心身改善臼井霊氣療法は、1922年大正時代に臼井甕男氏が始めた手当て療法です。
第二次世界大戦前の日本では、医療がまだ発達しておらず病気治しの民間療法として手当て療法が盛んであったようです。
霊気(レイキ)療法の認知度が高く日本海軍でも取り入れられていました。
創始者・臼井甕男先生は病人に対してひたすらお手当てをおこなっていました。
しかし敗戦後、GHQによりレイキをはじめとする民間療法の多くが禁止され国内では衰退することとなります。
1935年日系アメリカ人のタカタ・ハワヨ氏が来日した際、霊気療法のお手当てを受け難病が完治したことがきっかけでお手当てを学びアメリカに持ち帰り、自身とその弟子たちによって世界中に広く普及しました。
世界中に広まった西洋レイキはやがて日本にも逆輸入されることになります。
日本発祥の霊気療法が海外に渡ったことでチャクラやオーラなどの概念が取り込まれスピリチュアル化してしまい、臼井先生が病人のために行っていたお手当てとは全くの別物のヒーリングと化してしまいました。
現在世に広まっているほとんどが西洋レイキといわれています。
技術的には、決められたポジションをマニュアル的にヒーリングしていくというものです。(手軽に行えるので予防や普段の体調管理に使うには非常に便利だと思います)
一方、元祖の霊気療法ではヒビキといわれる、不調部位が発する身体のサインを感じながら、それが消えるまでひたすらお手当てをするのが特徴で、西洋レイキのそれとは根本的に異なります。
また、国内では、大正15年に臼井先生が亡くなられた後、牛田海軍少将が二代目として引き継がれるのですが、太平洋戦争で心身改善臼井靈氣療法學會本部が空襲に遭って霊気関係の資料が焼失してしまいました。
戦後70年以上もっぱら口伝によりその技を伝えています。
口伝であるが故に、年月を経るごとにその内容が少しずつ変化しました。
創始者直系の団体で伝統的な霊気が伝えられているようですが、誰でも入れるわけではなく、また、お手当ても身内にだけおこなうといった制約もありなかなか純粋な霊気療法が世に広まらない実情があります。
そこで、当会で古い資料(昭和初期の公開傳授説明書や臼井先生から直接霊授を受けた人の証言等)を検討すると、少しずつ初期の心身改善臼井靈氣療法學會の行っていたことが分かってきました。
これらの証拠と現在の心身改善臼井靈氣療法學會が行っていることやお印、お手当ての方法などをベースとして
原点に近い臼井霊気療法を研究・実践しています。