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田村陶芸展示館(元山窯)は、色鮮やかなストライプ模様のカップや徳島ラーメン用の麺鉢など、新しい取り組みも提案している窯元です。
例えば、渦潮麺鉢と名付けられたラーメン用の鉢は、内側に渦が立体的に描かれています。ラーメンを食べ終わると渦潮に出会う!?という、遊び心たっぷりの提案ですね。
「作り手が楽しく作り、使い手も楽しく使う。ものを通して心が通い合い、器のある暮らしが心を豊かにしてくれる。」そんな器作りを目指しているそうで、若い感覚や女性らしい感性が活かされています。
体験では、シンプルな白い器に、絵筆やカラフルなクレヨンで絵付けができるので、女性や子どもたちに好評なのだそう。もちろん、手びねりや電動ロクロの体験も可能ですから、事前に作りたいものをよく相談して予約しましょう。
伝統的な大谷焼の作品はもちろん、風鈴やLEDランプ、傘地蔵などの趣向を凝らした新作も並ぶ工房です。皿、湯呑、コーヒーカップなどの食器や、干支、人形、お地蔵さん、蛙、フクロウなどの置物がたくさん揃っています。壷・花器、茶道具、LEDランプなど、ユニークな作品も並んでいます。絵付けや作陶の体験も開催されています。素焼きした器に好きな絵や文字を書いて、後日焼き上がったものを受け取ります。
作陶体験は、「手びねり体験コース」と「電動ロクロ体験コース」の2種類があり、電動ろくろ体験は前日までの予約が必要とのこと。「手びねり体験コース」は、手で回すろくろを使用して作る「玉作り」や「紐作り」、板状の粘土を使って作る「板作り」など、好きな方法で体験できます。「電動ロクロ体験コース」は、一人一人じっくり指導してくれるそうです。TVチャンピオンの陶芸王選手権で優勝したという森裕紀さんに教えてもらうのもいいですね。
佳実窯(よしみがま)は、焼〆陶、変窯、灰釉などの技法を取り入れて大谷焼に取り組んでいる工房です。茶碗やカップ、ビールジョッキ、花器、オブジェなど、落ち着いた色合いで、健康的な風合いの大谷焼が並んでいます。
体験は、大谷の粘土を手でこねて、皿や茶碗、湯飲みなどを作る『手びねり』コースと、電動ロクロを使った、少し本格的な陶芸体験もあります。先生が丁寧にコツを教えてくれるので、陶芸の経験がまったくなくても心配はいらないとのこと。
伝統ある大谷の土に触れ、陶芸家気分でオリジナルの焼き物作りに挑戦してみるのもいいかも。
また、本格的に陶芸を楽しみたい方には、土をこね、成形し、釉薬、絵付け、そして焼成まで、じっくりと学べる陶芸教室もあります。初心者でも、上級者でも、それぞれのレベルにあわせて指導してくれるそうです。
矢野陶苑では、後継者の矢野耕市郎さんが独自の新ブランド「SUEKI CERAMICS」を立ち上げ、新しいものづくりにも取り組んでいます。この新ブランドはロクロを使わず、型に流し込む鋳型で作られています。現代感覚に合うシンプルなデザイン、美しい中間色、マットな肌感などが好評で、全国のセレクトショップでも採用されているそうです。また、国内外のカフェ向けのオリジナル食器を手がけるなど、幅広い活躍をしています。徳島の河原で多く見られる阿波青石を釉薬に採用し、徳島らしさも表現しています。