プロパンガスと都市ガスを比較すると、それぞれの供給方法やガスの成分、特性、コスト面に大きな違いがあります。
プロパンガスは、細長いガスボンベにガスの成分を充填して、家庭ごとに個別に配送しますが、都市ガスは道路に下に存在するガス管を軽油して供給されます。特定のエリア全体に供給される体制が整っているため、各家庭にその都度配送する必要はありません。
プロパンガスの主成分はプロパンやブタンで、本来は無味・無臭ですが、ガス漏れなどの異変が生じた時にもすぐに発見できるよう、あえてニオイをついています。同じ体積で都市ガスと比較した場合、プロパンガスは2倍以上の熱量を排出することが可能で、エネルギー密度が高く、火力も強いです。
一方、都市ガスの主成分は天然ガスのメタンで、火力は安定していますが、実ネルギー密度はプロパンガスよりも低いです。都市ガスも本来、無味・無臭で、ガス漏れを速やかに発見するために、ニオイがついていることでは共通しています。
基本料金や従量料金などのコスト面で比較すると、都市ガスは供給するエリアや範囲が広く、基本料金は1,000円程度の低価格です。プロパンガスの基本料金は1,500円から2,000円程度が目安で、やや高めの金額に設定されています。
従量料金は都市ガスの方が安いですが、エネルギー効率が低いことから月々の使用量が高くなりがちです。都市ガスの従量料金は1m3につき150円から200円程度、プロパンガスは500円から700円程度ですが、エネルギー密度の高さと火力の強さにより、月々の使用量が比較的少なくて済みます。