2020.11.20 fri〜12.20 sun
須山奈津希「呼吸」

この度、そのうちcafe SNCでは書籍や雑誌を中心に活躍する東京在住のイラストレーター・須山奈津希さんの個展を開催します。

「生き物として生きている、ということがたまにとても不思議です。
内側と外側を循環するものー呼吸は自分で感じることのできる、生きているということの小さな単位のひとつなのかもしれない」

会場を絵本のように見立てて、その中でそっと息づくいきものたちを描き、いろんな場所に潜んでもらいます。
「そっと息をして暮らしているいきものたちのことや、花の蕾や新芽に触れたり、木の実や葉っぱを拾ったり、記録やメモを描いたりという抽象的な意味での「呼吸」について作品にしたいと考えています」

9月、東京で開催の展示でも同じテーマで取り組んだという須山さん(東京の展示のテーマは「perspective」と「breathing」)。これまではひとつひとつの展示で毎回「答え」のようなものを出そうとしてきましたが、短期間でテーマを消化しきれないもどかしさもあったといいます。今回、「呼吸」というテーマはもう少し長いインターバルでのプロジェクトの中間発表というような気持ちで望みます。

果たしてこの旅はどこへどんな風に辿り着くのでしょうか。

「最後に完成したものだけを出すのも良いですが、過程でいろいろ試みたものを答えを出さないまま並べてみるのもおもしろいのではないかと思いました。そのこと自体が今回の展示のテーマの「呼吸」という循環するものを表せるのではないかと思っています。京都の展示会場の空気の中で生まれるものもあると思うので、それも加えていきたいです」

そっとやわらかに、心にすうーっと染み入るような線で描かれる須山さんの絵。やさしくあたたかな気持ちになります。今年3月に続き3度目となる京都での展示。公園横、小さな自然を感じられるそのうちcafe SNCのやさしい空気のなかに広がる須山さんの作品世界をどうぞお楽しみください。


須山奈津希
Suyama Natsuki
イラストレーター。書籍、雑誌を中心にイラストを提供する他、近年はスピッツ「ヘビーメロウ」のMVのイラストを担当。「charlie&patrick」「とても良いメガネ」など仕掛けのあるzineの制作、展示と連動した安永哲郎との共著のコミック作品「all that is beautiful」「monochrome」「memorandum」など個人の制作にも力を入れている。

directed by kazumi nakanishi(bgm gallery and shop



*お越しの際は1オーダー制でお願いいたします。



●過去作品|「何もしない日のこと」(HAGISO,2020.9.29ー10.25)より