今回のオンラインセミナーは、「お産」がテーマ。
妊娠・出産は、とても神秘的な生命の奇跡体験です。
自分自身が子供を産むという経験をしていなくても、男性も女性もトランスジェンダーの方も、今ここに肉体を持っている私たちはもれなく、母から産まれたという経験をした奇跡の体験者です!
お産は、お母さんと赤ちゃんの命がけの共同作業。
母子ともに無事にお産を終えられることは決して当たり前ではありません。
お産の最中には、母子の命に関わるような事態が突然起こる場合があります。
そうすると、
ゆっくり丁寧に説明して、
じっくり考えてもらって、
家族にも相談してから結論を出す
という、通常の医療現場では当たり前のことが出来ないことも少なくありません。
もちろん説明はするのですが、心の整理をつける間もなく突然お腹を切られる事態(帝王切開)になったり、理解が追い付かないうちに色々な処置を受けることになったりします。
また、陣痛の痛みに耐えることに必死で何が起きていたのかよく分からない、説明された気はするけど細かいことは覚えていない、という方も多いです。
このように理解や納得が十分でなかったこと、自分の思い描いていたお産とはかけ離れていてモヤモヤした感情が残ってしまうようなことがあったとしても、多くのお母さんたちは子供も自分も無事だったからと、無理矢理納得しようとしてしまいます。
こうしたお産の時に経験した感情が、その後の子供との関係、夫との関係、自分自身との関係に影響を及ぼしていることがあります。
特にお産に不満はなかったという方も、一度振り返ってみると、今まで見えていなかった自分の隠れた感情に気づくかもしれません。
今回のセミナーでは、お産で赤ちゃんとお母さんにどんなことが起きているのかという流れを改めて分かりやすく解説していきます。
そして、どんな状況の時にどんな処置をするのか、何のためにするのか、しなければどうなるのか、そういったお産の時に起こりえる不測の事態に関しても説明します。
その上で、実際に母子手帳を見ながら自分のお産がどうだったのか、振り返って頂きます。
お産に関して一般の方が持っている思い違いや誤解を解消し、その時何が起きていたのかを客観的に捉えることで、ご自身のお産を改めて認識し直す機会にして頂きたいと思っています。
自分のお産を振り返ることが、自己肯定感を高めるきっかけになることも少なくありません。
また、ご自身が生まれた時の母子手帳をお手元にご用意頂ければ、自分がどんなお産で生まれてきたのかを読み解くこともできます。
親との関係に悩んでいる方の場合、自分自身が産まれた時を振り返ることで、違う視点で親子関係を捉え直すきっかけにもなります。
妊娠・出産にまつわる様々な感情の揺れを整理することで、自分自身を、親子関係を、パートナーシップを、見つめ直きっかけにしてもらえたら嬉しいです。