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PJ2050

東大生が視る2050年問題をテーマとして始まった「PJ2050」
今回は東大CARPメンバーが2020年前期を通して行った全16回にわたる研究活動をダイジェストで紹介します
Earth
2050年、今から30年後の未来

私たちの目の前にはどのような世界が広がっているでしょうか?
さらなる技術革新が進み、インターネットは全世界を瞬時につなぎ、人類は宇宙でさえも暮らすことができるようになっているかもしれません.

しかし、私たちが暮らす地球に未来は残されているでしょうか?
行き過ぎた都市開発、オゾン層破壊、海洋汚染、森林伐採...
地球星は疲弊し、限界を迎えています.

これからを担う大学生たちが、2050年の日本・地球を考え、未来を創造したい.そんな思いを胸に”PJ2050”は始まりました.

2050年問題

bitcoin
Suicaなどの電子マネー、アマゾンなどのショッピングのポイント、ゲーム内のお金も実は仮想通貨に含まれます.今回は特に電子化されたお金のうち、暗号化技術を応用して開発されたビットコインについて取り上げます.ブロックチェーンといった仮想通貨独自の方式についてはニュースでよく聞くもののその仕組みを理解している人はあまり多くはないでしょう.仮想通貨は本当に安全に使えるお金であるのか.日本では将来的に仮想通貨が日常レベルで使われているのか.そもそもお金というもの自体がどうなっているのか.東大カープメンバーでお金の未来について考えていきました.
wave
海の95%は未解明といわれます.そのうちのほとんどが深海に当たるのです.人類の未来を左右するのがこの海洋問題です.特に「魚の減少」は深刻な問題として知られています.実際、2048年には海から食用魚がいなくなるとまで言われているのです.その原因は魚の乱獲、また海洋プラスチック問題にあります.2050年には海ごみの量が魚と同じ量になっているとまで言われるこの海洋の重大な問題から、漁師ならでは習慣を活かした面白いアプリ開発の試みなどについて、調べていくと同時に、カープメンバーたちで話し合っていきました.
book
官僚と聞くとエリート、国の政策を作るなんて華々しいと思う方も多いとは思います.そういった反面、仕事は激務といわれます.国家公務員の年間平均時間外勤務は350時間にも及びます.うつ病などの精神病にかかる人も少なからずいるのです.なぜここまで激務なのかというと、質問主意書や国会答弁書といった書類を準備しないといけないからという部分が大きいのです.やはり、紙媒体の限界が露呈しだしていると感じます.デジタル媒体の導入や、本当に必要なことのみを国会で議論していくことができる工夫が大切になってきそうです.
airpollution
今回のテーマは環境問題、特にその中でも「大気汚染」に注目しました.2019年に開かれたCOP25という国際会議をご存知でしょうか?ここで日本は化石賞という不名誉な賞をもらうことになります.なぜこの賞が不名誉と言われるのかというと、この賞は環境対策に後ろ向きな国に与えられる賞であるからです.大気汚染は深刻な問題を呈しています.健康被害に限らず、酸性雨が発生する原因ともなり、多くの木々が枯れ、生態系を破壊してしまうことにも繋がります.地道な対策が重要になってきています.
DNA
クローン技術や生殖技術、遺伝子組み換えなど、人間の医療技術が高まった分だけ生命倫理が叫ばれるようになりました.今回はその中でも「ゲノム編集」に注目しました.ゲノム編集は遺伝子組み換えとは異なり、安全な技術といわれています.それは遺伝子組み換えが人為的に遺伝子操作をするのに対して、ゲノム編集はあくまで特定の反応が起こりやすくなるように誘発するだけだからです.ゲノム編集技術が整えば、デザイナーベイビーといったものも実現可能に近づくかもしれません.しかし、人間が生まれてくる生命を操作するという行為はやはり倫理的にいかなるものであるのか、の新技術の実用には倫理的議論も重要になってきそうです.
coal
資源と聞くと、水資源、鉱物資源、生物資源など様々なものがあげられます.今回注目するのは鉱物資源、特に化石燃料についてです.化石燃料は自然界から得られた変換加工しないエネルギーである一次エネルギーに分類されます.この化石燃料がいま地球規模で枯渇しているといわれています.このままでは100年以内になくなる可能性が高いです.そして今、再生可能エネルギー、持続可能なエネルギー開発が広く求められているのです.まだまだ世界規模のエネルギーを賄うには再生可能エネルギーの開発規模は小さいです.これから更に開発が進められていく必要があるでしょう.
