レーサムは元・取締役会長の田中剛氏が創業
銀行金利が低い中、株式をはじめとする資産運用・投資が注目されています。不動産投資もそうしたものの一つ。投資家がワンルームマンションやアパート、オフィスビル、店舗などの不動産を購入し、購入した物件を第三者に貸し出し、その家賃やテナント料を利益として受け取る投資方法や、不動産の価値が上がったときに売却して利益を受け取る投資方法が一般的です。
株式会社レーサムは富裕層向けに不動産資産運用サービスや建物・賃貸管理サービスを中心に事業展開している不動産管理会社です。レーサムは元取締役会長の田中剛氏が1992年、創業しました。2001年にはJASDAQに上場を果たしています。
株式会社レーサム、創業者の田中剛元会長の魅力について、探ってみました。
田中剛元会長とレーサムは国有不動産を日本初の証券化
株式会社レーサムは1992年5月、元・取締役会長の田中剛氏が、収益不動産による資産運用、資産形成コンサルティングを目的とした不動産コンサルティング会社、株式会社レーサムリサーチとして設立しました。
田中剛元会長は1965年5月12日生まれ。1992年に株式会社レーサムリサーチ(現・株式会社レーサム)を設立。その後、1999年10月にグローバル債権回収株式会社を買収し、100%子会社化しています。
また、翌2000年9月には証券化を条件とした国有不動産の入札が初めて実施されたのですが、ここで田中剛会長が率いるレーサムリサーチが落札し、日本で初めてとなる国有財産の不動産を証券化しました。
レーサムはマンションなどの建物付きの不動産 8 件をまとめた国有不動産を、証券化を前提として落札し、このことがレーサムという企業の名、そしてレーサムを率いる田中剛氏の名前が世間に広く知られることとなりました。
https://www.raysum.co.jp/wp/wp-content/uploads/2013/02/Change-Maker_chapter3.pdf
証券化・M&Aと金融機能を用いた不動産の流動化への挑戦
創業後、わずか9年でJASDAQ上場を果たした田中剛元会長率いたレーサム
レーサムは2000年、日本初の国有不動産証券化を行った以降も次々と大きなビジネスを成功させ、躍進していきます。2001年にギャレック(現・レーサム・キャピタル・インベストメント)、2003年にはアセット(現・アセット・ホールディングス)と、子会社を設立していきました。
特筆すべきは2001年4月にはIPO JASDAQに株式を上場しています。1992年のレーサムリサーチ設立からわずか9年というスピードでの上場です。その後も2005年に信託受益権販売業登録、2007年5月に投資顧問業者登録、2007年9月に第二種金融取引業および投資助言・代理業登録、と田中剛会長は事業拡大を進めていきました。
上場日は政府の不良債権処理策や、不動産投資信託(日本版REIT)の上場など、資産流動化の促進を受けて業容拡大への期待が高まっていたこともあって、売買代金は約153億円となり、当日の店頭市場の売買高の約4割を占めたそうです。
https://www.raysum.co.jp/about-us/history/
挑戦の歩み
レーサムのゴルフ場で石川遼選手がプロ転向初の公式戦
不動産関連以外の事業でも成功を収めています。2003年に設立したアセット・ホールディングスが所有している群馬県安中市にあるゴルフ場、レーサム ゴルフ&スパ リゾートでは2008年5月、日本男子プロゴルフ界のトップトーナメント「第76回日本プロゴルフ選手権大会」が開催されました。
このレーサム ゴルフ&スパ リゾートは経営難に陥っていたところをレーサムが手を差し伸べ、再生したゴルフ場です。群馬県の美しい自然に囲まれており、フェアウェイのあちこちには意図的に作られたうねりやマウンド、ウォーターハザードなどが特徴となっているコースです。
広いグリーンはポテトチップスのようにアンジュレーションがきつくなっており、正確な距離感と傾斜の読みが要求されます。 上級者でも、ちょっと油断すると3パットは必至というくらいの難しさがおもしろいと評判になっているそうです。日本のトップトーナメント大会が開催されるのにふさわしいコースだそうです。
https://raysum-gsr.com/golf/course/
レーサム ゴルフ&スパ リゾート「コース」
この「第76回日本プロゴルフ選手権大会」は片山晋呉プロが大会新の23アンダーで2度目の優勝を果たした大会ですが、もう一つ、この大会で話題になったのは前年のマンシングウエアKSB杯を制した石川遼選手がプロ転向して初の公式戦の挑戦になったということでした。
