施術後のお茶を用意しているカーテンの向こうで・・・
その方は私に聞こえないようにつぶやいたのでしょうが、ハッキリと聞こえてしまったのです。
ショックでした・・・
自分が情けなくて。
でも、その一言がこの先のセラピスト人生を変えたのです。
「お客様を癒すため」と言いながら、実は「指名を増やさなくては!」と、自分軸だったことに気づいたのです。
そこにはお客様の気持ちを何一つ考えていなかった自分がいたのです。
それからは【お客様の満足】だけを最優先して技術と接客を学んでいったのです。
そんな中、SNSでエステティシャンの方と知り合うきっかけがありました。
その方は、京都・大阪でバリバリ売上を上げる方だったのです。
「Toshiyaさん、オイルマッサージはやらないの?大阪ではけっこう流行ってるよ」
正直、男性セラピストでオイルマッサージをすることなんてほとんど聞いたことがありませんでした。
「恥ずかしくて誰もやらないでしょう」
「女性が無防備な状態なのに男性セラピストなんて怖い」
「希望してもいないことを一方的にされた知人がいる」
私自身もそう思っていましたから、全く乗り気ではありませんでした。
ところが、少しづつ増えてきたお客様から、
「Toshiyaさんの指って圧は入るのに痛くなくて、何処へ行っても揉み返しが来るのにそれがないんですよね。オイルマッサージやったら流行ると思うんですけどやらないんですか?」
そういった意見を何度かいただくようになっていました。
まあ引き出しとして知識があってもいいかな・・・
そんなノリでそのエステティシャンの方にオイルマッサージを習うのでした。
最終的に技術をチェックしてもらうと、
「翌日の肌のハリがいつもと全然違ったよ!声かけてみるから私のお客様を担当してみたら?」
と、提案して下さり、実際にやらせていただくことになりました。
「流すだけじゃなくてほぐされている感じもあってスゴく楽になりました!」
「え?今までやってなかったんですか?」
「普通に通いたい!定期的に出張で来てくださいよ!」
とおっしゃっていただけたのです。
こうして本格的に自分のお店でも取り入れるようになりました。
今では、お客様の97.3%が女性、その中でも95%以上の方がトリートメントを受けに来てくださっています。
また、リラクゼーションサロンでは珍しく、多くの専門家や治療家からの推薦もあり、同業者もご来店くださっています。