
注射針を刺すときの痛みを抑える
ラクサールクリーム5%は、エムラクリームと同成分同量配合(リドカイン、プリロカイン)の外用局所麻酔薬です。
肌に直接塗ることにより、皮膚レーザー照射療法時等の疼痛が緩和されます。
有効成分であるリドカインとプリロカインは、皮膚に対しての透過性に優れ、高い局所麻酔効果を発揮する外用のクリーム剤です。
一般的に局部麻酔は注射によりますが、注射針を刺した時の痛みや、薬液で体内組織が押し広げられ痛みが生じます。
こういった背景から、リドカインスプレーやゼリー状態の製剤が使用されていましたが、これらの製剤は皮膚への浸透性が低く、十分に麻酔が効かないというデメリットがありました。皮膚から局部麻酔薬を浸透させて、神経終末がある真皮に到達させるには、疎水性の局所麻酔薬を高濃度で配合した製剤が必要となります。
ラクサールクリームの有効成分であるリドカインとプリロカインが混合することで、融点が下がり、室温にて液体に変化する性質を利用することで皮膚から強力に麻酔が効くことが成功したと実証されています。