国家資格である技能士検定「電気機器組立て」「シーケンス制御作業」に合格、PLCで制御システムを開発する電気設計技術者としてキャリアアップできる武器を獲得!

オムロンFAストアの土屋と申します。技能検定「シーケンス制御作業」は”作業”なんて名称がついてるのでPLCでのシステム開発には無関係?みたいに間違えますが、実はPLCでのシステム開発の国家資格です。
長野在住の2級・1級を合格した人が語った、2級に特化した合格までの試験対策・勉強方法、試験において注意すべき点を公開します。オムロンFAストアでは、技能検定試験に則した練習できる検定用作業盤(KENTEI-PLC)を販売しています。

初学者向けシーケンス制御の基礎学習

オムロンではリレーや各種制御機器やPLCで構成されるシーケンス制御の基礎が学べる無料のeラーニングを提供しています。eラーニングの受講には制御機器インターネットサービスの会員登録が必要です。受講開始時に登録可能です。また、パソコンで受講ください。

eラーニングでリレーや各種制御機器、PLCの基礎について学ぶ

国家資格、技能士について調べました

国家資格である技能士

一目置かれる存在になれる

国家資格である技能検定は、職業能力開発促進法に基づき実施されています。

合格者は技能士と称することができます。試験の難易度によって1 級、2 級、3 級に分かれます。試験は実技試験と学科試験により行われ、両方の試験に合格することが必要です。

国家資格ですから”技能士”と名刺に入れる人は多いです。名刺交換の時一目置かれる存在になれます。

「シーケンス制御作業」技能士について訊きました

2級は実技経験2年あれば受験可能、合格率は約40%

「シーケンス制御作業」技能士について職能開発協会に伺いました。

リレー、PLCの「機械保全」の「電気系保全」に対し、PLCによる制御に特化したのが「電気機器組立て」の「シーケンス制御作業」だそうです。

3級は実技半年で受験可能なので高校生や高専学生が受講するレベルです。2級の合格率は約40%、社会人であれば実技2年で2級が受験でき、3級を飛ばして2級受験をお勧めします。

シーケンス制御作業技能士

’15-’17年度技能検定受験者数/合格率


  ’15年度        ’16年度         ’17年度
3級 2,146名/77%  2,318名/50%   2,607名/62%
2級 1,075名/40%  1,133名/37%   1,149名/43%
1級   570名/14%    591名/15%     581名/18%
2級 1,075名/40%  1,133名/37%   1,149名/43%

19年度受験案内開始~合格発表までの日程

19年度の日程を参考に掲載します。毎年受験日程は変わりますのでご注意ください

案内開始:9月2日(金)
申請期間:10月7日(月)~18日(金)
実技試験:12月6日(金)~2月16日(日)
*実技試験は上記日程間の1日です。詳細日程は各県能力開発協会にお問合せ下さい。
学科試験:1月26日(日)
合格発表:3月13日(金)

資格取得の目的・メリットを合格者に訊きました

資格取得メリット

給与・スキルアップを実現/難易度上昇で早期受験・合格がベター

今回ヒアリングした2級・1級を合格した人に伺い、以下のことを話されました。
「僕の所属する会社では”技能手当”が付きます。

更に試験が年々難しくなっていると思われ、早い目に受験・合格するのがベターと思ったので社会人になって数年で受験しました。

また、実機開発ではラダープログラムの命令や利用範囲が限定されるが、試験合格には広範なプログラミングスキルが求められスキルアップできる。実技試験はスピード・正確性が求められ、現場での緊急対応の訓練にもなります。」

2級試験問題集(過去問)入手

過去問の入手が必須

後ほど合格者の声であるように、徹底的に過去問を学習することが勉強法になります。

中央職業能力開発協会は3級の過去問のみ販売しています。2級は通販サイト、一般社団法人雇用問題研究所ウェブサイトで入手ください。

県立・私立図書館にある可能性はあります。また、各県職能開発協会で閲覧可能です。詳しくは各県職能開発協会にお問合わせください。

*著作権の関係で本コンテンツでは過去問そのものは表記しません。

過去問

学科試験の概要と勉強法

学科試験

過去問を全問正解までくりかえし勉強

2級は真偽法及び四肢択一法50題 試験時間は1 時間40分です。学科試験は正解を公表します。

試験範囲は、
①シーケンス制御法「シーケンス制御そのものの知識/プログラマブルコントローラ(PLCを)選定するための仕様、機能に関する知識/PLCプログラミング/PLCの保全」
に加えて ②電気機器組立て ③電気  ④製図  ⑤機械工作法⑥材料 ⑦安全衛生 が対象です。

シーケンス制御だけならまだしも②-⑦の知識も求められ大変ではと合格者に訊いてみました。

「自分は過去問を7年間分、きちんと内容が理解して正解するまでやりました。理解なき丸暗記はNGです。過去問以外はやってません。シーケンス制御以外の問題もそれでOKです。

知識問題は直前勉強のほうがいいです。学科試験は一日30〜50分程度を試験前の三週間程度、毎日過去問をぐるぐる繰り返し、ほぼ満点を取れるまで行っていました。これで90%は正解できます。」

実技試験の概要

実技試験で検定盤を使用

2級は計画立案等作業試験と製作等作業試験があります。

計画立案等作業試験は、フローチャート、タイムチャート、プログラミング、プログラマブルコントローラ(PLC)を用いたシステム設計に関することについて行う。実際はラダープログラムからタイミングチャートを作成する等です。試験時間は1時間です。計画立案等作業試験は正解を公開します。

