①生田箏か、山田箏かを確認します。生田は、比較的古く、コレクション的要素が強いと思います。
　お稽古・演奏用は、よほどの事情が無い限り山田６尺箏をお選びください。
②グレードを把握します。お稽古用のお勧めは、角巻き半上角。演奏会用は、上角以上のお箏になります。
　ベタ箏、角巻き、半上角、上角、影三筋上角、玉縁包みくり甲（すだれ）、玉縁包みくり甲（綾杉）、象牙巻き等超高級箏
　詳しく知りたい方は、hammer_1512@yahoo.co.jp　までお問合せください。
③破損や汚れ等の状態を把握します。
　角が無い、芯座が欠品、長足（ムカデ足）が無い、小さな穴が沢山ある、磯に割れがある。異常に軽い（４ｋｇ以下）
　四分六板の剥がれ、角の装飾である象牙又はプラスチックが浮いている。これらは、厄介な問題を抱えているので
　修理前提に購入してください。
　音穴の汚れは十分に確認してください。
　汚れている場合、害虫が潜んでいる可能性もあります。感覚的には、中古の大型家電や、家具と一緒です。
　生田箏の場合は、龍尾のトップの部分が凹んでいないか必ず確認してください。
④柏葉がビニールでない物を選びます。
　こちらは、お箏本体が木目のビニール、又は、薄い木の皮を貼っています。
　このため、不慣れな方は、くり甲と間違えてしまう可能性があります。
⑤磯をチェック（くり甲のチェック）
⑥音穴のチェック（彫りの種類をチェック：すだれ、綾杉）　
　すだれにも、綾杉にも種類があります。
　すだれ彫りは、間隔が狭い方が高価です。
　綾杉彫りは、通常の綾杉、子持ち綾杉、横綾杉があります。
　麻型彫りは特殊な彫りで、かなりレアな商品です。
　実際の取引約５００面、ヤフオクでの調査ここ３年近くほぼ毎日チェックして
　今まで一度も目にした事がありません。
⑦糸の状態と、付属品
　糸はそのまま使用できるか確認します。毛羽立っていたり、変色が激しい物はそのまま使用できません。
　通常は、壱越の平調子、乃木（水）調子、雲井調子、本雲井調子、中空調子が取れるか確認してください。
　分からない場合は、糸締め直しが必要です。
　琴柱は別途購入すると、高くつくので、なるべく付属している物を選びます。
　琴台や爪、油単や箏袋、ソフトケースも便利です。