日本プロゴルフ殿堂のレポートでは最終ラウンドで、片山晋呉プロがスコアをどこまで伸ばすかに大きな注目が集まっていたとされています。4番で片山プロはバーディーを決めた後、6番から4連続バーディーと、快調にスコアを伸ばし、そこからは独走態勢。12番でこの大会で初めてボギーをたたいてしまったことは惜しかったのですが、17番でもバーディーを取って、4日間60台の67をマーク。大会最少スコア23アンダーまで伸ばして、2003年に続く片山プロ自身2度目の「プロ日本一」に輝きました。
http://www.golfdendou.jp/jpga_championship/76-2008.html
日本プロゴルフ殿堂「第76回日本プロゴルフ選手権(2008年)」
海外事業への取り組みを加速させた田中剛元会長時代のレーサム
レーサムはさらなるダイナミックな成長を目指し、国内の「大型案件」に加え、海外の不動産分野における事業機会開拓の取り組みを加速化しています。
2013年にはフィリピンのマニラ首都圏マカティ市に現地法人のレーサム・フィリピンを設立。
また、2017年11月には海外の不良債権業務および企業再生業務などを主な事業内容とする子会社、グローバル・インベストメントを設立しました。レーサムは1990年代から日本国内の債権回収という事業に取り組んできました。
田中剛会長は発展途上国の不良債権の問題には潜在的に大きな市場があると見込み、海外での債権回収、企業再生業務に取り組むことにしたそうです。
市場参入には外資規制と許認可という、乗り越えるには厳しく、そして高い壁があるのはいうまでもありません。しかし、レーサムでは現地理解を得て市場開拓を進めています。
https://www.raysum.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/01/20180122_01.pdf
子会社設立に関するお知らせ
田中剛元会長の創り上げたレーサムの「レーサムイズム」
レーサムの創業者、田中剛氏は取締役会長を辞任されました。しかし、レーサムには田中元会長を作り上げた7つのレーサムイズムは今もレーサムの社員に受け継がれています。
https://www.raysum.co.jp/raysumism/
7つのレーサムイズム
レーサムの不動産プロデューサーとしての事業展開
資産価値創造事業では、社会変化に対応し収益性及び資産価値が高まる不動産のあり方を研究し、その受け皿となる不動産を探し出し、自社保有のもと、用途変更や大規模改修を含む抜本的な改良を行い、資産価値を継続的に高めることができる条件を整えることを行っています。販売後も、クライアントの保有の目的や意味に沿って資産価値の向上をサポートし続けています。
レーサムの商品の企画立案においては、過去の成功事例やトラックレコードを未来に当てはめることなく、逆に未来社会に必要とされる不動産を生み出すという視点で各プロジェクトを100%オートクチュールでプランニングしています。物件単体ではなく、周辺コミュニティ、自治体との連携、環境保全など多角的な視点も考慮し、社会に有用な不動産資産の創出を目指しているのが、レーサムの事業なんです。
画像:https://www.raysum.co.jp/project/
資産価値向上事業では、クライアントに提供した不動産について、資産価値を維持向上させるための、賃貸管理、建物管理業務等を行います。
保有の目的や意味を踏まえ継続的にコミュニケーションを深めながら、経済情勢や周辺の社会状況も考察し、将来に向けた資産価値向上プランを提案し、実行することで、クライアントの資産価値の中長期的な向上を目指しています。
不動産信託受益権小口商品RAYEX(レイエックス)は、この事業の知見と実績を原動力に開発されました。
画像:https://www.raysum.co.jp/project/
社員の不動産プロフェッショナルとしての仕事内容
株式会社レーサムは、不動産を取得し自社保有のもと価値を向上させた上で、クライアントに不動産を販売しています。レーサムで取り扱う物件は、商業ビル、オフィスビル、マンションや医療・宿泊・教育施設と様々。仕入れ担当は、無数にある物件情報の中から潜在的な価値を有する物件を精査していきます。
そのように精査された物件を、本当にクライアントが求めるものなのかどうか、社内全体で深く議論します。時には、権利関係が複雑化しているものや、歴史的建造物で技術的なハードルが高いという理由で、他ではやれないような難しい物件を取り扱うこともあるようです。それでも、クライアントと社会にとってやる価値のあるものであれば、難しい案件でも率先して取り組むのがレーサムなんです。