製作等作業試験は、準備されたシーケンス制御検定盤を使用します。PLCやPLCツールは受験者が選定できます。指示された仕様に基づいて配線作業を行い、回路を完成させた後、プログラマブルコントローラにラダープログラムを入力し作動させる。仕様どおりの動作をすればOKです。作動は外部テストのみでプログラムはチェックしません。

試験時間2時間で、延長可能で2時間20分で打切りです。ただし延長時間はないと思ったほうがいいです。製作等作業試験はいろんな回答がある、動作チェックのみゆえ正解例は公開しません。

実技試験

シーケンス制御検定用作業盤について

シーケンス制御作業検定盤

後述する合格者の試験対策のように試験時用いる検定盤と同仕様の作業盤で学習することがMUSTです。

検定盤/作業盤には、配線用端子台、サーキットプロテクタ、電源ランプ、パイロットランプ、コンベア駆動用電磁リレー、ベルトコンベア、コンベア検出用マイクロスイッチ、切り替えスイッチ、押しボタンスイッチ、ディジタルスイッチ、LED表示灯が配置されています。

商品構成と価格はこちら

実技試験「計画立案等作業」の勉強法

計画立案等作業試験

過去問を全問正解までくりかえし勉強

計画立案等作業試験の勉強法を合格者に訊いてみました。

「僕にとってあまり時間を割かなくとも解ける内容でした。ですので試験日の一週間前から一日30分程度行っていました。

ただし、早期に過去問を見て難易度を確認、自身の勉強時間は決めてください。

内容は学科試験と同様に、過去問を繰り返しです。

 ラダープログラムからタイムチャートを作成する問題があり、自己保持回路は計画立案等作業試験についても理解しておく必要があります。」

実技試験「製作等作業」の勉強法(その1)

製作等作業試験

3か月~4か月は試験勉強として必要

製作等作業試験の勉強法を合格者に訊いてみました。

「実技試験も、少し先輩に協力してもらった以外は過去問7年分で勉強しました。勉強期間は3か月、余裕を持ちたいなら4か月は必要と思います。僕の勉強法を参考にご自身の都合で決めてください。

僕は勉強時間は定時後、週に3~4日、過去問1題を2時間~2時間半行ってます。1日1問というのは実際の試験時間が2時間というところからきています。

過去問7題を3か月で6回転行うことになります。実際は最後のほうは先輩の協力で少し独自問題をやってましたが、5~6回転は必要と思います。受験時に慌てないため、問題を解くだけでなく習熟して正確な作業が必要だからです。」

実技試験「製作等作業」の勉強法(その2)

検定盤での練習はMUST

「検定盤での練習は、試験時と同じ環境での練習がMUSTなので勉強開始から必要です。

で僕の場合、1日1問、7問を5-6回転、約3か月で勉強しましたが習熟度、作業の正確性を上げていきました。

フェイズとしては以下で3か月になり、その人の力量で総時間なり配分は変わると思います。
①試験問題の理解
②試験問題の時間をかけても正確に回答する
③作業を正確に、時間どうり回答する
④僕の場合、先輩に独自問題を考えてもらい練習する
という感じになると思います。

①と②は同時進行的になると思いますが、案外問題そのものを誤解する場合が多いみたいで当日は時間制限付きという意味でもあせりがちになるので読解力は重視したほうがいいです。

一年に一回の試験ですから上流でミスったら努力が無に帰します。」

製作等作業試験

実技試験「製作等作業」の勉強法(その3)

製作等作業試験

試験の頻出命令・回路に習熟

「過去問を見てみると頻出命令・回路があることがわかります。
・自己保持回路
・自己保持を解除する方法
・コンベヤ駆動回路&往復回路
・フリッカ回路
・BCD出力
・四則演算
で構成されているプログラムを考える場合が多いです。

過去問をこなした後、独自問題を先輩に考えてもらったとき、この範囲で問題を作ってもらいました。

余談ですが、実務経験7年で1級は受験資格はありますが、実際は2級をとばして1級は合格しないと思います。」

実技試験「製作等作業」の注意点(その1)

3級実技試験

試験官の指示に従う/準備は入念に

さらに試験での注意点・特記事項を訊きました。

「製作等作業試験は試験官がつきます。試験官の指示に従い、最後の動作チェックは試験官と行います。試験官は後で言いますが、動作チェックだけを見るわけではないです。

PLC、PLCツール、パソコン、接続ケーブルは自参ですがメモ用紙は提供されます。

試験には準備時間がありそれは試験時間に入りません。準備時間にPLCとPLCツールの通信確認ができます。がそこで通信できず、慌てる人がいました。そうなると本番はその気持ちのまま入るので悪影響もあるかもしれません。準備時間前に接続確認すべきです。

また準備時間で服装の乱れなどもチェックしておくべきです。なぜか理由は?ですが帽子はNGです。」

実技試験「製作等作業」の注意点(その2)

5Sも採点対象/延長時間は減点対象

「試験時間:2時間、打ち切り2時間20分であり長いように思えますが実際は相当早く冷静沈着に作業を進める必要があります。

20分の延長時間はありますが、実際延長での減点は大きいらしく、作業が完了出来たとしても20分延長フルだと落ちると言われています。せいぜい1~2分程度の延長までOKだとは思います。

くどくはなりますが検定盤を使った事前学習で試験内容をルーティン化する練習で、試験時冷静に作業ができるようにすることが肝要です。

また純粋にラダープログラム作成の時間が2時間あるわけではなく、配線準備、あとかたづけの時間も含みます。余裕なくあわてる、ミスがあると作業が雑になりますが作業態度・整理整頓など5Sも減点対象になります。

特に危険な行為、例えば電源が入ったままでの配線などは即時失格です。

減点の点数は公開されておらず、少しの作業の乱れもなんとしても避けたいところです。」

試験官

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