ホームページに興味を持っていただきまして、ありがとうございました。
きれいな文字はその人の品性を表し、印象をよくします。丁寧にお手本を見て書く練習を積み重ねることによって、指が美文字を覚えます。
キレイな文字なんて書けなくても「読めればいい」「伝わればいい」と思われるかたがいらっしゃるかもしれません。では「料理は食べられればそれでよい」でしょうか。「掃除なんかしなくても住めればよい」でしょうか。自分が見返す文字、相手に見てもらう文字はキレイであるほうが自分も相手も心地良くなれます。実は得する場面がとても多いのです。
ここの教室では大人になってからも使える財産を子どものうちから身につけてもらうことを目標としています。
堅苦しい、しつけ教室を目指すつもりはまったくありません。むしろ「めっちゃ楽しい硬筆教室」がモットーです。どうぞ、お気軽にご連絡くださいね!
オンライン硬筆ワールド
主宰・講師 田中 里美
5歳くらいの時から日本の実家から送られてくる「こどもちゃれんじ」や、各種ドリルを張りましたが、母の忍耐力が乏しいうえによい教え方を知らず、娘のやる気を削いでばかり…。母子で笑いながら楽しくできたのは「うんこドリル」だけでしたが、親の意思だけでの継続は困難で、いつの間にか闇に葬られていました。そこでツイッターで見つけたオンライン硬筆のお試しレッスンを申し込みました。
文字は見違えるほど美しくなりました。最初のうちは硬筆授業のとき限定できれいに書いていましたが、1年以上続けた今は、自分の美文字に自信と自負が育ち、つねに丁寧に書こうと試みるようになりました。先生や硬筆メイトと日本語を話すので、母親だけとの会話より語彙と知識がどんどん増えています。
字をきれいに書くのが目的で、がちがちの日本語学習ではない気楽さが娘にとってよかったようです。それでも結局、日本語の語彙や情報なども学べてしまうので、お得感がハンパないです!
ただ教えて書かせて添削するだけのクラスと違い、里美先生の司会で各国の硬筆メイトたちと交流できる雰囲気は、近隣に日本人がいないうちの娘にとっては唯一無二の貴重な時間。子どもたち一人ひとりをちゃんと理解しよう、楽しいクラスにしようとの、里美先生の熱い思いが伝わってきます。子どもたちとの信頼関係もしっかり成り立っていて、師弟を超えた「話せる大人」として慕われているので、親としてとても安心できます。
ひどい人見知りで恥ずかしがりやだった娘が、里美先生のリードで少しずつ発言できるようになり、今ではほかの生徒さんたちと会話をするまでになりました。この硬筆クラスが、娘にとって安心できる心地よい環境なのがわかるので、できるだけ長く続けさせてあげたいと思います。
約1年半続けて、初回から今日まで毎回上達に感動しているので、どのお稽古も印象的で甲乙つけ難いのですが、自分の名前をきれいに書けた日や、もう美文字は私以上だな…と悟った日の感動と喜びと安心感はプライスレスです。
美文字と同じくらい大切だなと感じるのが、娘がほかの国に住む日本・日系人生徒さんたちと知り合い、海外における「日系仲間」の連帯感みたいなものを少なからず感じていること。今後マイノリティとして海外で暮らしていくうえで理解しあえる貴重な友だちを作る機会に役立っていると思っています。
そして、生徒さんたちだけではなく、スペイン在住の里美先生もその中のひとりで、海外では巡り会えない、子どもが永遠に慕い続ける理想の「恩師」を持つ素晴らしい機会になりました。
字が綺麗なだけでお利口に見え、日本にいる日本人の友だちからも一目置かれるのが自信につながっているようです。また、年賀状やバースデーカードなど季節の挨拶を手書きで送る楽しみを覚えました。褒められるし喜ばれるしで、本人もまんざらではなさそうで、良い習慣が身につきました。