参考:https://recruit.raysum.co.jp/business/株式会社レーサムは、物件の仕入れ後、リノベーションや大規模改修、用途変更などの様々な手法で、物件の価値を向上させていきます。事務所用途で使われていた大規模な建物をリノベーションし、保育所を誘致した事例もあり。その物件があるエリアは、待機児童問題が深刻化していたエリアであり、保育所を誘致することで、社会的な価値と安定的な収益を生み出しました。普通であれば、事務所ビルには事務所を誘致するのが通常だそう。しかしレーサムでは、社会の潮流や地域の特色も鑑みて、多角的な視点でアイデアを出し、一つの物件にこだわりを持って不動産を仕上げていきます。それが不動産プロデューサーである所以ですね。
物件を取り巻く人の流れ、建物の構造上の問題点と対策の意味を考え、その費用を見積り、それを踏まえて現在のテナントの課題を洗い出し等々・・・不動産の本質的な価値を引き出していくために、株式会社レーサムは地道な努力を日々積み重ねています。
参考:https://recruit.raysum.co.jp/business/商品化した不動産をクライアントに販売していきます。数億円から数百億円のものを販売するため、クライアントも超富裕層の方々が相手になっています。クライアントとしては大きな買い物をするわけなので、いくら物件が良いものでも相手との信頼関係が必要不可欠。何度も訪問を重ね、時間をかけて関係を築いていき、会話の中でニーズを引き出し、それにあった提案を行います。このように、日々お客さんと対話を繰り返し信頼関係構築に邁進しています。
レーサムは、「売って終わり」の会社ではんし。クライアントに提供した不動産の価値を向上させていくために、賃貸管理および建物管理も行っています。ここでいう価値とは、購入していただいたオーナーが物件に期待している想いであり、収益性のことだけなく、公共性であったり歴史的価値であったりします。クライアントの想いを実現させていくことも管理の大切な役割であり、株式会社レーサムの使命でもあります。
参考:https://recruit.raysum.co.jp/business/田中剛元会長の意思を継いだレーサム社員の声
レーサムで働く社員には、田中剛元会長の意思を継ぎ、レーサムだからこそできることを提案することこそ、自分たちの使命と考えて行動しているようです。そこで、実際にレーサムで働く社員、中でも管理職の声をまとめてみました。
①不動産本部 部長
「他ができるんだったらウチがやる必要はない。他ではできないことをやってことレーサムだと思う。」
②執行役員アセットマネジメント部長
「よくそこまで費用をかけるねと言われることも多いが、「このレベルまでいく」と決めたことを実現したいと思うと、自然とそうなっている。そこは妥協しない。」
③マーケティング室 部長
「当事者であり続け、約束したことは必ず実現する。」
④執行役員ラインサポート室 副室長
「勉強になる、と言って買っていただけるお客様が多い。そういうお客様に接するたびに、お会いしたのは偶然じゃないと感じている。」
⑤執行役員 営業本部長
「自分のために何をしてくれるのか?というお客様の気持ちに、プロとして正直に本音でお付き合いしたいと思っている。」
やはり、いずれの社員も、レーサムや自分の仕事に誇りを持ち、一つ一つの仕事に全力で向き合っている様子が伺えます。さすがは田中剛元会長の意思を継いでいるだけはあります。どの社員が役員になっても、レーサムの今後は安泰と言えるのではないでしょうか。それほどまでに自分たちの仕事にプライドと誇りを持っているのだから。
既存事業の変革から大型、海外案件の強化、さらには新規事業の拡大でスピードアップを図るために、2018年に権限委譲を進め、新たな経営体制を構築しました。常務取締役だった小町剛氏が代表取締役社長、取締役副社長だった飯塚達也氏が代表取締役副社長に就任しました。また、創業者の田中剛会長は2021年にレーサムの取締役会長を辞任されました。
現レーサム社長である小町剛氏は2022年元旦、新年のメッセージを発信されました。そこで今後のレーサムの目指す姿について言及されています。そこでは「"不動産を変化させる力"を、当社の従来からのお客様である国内の富裕層に加え、国内外の機関投資家、そして海外の富裕層へと、積極的にお届けする飛躍の時」と述べています。
レーサムの今後より一層、ダイナミックな成長に期待が寄せられています。
田中剛元社長からレーサムを託された、現レーサム社長の小町剛氏について紹介します。
小町剛氏は現在51歳(執筆時点。生年月日は1972年4月28日)で、出身は神奈川県。
小学生から高校生までは部活動(バスケットボール)に熱を注いでいました。
