フィリピン中央銀行に登録されている全ての銀行は、PDICという預金保険機構に加入することになっています。
これにより預け入れしている銀行が破綻しても一定の金額までは100%保護されます。
預金保護の対象はフィリピンにおいては外国人も含まれますので、日本人の預金でも保護の対象となります。
ドル建て、ペソ建て共に保護されます。
オウン銀行は当然ながらPDICに加入している銀行です。
保護される金額ですが、基本1人1口座で50万ペソ(約115万円、1万USドル)ですが、共同口座を作ることでその額を増やすことが可能となります。
共同口座を作る相手は基本的に誰でも可能です。
人数と口座開設する数と保護額の上限は下表の通りです。
1人だけの場合は1つの口座開設ですが、3人の場合ですとペイオフを最大限有効にするためには6つの口座を開設しないといけません。
もちろん1人でも、ペイオフの上限を超えて預金してはならない、という決まりはありませんし、2人や3人の場合でもそれぞれ個人用口座のみ、若しくは共同口座のみの作成でも問題ありません。
「共同口座」を利用することでペイオフの上限枠が増えるため、共同名義にしても良い人がいたら「個人用口座」と「共同口座」の両方を作ります。
共同名義人は家族でも親戚でも、他人でもOKです。
その人のパスポートが必要になります。
まずは「個人用口座」にチェック。
次に
「普通+定期」をチェックします。
普通預金口座は必ず一緒に作る必要があり、その普通口座に最低預金額100USドルの預金が必要です。
他人を共同名義にする場合のデメリットとして考えられるのは、その人が一人で登録情報の追加変更や定期の取り崩し(期限前の解約は違約金が発生)ができることです。
1年定期、3年定期、5年定期の中から選べます。
フィリピン通貨のペソの他に世界の基軸通貨であるUSドルも選べます。
どちらの通貨で定期を組むか満期時の為替が気になるところですが、どちらかを選択します。迷われる場合は無難にUSドルを選択して下さい。
ドルの場合でもペソ換算された金額の範囲でペイオフは適用されます。
そしていくら預けるか、預入額の入力です。
最低預入額は5,000USドルです。
別途、
普通預金口座には、100USドルの預け金が必要になります。
定期預金口座と普通預金口座を合わせて最低合計額は5,100USドルとなります。(その場合ここでの入力は5,000ドルです)
続いて名前をローマ字で入力します。
個人用口座選択時は一人の名前だけでOKです。
共同口座選択時には必要な人の名前を全て入力します。
ミドルネームは、ある人のみの入力で大丈夫です。
例えば、3人ご家族での場合、ご自身と家族2人の合計3人の名前を順番に入力します。
ここに「所有比率」の入力欄がありますが、個人用口座であれば100%、二人の共同口座であれば50%ずつ、と入力します。
「クレジットカードによる入金」と「現地での入金」とありますので、「クレジットカードによる入金」にチェックします。VISAデビットカードでもOKです。
続いて
カード情報を入力していきます。CVV2は裏面のセキュリティコードです。入力後しっかり確認して「登録する」ボタンをクリックします。
利用できるクレジットカードは下記のいずれかです。
どちらも持っておらず、これから作る場合はデビットカードのほうが早く作ることができます。カードの表、裏のコピーが必要になりますので、ここで印刷しておきましょう。
※入金方法には「ビットコインによる入金」も用意されております。
「契約条件の内容」、「必要書類の理解」、「申込書が自署であること」、あとは「定期預金口座開設と併せて普通預金口座開設が必要なこと」を確認し問題がなければチェックを入れて下さい。
これは満期時に定期預金口座から普通預金口座へ移すために必要なもので最初に作る必要があります。
既婚か未婚かも入力します。
そして住所も入力。
間違いのないように番地まで入力し終えたら、「英語表記住所を作成する」のボタンをクリックします。すると自動で英語表記に変換されます。
続いて本籍地の入力、先ほど入力した現住所を同じなら、「現住所をコピーする」ボタンをクリックします。次に出生地を選択。
次に
「納税者番号」、「社会保障制度」、「公務員社会保険制度」とありますが、基本ここは未記入でOKです。
