超ロングブームで広大な作業空間を創出
タダノのオルテレーンクレーンAFT220G-Iは、つり上げ荷重220トン、最大地上揚程68メートル、最大作業半径64メートルという広大な作業空間を作り出す。
メインブーム長68メートル、220トンの能力を5軸キャリアに凝縮。超大型クレーンでありながら走行時の安定性と小回りの良さを持つ。
第1ステージ
オート三輪時代
みずしまTM6D/
新三菱重工号
8tボンネットトラックT330型/
三菱日本重工業
当時の輸送事情
当時の車両と運搬の様子
みずしまTM6Dで建設機械の部品を輸送していたころの写真。
みずしま号は「三輪車業界では初めての幌や、航空機技術を活かした風防、フロントオレオフォークを採用、他車とは一味違う特徴を備えていた」(三菱自動車のサイトより引用)という。
第2ステージ
ボンネットトレーラ時代
三菱ふそうのボンネットトラック
セミトレーラ・ポールトレーラ/
東洋車両工業
昭和30年代後半以降、主力得意先であった小松製作所やキャタピラー三菱より、土木工事に使用するブルドーザーやモータースクレイパなど大型建機の輸送依頼が増加。
従来、これらの大型建機は分解搬入されていたが、納期や組み立て費用がかさむため、分解せずに運べる車両の開発が望まれていた。そこで奥井組は重量貨物を運搬する専用台車として、荷台中央部を低床にした16輪トレーラを東洋車両工業の協力を得て製作。
この専用台車によって建設重機を分解せずに運ぶことが可能となり、輸送力が飛躍的に向上した。
また当時のトラックは現在のようなエンジンの上に運転席があるキャブオーバー型ではなく、ボンネット型が主流であった。
トレーラとポールトレーラを使用して
長さ30mのキャピテーションコンベアブリッジを輸送
昭和55(1980)年~平成12(2000)年
低床8輪セミトレーラ
(後方2軸)
低床16輪セミトレーラ
(後方2軸)
フラット中落ちトレーラ
(後方3軸)
車両メーカー
昭和50年代後半以降は醸造タンクや工作機械、プラント装置など、運ぶ貨物の形態が多様化していった時代である。
それに伴い円筒形タンクを運搬するための専用台車や長尺フラット台車を導入。
エアサスペンションや小回りの利く舵切装置を設けた特殊トレーラを次々と開発し、特殊性の高い重量物に対する輸送技術が蓄積されていった。
当時の車両と運搬の様子
土木造成工事で使用される
超大型権機を運搬
ポールトレーラ長尺物輸送
引伸式筒型タンク台車での醸造・オイルタンク輸送
TVドラマ撮影用の戦車
平成12(2000)年~平成27(2015)年
低床タンクトレーラ
(後方3軸一舵切直径4.0m)
車両メーカー
超大型輸送時代を迎え、奥井組も長年の経験と技術を結集し、コンピュータを駆使した最新鋭のキャリアとトレーラを配備していく。貨物にやさしいエアサスやハイドロサスペンショントレーラ、荷台の昇降およびステアリングが自在となる多軸トレーラ、貨物の重量や長さに応じて引き伸ばしや組み換えのできるコンビネーショントレーラなど、特殊トレーラがさらに進化していった。
また、H-ⅡAロケットブースタの輸送を期に、最新の油圧技術とコンピュータ制御を備えた特殊台車をドイツのショイエレル社と共同開発。
航空機、風力発電機、電車、サイロなど、最新の注意を要する精密貨物の輸送を可能とし、さらなる輸送品質の向上を実現した。
当時の車両と運搬の様子
プラント要ドライヤー機輸送
大型建設機械輸送
大型タンク輸送
大型食用タンク輸送
大型サイロ輸送