space
地球を超えて宇宙に入ります.今回のテーマは「宇宙ゴミ」です.ロケットや人工衛星の残骸が宇宙空間を漂っている.それが宇宙ゴミの招待です.宇宙ゴミは小さいものを含めるとすでに1億個以上宇宙空間を漂っていると言われています.しかもその速度はピストルの弾の10倍以上.2020年から日本を中心として宇宙ゴミを除去するプロジェクトが始まりました.導電性テザーという新技術の実用化も視野に入れながら、新しい対策がなされようとしています.
old people
日本の少子高齢化は非常に進んでしまっております.高齢者割合が21%を超えると超高齢社会と言われますが、日本の高齢化率は28.4%でぶっちぎりの世界一位です.また少子化も非常に進んでいます.その背後には若者の未婚化があげられます.社会の基本単位は家庭です.家庭は結婚から始まります.未婚化を解決するために地域単位での結びつきの強化、会社による結婚のサポート、独身税の導入などが東大カープメンバーからの意見としてあがりました.
countryside
地方消滅都市とは、少子化や人工流出に歯止めが掛からず、存続できなくなる恐れがある自治体のことを指します.原因は少子化と人口流出なのですが、背後には地方に良質な雇用がないことも挙げられます.さらにその原因を遡っていくと負のサイクルが見えてきます.地方の低生産性が低賃金雇用を生み、人口流出、経済縮小、低生産性...と繋がっていくスパイラルです.どのようにしたらこの負の連鎖を断ち切ることができるのか.イノベーションがキーワードです.最先端技術を地方に導入することが負の連鎖を断ち切る第一歩となりそうです.
money
これまで東大CARPでは少子化が原因となって生じる問題を多く取り扱ってきました.社会保障費の増大もその中の一つです.社会保障費はご存知の通り年々増大しています.そしてその負担は次の世代、また次の世代と繰り越され、今の若い世代に負担がどんどんと積み重なってきているのです.今日の少子化は将来的に日本の経済を破綻させてしまう恐れもあります.社会保障費の増大を考えるにあたっても、根本的な解決としては未婚率の上昇を食い止め、少子化から脱却していくことしか道はないように思えます.
catastrophy
「30年以内に70%」これが首都直下地震の起きる確率です.これはもういつ大地震が起きてもおかしくないということを意味しています.その被害総額は95兆円≒国家予算一年分と見積もられています.さらに間接的に生じる被害も含めるとその被害総額は731兆円にまで跳ね上がると推測されています.対策としてまずは耐震化を進めること、地方分極を進めていくことが考えられます.実現していくとなると難問題は山積みですが、一つ一つ解決していくことが大切になりそうです.
Mt.Fuji
青々と美しい富士山は、実はいつ噴火してもおかしくないと言われています.1707年の宝永大噴火以降400年以上噴火が起こっていないことがその理由です.富士山が噴火したことを想定するとその被害は甚大です.特に噴火によって生じる火山灰は東京にまで届くと考えられています.火山灰が降り積もれば首都圏の交通網は完全に止まることとなります.火山灰への対策は一筋縄ではいかないようです.火山灰は灰とは書きますが、その正体は鉱物です.まずは火山灰をどのように回収するか、その次に火山灰をどのように活用するか、さらなる研究が必要となってきています.

2050年問題 NEXT

infrastructure
インフラの老朽化
butterfly
生態系の崩壊
iceberg
海面上昇

to be continued...
iceberg
海面上昇

活動紹介

todaicarp

東大CARP/カープ

東大CARPは東大生を中心とする人財育成サークルです.
国の未来を担っていく東大生たちが、まずは現代の社会問題を知り、どのように解決していくのか、未来に対して具体的なイメージを持っていくことが重要であると考えています.今年度は昨年度の後期から始まった2050年問題を考えるプロジェクト「PJ2050」を活動の中心にして、東大メンバーでのディスカッションや教授との研究活動を進めています.

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