キョウトアンビエンス3 

〜ピアノと丹後の音風景〜

小松正史



このアルバムは、京都府立丹後郷土資料館の空間で実際に流すことを想定して制作したオーダーメイドの環境音楽です。丹後の風土から醸し出された音風景の記録を、ピアノ楽曲で引き立たせることを最大の目的として制作しました。丹後を熟知している方も初めての方も、このアルバムから「自分だけの原風景」を感じ取っていただければ幸いです。

2016年1月6日 小松正史

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01.民家の石臼

旧永島家住宅にある石臼の軋み音。真夏の暑い時期に資料館技師・吉野健一さんにお願いして汗をかきながら廻してもらいました。抽象的な音なので、いろいろな音に聞こえてきます。あなたならどんな音を思い浮かべますか?

02.丹後の海鳥

伊根浦・立石地区の舟屋で録音したウミネコの声。のどかな春の昼下がりに高らかに鳴り響く声が、別のウミネコを誘っていました。1994年の音源。

03.弥生の銅鐸

多くの銅鐸が出土する丹後地方。小さめの銅鐸のレプリカを実際に叩いて録音し、打楽器のように用いました。素朴ながらも芯のある弥生の響きをお楽しみください。

04.田圃の雨蛙

宮津市国分の田圃の畦で収録した蛙の鳴き声。2014年の梅雨直前に録音しました。一匹が鳴き始めると音が連鎖して広がり、一定間隔で音量の強弱が生まれます。遠くの蛙の声を聴きながら眠りに落ちる感覚は心地良いものです。

05.木船の櫓音

木船で櫓を漕ぎながら海水をかき分ける音。櫓が木船に当たるアタック音に、櫓が海水に触れる音が続きます。それらの音をパーカッションのように使い、ボサノヴァ調の楽曲に織り込んでみました。

06.民家の糸車

宮津市溝尻の阿蘇海に面する民家で、藤織りの糸撚(いとより)作業の音を収録。糸車を回す坂根博子さんの手さばきの技は、音にも確かに現れています。軸の周りに竹の皮が巻かれているので、ソフトな駆動音が心地良く響き渡ります。

07.民家の釜戸

旧永島家住宅内の釜戸に火をくべるときの音。炎のほとばしる音がパチパチと不規則に発生します。その意外な音の変化には、落ち着きと安心感があります。炎の音は人類に共通した「安堵」の音かもしれません。

08.民家の脱穀

旧永島家住宅内の回転式脱穀機の音。稲籾の外皮を取るときに使う農機具で、ペダルを踏んでドラムを廻しつつ稲藁を手前に引っ張るように使います。止まる寸前の動作音がなかなか止まず、絶妙です。余韻をお楽しみください。

09.軒下の雨音

宮津市小松にある実家の軒下で録音した、夏のとおり雨。2014年の盆に録音。うるさいほどに鳴いていた蝉音が雨の強まりとともに静まり、しっとりした雨の音風景が辺り一体を包み込みました。

10.木製の織機

坂根博子さんが藤織りを織機で紡ぐときの音。家の真下には内海が迫り、波音が背景に響きます。織機の音と波音と気持ちよく呼応し合い、「ここでしか聴けない」音風景を醸し出していました。

11.丹後の波音

宮津市溝尻の浜辺で録音した波音。夏のおだやかな凪の時間帯に、天橋立を眺めながら海面ギリギリにマイクを向けました。

12.土間の生活

旧永島家住宅内の土間(ニワ)に響く生活音。木戸を開ける音、ナガシで食器を片付ける音、砂質の土間を歩く響き…。建てられてから一世紀半以上が過ぎた今でも、往時の息づかいが音から感じられます。

13.太刀振の音

籠(この)神社で行われる葵祭の奉納神事「太刀振」。2010年4月24日に神社参道で収録した江尻地区の太刀振の音。太鼓の心地良いビートに、コブシを効かせたピアノを即興で奏でました。幼少から無意識で耳に入ってきた音なので、自然なグルーヴ(うねり)が出ています。

14.丹後音風景

丹後の素晴らしさは「海」と「山」が接近し、二つの要素がバランスよく楽しめることではないでしょうか。ラストのこの曲は、海と山の自然音をミックスしています。櫓、海鳥、山鳥、小川、波…。次は現場で〝ええ音〟を探しませんか?


キョウトアンビエンス3全曲試聴はこちら。

  
キョウトアンビエンス3PV
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キョウトアンビエンス 3〜ピアノと丹後の音風景〜

Kyoto Ambience 3 -Piano & Soundscapes of Tango-

¥2,500(税別)

01.民家の石臼 (A stone hand mill of an old Japanese-style house)
02.丹後の海鳥 (Seabirds of Tango)
03.弥生の銅鐸 (A bell-shaped bronze vessel of the Yayoi period)
04.田圃の雨蛙 (Frogs in ricefields)
05.木船の櫓音 (Paddles of a wooden ship)
06.民家の糸車 (A spinning wheel of an old Japanese-style house)
07.民家の釜戸 (A cooking stove of an old Japanese-style house)
08.民家の脱穀 (A thresher of an old Japanese-style house)
09.軒下の雨音 (Rain sounds under the eaves)
10.木製の織機 (A wooden weaver)
11.丹後の波音 (The waves of Tango)
12.土間の生活 (Sounds of an earthen floor)
13.太刀振の音 (The sound of sword dance)
14.丹後音風景 (Soundscapes of Tango)

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All songs produced, composed, arranged, played, recorded, and mixed by: Masafumi Komatsu
Recorded at: Nekomax Studio(Private Studio, Kyoto city, Japan) September, 2015
Mastered by: Yoshinaru Imamura(Trolley Bus Mastering) 
Photography: Masafumi Komatsu
Art Direction and Photo Retouching : Shigetaka Morota
Thanks to: Kenichi Yoshino, Hiroko Sakane, Mutsumi Simizu, Yutaka Yamada, Masako Yamada, Masahiro Oda, Tango province museum(Miyazu city, Kyoto prefecture)

E-mail: masafumi@kyoto-seika.ac.jp 
Website: http://www.nekomatsu.net