就職先を決めるというのは、人生の一大事です。

私自身、今では動物病院の院長という偉そうな肩書きで仕事をしていますが、学生時代はアルバイトと遊びに明け暮れ、研究室も遊ぶ時間欲しさに基礎系を選択する始末。その結果、新卒で就職した病院では何もできないまま毎日怒られる日々を過ごしました。次の病院は「学べること」を選択基準にして徹底的に探し、尊敬できる先輩方に出会い充実した獣医人生を過ごすことができました。楽しいことも辛いこともたくさんありましたが、多くの動物・飼い主さまに出会い、開業するにあたって「絶対に飼い主さまとしっかり対話することを忘れずにいよう」と決意しました。

獣医療は動物を治療することはもちろんですが、動物の治療を通して飼い主さまの心のケアにまで思い至れることがもっとも大事だと考えています。

自分がこのような姿勢で診療に取り組んでいるので、求人にあたっては同じ気持ちで働いてくださる方を待ち望んでいます。

また、ヒトの医療と同じく獣医療も日進月歩です。新しい薬や検査機器が次々に発売され、ちょっと前の常識が気づいたら古い知識になっていることもしばしばです。臨床の知識や技術についてはどれだけやっても満足できるレベルに達することはありません。そういった実感から、当院で働いてくれるスタッフにはまずは当院のやり方を徹底的に学んでもらい、私が歩んできた道を私よりも短時間で追いつき追い越していただきたいです。そしてセミナーや学会などに積極的に参加してより新しい知識と技術を当院にもたらしてもらいたい。その結果として、私を早期リタイアに追い込んでいただきたいです笑。

とは言え、人それぞれ目指す道は違うもの。当院での業務をマスターした後、開業医や専門医になることを目指すのであれば、そのために必要な勉強や研修のサポートは惜しみません。ブランクがあり不安が大きい方には無理のないペースで働いてもらいます。めちゃくちゃ多忙な病院ではありませんが、それでも働いていれば疲れが溜まってくるため、週休は2.5日設けています。プライベートも充実させつつ、前向きに仕事に取り組んでもらいたいです。

今後人材が増えてくれば、診療科を増やしたり設備を拡張したり、といったことも考えています。あくまでも「気軽に通えるかかりつけ医」というスタンスは変えませんが「気軽に通えてめちゃくちゃハイレベルなかかりつけ医」になるのが私の夢です。