた指圧サロンで出会った先輩から、海外(印度)に世界中から人が集まり、様々な国(文化)のマッサージやセラピーを学べる場所があると教えてもらい、約1年間インドへ修行に行きました。
帰国後に再度数年間、指圧サロンに努めましたが、その後、渡印中に知り合った人との繋がりで、日本国内で海外から講師を招きマッサージやセラピー、その他各種セミナーを主催している会社に約15年勤めました。その期間は施術からほぼ離れていましたが、勤めていた会社のセミナーや他社のセミナー、代替医療、民間療法などの勉強会や講習会に参加し勉強を続けていました。
そして2017年に勤めていた会社を辞め、この仕事(訪問マッサージ)を始めました。
何故、訪問鍼灸マッサージで仕事をしようと思ったのですか?
初めて訪問マッサージを見学をさせていただいた際に数名のお宅や施設に伺ったのですが、その中のお一人が自分が知っている(馴染みのある)通りの路地を入ったところにお住まいの方でした。
その時に、自分がいつも何気なく通っているところにも訪問マッサージを必要とされている方がいるのだということを強く感じました。
まだ見学の段階でしたので、自分にできるかどうか不安や迷いもありましたが、同時に自分にできることがあるのならそれをやろうという気持ちでした。
この仕事をするうえで大事にしていることは何ですか?
体の調子(状態)は毎日違いますので、施術の都度、その日の体調(状態)の変化に注意して施術するよう心がけています。
また施術中のお話しの中で、その日のご気分や体調等をお聞きすると同時に、施術中にこちらが感じたことをお伝えし、ご一緒にお体に目を向けていければと思っています。
その後都内から神奈川県の大磯町へ引越して、在宅ヘルパーの仕事を2年程携わりました。
その頃から元々興味のあった身体の機能をもっと深く知りたくなり、義父が鍼灸マッサージ師だったこともあり、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の資格を取り現在に至ります。
何故、訪問鍼灸マッサージで仕事をしようと思ったのですか?
もともとは誰かを助ける仕事をしたいと思って、訪問ヘルパーの仕事をしていました。
そこは難病で苦しんている人、またその介護に追われ疲弊しているご家族など、日常で平穏な生活をしている人には想像できないほどの多くの悩みや苦しみと対峙している現場でした。
世の中には私が考えていた以上に心身的に悩みが深く、辛い思いをしている方がたくさんいることに衝撃を受けました。
やがて私の想いは、施術によってこの人達の助けになりたい…という気持ちに変化していきました。
そして私は鍼灸師・あん摩・マッサージ・指圧師の資格をとりました。
心身共に深く関わりが持てて、誰かのために何かのお役に立てるならば在宅でのお仕事が良いのではないかと思い、この世界に入りました。
この仕事をするうえで大事にしていることは何ですか?
東洋医学には天人合一思想という教え、考え方があります。
人の体は自分で勝手に生きているのではなく、自然界の中の一部でしかありません。
この体は生かされて生きているだけなので、地球、自然界の生物、体に感謝をしながら、携わることになった方々の心身のケアに努めていければと考えています。