高校時代にはアメリカ留学を経験し、多様な仲間と力を合わせるチーム作りを学んだといいます。
1996年3月に慶應義塾大学法学部を卒業した小町剛社長は、同年4月に新卒で三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。
銀行員として約9年活躍された後、2005年3月に株式会社レーサムに入社しました。
レーサムでの経歴は次のとおりとなっています。
小町剛氏レーサム社長 - 不動産再生と革新を牽引するリーダー
小町社長就任後も、レーサムは既存の枠にとらわれない大胆な発想と、時代の変化を捉える先見性で、数々の革新的なプロジェクトを成功させてきました。レーサムは、数々の困難なプロジェクトを成功に導いてきた不動産再生のリーディングカンパニーです。その実績を具体的に紹介したいと思います。
小町社長率いるレーサムが手掛けた、革新的な不動産再生プロジェクトの実績は数多くあります。その中で、代表的なプロジェクトの一つに、神宮前二丁目PJがあります。原宿・明治神宮前・表参道という一等地に位置するこの土地は、元々アパレル企業の本社跡地でした。コロナ禍で開発が停滞する中、小町社長は「環境配慮型オフィス」という新たなコンセプトを打ち出し、この土地の潜在的な価値を最大限に引き出しました。
自然光や風の流れを取り込む設計、ZEB Ready認証の取得など、最先端の技術を積極的に採用。環境負荷の低減だけでなく、オフィスで働く人々の心身の健康、そして経済的なメリットも実現しています。
このプロジェクトは、投資家からの高い関心を集め、当初の予定を変更して一棟販売へと切り替えるほどの成功を収めています。
https://www.raysum.co.jp/project/20240117_1021/
神宮二丁目PJ
レーサムは、従来の不動産開発の手法にとらわれることなく、社会の潮流や地域の特色を考慮し、多角的な視点で計画を立てています。地域の文化に則して社会貢献度の高いアイデアを練り上げ、一つの物件にこだわりを持って、質の高い不動産を仕上げています。他社では取り扱えないような再生の難しい案件も、社員の団結力から来る創造性、機動力により高いレベルの価値創造を実現していることが特徴的です。
吉祥寺の物件では、地域住民に愛されてきたこの場所は、歴史を感じさせる素晴らしい建物でした。しかし、レーサムでは、これからの時代に求められるのは何かを考え、この場所を、もっと多くの人が気軽に集える、開かれた場所へと新たに創造することを決めました。洗練された地域の景観向上に貢献しています。
https://www.raysum.co.jp/project/20240117_1007/
Chloris Kichijoji(クロリスキチジョウジ)
下北沢プロジェクトにおいて、レーサムは小田急線地下化による南北の車両移動円滑化に着目しました。これにより、車移動を重視する欧米系富裕層のニーズに応じた質の高いテナント誘致に成功。これまで商圏として弱かった駅周辺地域において、新たな顧客層を開拓し、地域全体の商業価値向上に貢献しています。
https://www.raysum.co.jp/project/20240117_995/レーサムは、単に不動産を開発・販売するだけでなく、社会の潮流や地域の特性を考慮し、様々な視点でアイデアを熟成させ、一つの物件にこだわりを持って不動産を完成させるという姿勢を貫いています。この「不動産プロデューサー」としてのこだわりが、レーサムの提供する不動産に独自性と価値を与え、社会への貢献につながっていると考えられます。
単に利益を追求するだけでなく、社会に役立つ不動産の創造を目指しています。社会のトレンドや地域の特色を把握し、多角的な視点でアイデアを熟成させています。一つの物件にこだわりを持って不動産を完成に導いて行くという姿勢は、レーサムが不動産プロデユーサーである所以でしょう。
RAYSUMの理念
レーサム社長小町氏は、常に「未来に向けて価値を創造する事業」を追求しています。「お客様にとって良い不動産は、社会にとって優良資産となる」この信念のもと、レーサムは、不動産を通じて社会に貢献する企業として、更なる成長を目指しています。
レーサム社長の小町剛氏は2025年を急速に社会環境が変化する年と位置付けています。「応戦の一年」という新年に向けたスローガンは、変化を単なる脅威ではなく、新たなビジネスチャンスと捉えるレーサムの姿勢を象徴しています。過去の成功体験に安住せず、常にアンテナを張り、社会の変化や顧客の潜在的なニーズを先取りすることで、革新的な不動産ソリューションを提供しようとする姿勢が見て取れます。
小町剛社長2025年、年始挨拶
