私は28歳、25歳、21歳の3人の子どもの母親です。
子どもたちが成人した今でこそ、自由に時間を使える毎日ですが、子育て中は自由の「じ」の字もない生活…。
小さなお子さんをお持ちのママさんたちの気持ちがよくわかります。
仕事をしたくても子どもの預け先が見つからない、保育園に預けても発熱などでお迎えがしょっちゅう、長い時間働けない、あるいは、今だけしか感じることのできない子どもとの時間を大切にしたいとお思いの方もいらっしゃるでしょう。
私は運よく、独身の頃に勤めていたデザイン会社から、会社を辞めてもお仕事をいただくことができたので、なんとか自宅で仕事を続けてこれました。
デザイナーという仕事は、単に○○をいくつこなせばいいといった時間勝負の仕事ではなく、与えられたものを見やすくわかりやすく、伝わりやすく、「表現」していかなければならないので、頭の中で思いを巡らせる時間も多く必要です。
その巡らせる時間を、私はとても大切で重要な時間だととらえていて、その時間を普通に確保していたら、パートタイマーの方のような働き方では無理でした。
もちろん、子育てに追われている毎日は戦争で、ゆったりした時間など取れませんでしたが、しかし、子どもと公園で遊んでいる何気ないひとときにふとひらめいたり、子どもの純粋さに触れて自分の感性の濁りにはっとしたり、母親であるからこそのデザインへの気づきもたくさんありました。
仕事をしているママは、生き生きとしていて充実した毎日を過ごしているから子どもも頑張れる…というような声を耳にすることもあります。でも子どもはもしかしたら、もっとママと一緒にいたいと思っているかもしれません。
ママに働いてほしいなんて思っていないかもしれません。
在宅で、好きな時間に仕事をするなら、子どもとの時間も作れます。
朝寝ぼけて不機嫌な子どもに無理やり仕度をさせて保育園に送り出すこともありません。
さらにデザイナーという仕事なら、おしゃれな新しいセンスやスキルを探求する心が、ママをいつまでも若々しく、子どもの心に寄り添えるやさしさをも培っていけるのではないかと思います。
私が自宅で仕事をする姿を見て育った、21歳の娘は、私と同じデザイナーになりました。
彼女はweb専門ですが、デザインの基本的なところは変わらないので、お互いにスキルを共有し合ったり、目に触れるデザインについて意見を交わしたりしています。
「在宅ママデザイナー」は、子育て中のママにこそ、一番働きやすく楽しい仕事ではないかと思います。スキルや経験はなくても誰でもデザイナーになれます。
あなたもデザイナーになりませんか?