仏教でもキリスト教でも、洋の東西を問わず、「欲・貪欲」は大罪とされます。
　欲に振り回されて人生がうまく行くはずはありません。しかし、食欲、意欲とも言うように、良い欲もあるので、兎にも角にも「欲」とは切っても切れないのが人間でしょう。
　教祖は「欲の無い者なけれども　神の前には欲は無い」と言われて、欲があることを前提により良く生きる術を教えて居られます。『みかぐらうた』では「よくをわすれて」「よくのこころをうちわすれ」と歌われ、無くせなくても忘れることができる、と教示されます。そして、その方法は自分に向けていた目を外に、人様に向けることだと。
　いつも人の事を気にかけ、人の事ばっかり心配している人。人のたすかりを心から願い、共に喜ぶ人。あなたの側にも居ませんか？あなた自身もそうかも知れませんね。そうした人は、たいがいが元気で明るく前向きな人です。教祖のひながたには、どんな中でも陽気ぐらしを目指す生き方が示されています。