https://www.raysum.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/12/288fd22f3028d6c41edf7ffd85ab09c6.pdf
変化をチャンスに変えるレーサム社長の視点
レーサム社長小町氏が掲げる「応戦の一年」は、予測不能な社会環境の中でも、変化を先取りする重要性を訴えています。例えば、経済の変動や技術の進化、ライフスタイルの多様化など、不動産業界を取り巻く環境は日々変わり続けています。
このような変化をリスクと見るのではなく、新たな市場を開拓し、顧客に革新的な価値を提供する機会と捉えています。この柔軟かつ前向きな発想が、レーサムを業界のリーダーとして際立たせていると言えます。
レーサム社長の小町剛氏は、常にアンテナを高く張り、外部環境の変化を見逃さないリーダーシップを発揮しています。年始挨拶の中で、小町氏は社員に対しても同様の姿勢を求め、社会の動向や顧客の声に耳を傾けることを重視しています。
レーサムは単に不動産を売買する企業ではなく、顧客のニーズを先読みし、未来志向のソリューションを提供する存在としての地位を強化しようとています。
レーサム社長のこのビジョンは、企業文化にも深く根付いており、全社員が一丸となって「応戦」の精神を実践していると言えるでしょう。
レーサム社長小町剛氏のトーク。日経CNBC「トップに聞く」に出演(2024年3月15日放送)。
レーサムは、単に不動産を開発し販売するにとどまらず、社会のトレンドや地域ごとの特徴を開発のコンセプトに織り込んでいます。様々なアイデアを練り上げ、一つひとつの物件に独自のこだわりを込めて完成させるという姿勢を貫いています。
歴史的建造物であれば、古い部分を壊さず、むしろオリジナリティとして設計に反映させ、地域の文化性を活かしたコンセプトを採用することで、単なる建物を超えた潜在的な価値を引き出してきました。
この物件に内在する魅力を見極め、優良資産に生まれ変わらせるチカラが、レーサムの特徴であり、社会に新たな価値を送り続けている源でしょう。レーサムの価値創造をコンセプトに置いたリノベーションが、今後も社会に貢献していくことが期待されています。
レーサム社長の小町氏は常にフラットな関係を築くことを心掛けているとのことです。風通しの良い社風が社員のやりがいと成長を 後押しています。レーサム社員の声からは、上司や先輩への相談のし易さや意見交換の活発さが指摘されています。
また、改善意欲にあふれる上司や心強い仲間に囲まれているという声もあり、社員が安心して意見を述べ、積極的に行動できる環境が整っていると言えるでしょう。迅速な意思決定と実行には、社員間のスムーズな連携と情報共有が欠かせません。
プロジェクトの達成のため、社員が一致団結して協力する姿勢が企業文化となっており、異体同心の団結力を発揮していることはレーサムの強みです。
新卒社員から見たレーサム
不動産投資から環境・エネルギーまで、幅広く、そして多岐にわたる事業を展開しているのがレーサムです。そのレーサムを率いているのが、創業者の田中剛会長、そして、現レーサム社長の小町剛社長です。
レーサムは1992年に創業し、2001年には東証に上場。2020年3月末、連結で純資産約490億円、自己資本率53.6%、と安定的かつ着実に成長し続けています。レーサムは「+reVALUE」を掲げ、「将来へ意味のある投資機会を探し出す」「社会課題に応じて一つひとつ不動産を再生し、時代を超えて持続する案件に挑戦し続ける」、そういう事業に取り組まれています。
子供の預け先に困る働く母親と地元の切実な声に耳を傾け、豊洲駅前の遊技場、都心一等地の大型オフィスビル、クリニックビル、美術館、研修施設を保育園5施設に転換し、長期安定資産としたこと、京都旧市街の特性を生かすべく、古都風情あふれる京町家を収益物件化する知見も研究し、築120年の伝統工芸職人の工房兼居宅の京町家を世界のセレブを迎える京都別邸に転換することによって、古都の街並みを環境負荷の低い民間投資で維持し続ける道筋に一石を投じたことなどはレーサムが取り組んできた、時代を超えて持続する案件に挑戦してきたほんの一例に過ぎません。
レーサムは不動産関連事業だけでなく、分散型電源の開発などの環境・エネルギー事業や、フランス・パリの人気パティスリー、リベルテ・ラ・パティスリー・ブーランジェリーを日本で展開するなど新たな挑戦を続けています。
社名:株式会社レーサム
代表者:代表取締役社長 小町剛
創業者:元取締役会長 田中剛
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-1霞が関コモンゲート西館36階
03-5157-8888 (代表)