一般にPCS生産終了から7〜10 年を過ぎると、メーカーにPCSの保有部品がなくなります。
よって保有がなくなってからメーカーに修理を依頼しても修理不能と断られます。
また、その時点で同型PCSを求めても生産終了となっているので調達できません。
同発電容量の他のPCSに交換するにも、 PCSの製作待ち、電力会社の承諾手続き待ちが必要になりますので復旧まで数ヶ月〜年の売電損失が発生することになります。
また、仮にその時点で設備売却をしようとしても売電収益が見込めない設備になっているので思うように売却できません。
製品保証期間が既に過ぎていて、PCSの保証延長・メンテナンス契約をされていなければ、早めに契約されることをお奨めします。ただし、契約する前に今後の契約総累計額
(保証延長+メンテナンス)をしっかり把握する必要があります。
なぜなら、他社の新品PCSに更新、保証延長・メンテナンス契約する方が安くなり、また、後述のメリットも得れる可能性があるからです。
仮に既存メーカーで設置条件に適合せずメンテナンス契約できない場合、当該PCS生産終了までに他社新品PCSへ
更新に向け検討を始めることをお奨めします。
残りのFIT期間を安心・安全な経営を継続するためです。
現状、人件費は数年前の建設当時と変わっていません。
一方、設備材料費( PCS 価格等)は低下しています。
また、この機会に所内設備使用電気料金および動産保険費用も見直しましょう。
運転開始時から高い電気料、保険料を払い続けている可能性もあります。