私は1982年東京生まれの者です。
親族に空襲で大きな被害を受けた人はいません。
そんな私でも、様々な方の空襲体験を聴くにつれ、放ってはおけないと思うようになりました。
空襲で生き分かれた親きょうだいの最期を知りたくて、戦後もずっと探し続けてきた人。どこで亡くなったのか、生死すら定かではなく、当然遺骨もありません。今でも、どこでどのように亡くなったのか、答えのない問いを続けています。
空襲で受けた傷あとは、戦後ずっと被害者を苦しめてきました。
顔がケロイドになり、人前に出るのも嫌で、戦後の写真がほとんど残っていない人。
今もなお体に残った傷が原因で、歩行困難な人。いつも足と腰が痛む。
何百万人の空襲被害者の辛く苦しい体験があり、とてもこの場に書ききれません。
しかし、どれだけ多くの被害者がいようとも、この国は何の対応も、謝罪もしてきませんでした。
まるで、そこには誰もいないかのようでした。
この問題には、この国の根本的な姿勢が表れていると思います。
官を民よりも優遇し、差別する。
様々な理由をつけ、目先の財政を人権よりも優先する。
そこには、人権よりもカネの方が大事である、という本心が透けて見える。
国の責任を果たすことに執着せず、適当にやり過ごす。
過ちを認めず、絶対に謝らない。
もしこのまま「時間切れ」に持ち込まれ、無いことにされてしまったら、この国は永遠にこの戦争の悲しい歴史から学ぶことなく、今後も同じ悲劇を繰り返すでしょう。
今度その「被害者」になるのは、私かもしれないし、あなたかもしれません。
私は、このような国に住んでいたくありません。
自分の国が、こんなひどい仕打ちをする、冷たい国であるというのは絶対に嫌です。
ですから、この訴えを今後も続けていきます。一日でも早く空襲被害者の方たちに安らぎの日が訪れ、このホームページを閉じることのできる日が来ることを、心より願っています。
福島宏希
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