続いて配偶者の氏名、配偶者の生年月日、配偶者の出生地、配偶者の職業、申込者本人の母方の旧姓、申込者本人の扶養家族の名前と生年月日、続柄を入力、次の扶養家族番号は未記入で大丈夫です。
あと少しです。
次に給料の形態や会社情報の入力です。
これまでと同じように入力していけば問題ありません。最後に「次へ」をクリックします。
会社情報の入力に関しては、現在無職の場合は未入力でOKです。
オウン銀行から勤務先へ確認の電話が入ることはありません。
さきほど入力したデータがPDFデータで保存されますので、すべての項目を確認後、誤りがなければ印刷します。誤りがあれば、編集画面で修正が行えます。
各ページの必要ヶ所にそれぞれ日付と署名。
パスポートのコピーが2部必要で同じ紙に3回同じ署名をします。
ここは申込書類にも説明書きがされてますので、その通りにサインしていけば問題ありません。サインはパスポートに記載されている通りに間違いのないよう注意してください。
署名が必要なページには必ず、左上に
「※署名欄がございます。署名お願い致します。」
と記載があります。
署名漏れがあると、書類不備となり、口座の開設が出来ないことがあります。
ここまでの操作を口座開設の数分だけ繰り返します。
オウン銀行口座開設サポートページ
再度、こちらから口座開設の申し込みをします。大変ですが、2回目以降は慣れてきますのでスピード早いと思います。預金保護枠を少しでも大きく持てるように、忍耐強くやりきりましょう。
郵便局に置いてある荷札(書類用)に、ウェブ上でダウンロードした資料を見ながらオウン銀行宛の住所を記入し、EMS(国際スピード郵便)で郵送します。
外国の住所をアルファベットで書くのは細かくてややこしいですがあとひといきです。
ここまで、ウェブ申込みのクリックから始まり、必要事項の入力から印刷、そして郵送まで完了しました。
パスポートを持っていない人は、まずはパスポート作りからです。
ですが、
ここまで難しい箇所があるわけではありませんので、時間はかかりますが問題なく作成できると思います。
およそ3日ほどで当行に書類が到着したとメールが来ます。
その後、
カードからの引き落としがかかりますが、ここで注意しておかなければいけないことが一つあります。
カード決済は必ず複数回(3回以上)に分けて行われ、預入額が大きい場合でも2,000ドルずつの引き落としになります。
そのため、
カード会社から「2,000ドルの引き落としが海外からかかっていますが、大丈夫ですか?」と連絡が入った際に、預入額と違うと思って「2,000ドルは身に覚えがない」、と言ってしまうと引き落としがかからなくなってしまいます。
ここは注意が必要になります。
引き落としに関してはカード会社によって変わるため、海外決済の有無と限度額の確認は事前にしておいたほうが良いと思います。
また、
オウン銀行からメール連絡が来る場合もありますので、メールの内容はしっかりと確認しておいてください。
予定額まで引き落とされると、その後すぐに「カード決済が完了しました」とメールにて案内が届きます。
本日より10~20営業日以内に口座開設が完了する、との通知が来ます。
預入額の引き落としの決済が終了し、口座開設の最終手続きに入っている旨の通知メールが届きます。
時間的にしばらく空きますので心配されるかもしれませんが、約2週間後くらいには「口座開設が完了しました」とのメールが届きます。
「連絡書類の発送には5〜10営業日程度、発送後の書類到着には、5営業日程度かかります」といった内容です。
オウン銀行の普通預金通帳と定期預金証書等、必要なものが国際便で手元に届きます。個人用口座と共同口座を作った場合は、その口座開設の数だけ普通通帳と定期預金証書が届きます。大事に保管しておきましょう
通帳と証書ともう一つ、一緒に送られてくるのが、インターネットバンキングのIDとパスワードです。
こちらでマイページを開いて、金額や日付、住所等変更があった場合の変更手続き、そして満期時の日本への送金手続き等、行うことができます。
マイページから書類をダウンロードし、必要事項を記入してパスポートのコピーと共に郵送する形となります。
「自動継続にしない」を選択された場合は、満期を迎えると定期預金は普通口座へ移行し、終了となります。そのあとは再び定期組むのかやめるのか選択を考えても良いでしょう。