あん摩マッサージ指圧師の免許を取得後、専門学校で学んだ知識や技術を用いて、筋肉を揉みほぐす、ツボを指圧するなどお客様の要望に応じて行ってまいりましたが、実際の施術における現場では、解剖学、生理学などの理論上の知識の範囲を超える、想定外の結果が現れたりします。


施術を行う際は自分自身の知識を頭の中でイメージしながら手の感覚を頼りに施術を行いますが、施術を重ねていく度に手の感覚が優れていき、その感覚が研ぎ澄まされ、筋肉という物質を揉みほぐすという事に対して違和感をいつの日か感じ始めました。


コリは蓄積されて出来るものですが原因は様々で、体の歪みが原因となり長い間蓄積されて発症している状態のコリと、ストレスや不眠などによる自律神経の乱れによる状態のコリ、コリの様な硬さはあるが急にふとした瞬間に身体の一部に違和感や痛みを発症した場合の施術法は、明らかに違うという事に気付かされました。


施術者として経験を積んでいく上で、『筋膜』と呼ばれる膜組織の存在を知り、筋膜の勉強を積み重ねていくうちに、表層の筋膜から深層の筋膜、よりミクロな視点へとシフト変更し、細胞から物質の最小単位である量子(原子、素粒子)へと辿り着きました。この量子といわれるミクロ系の量子力学に『量子テレポーテーション』と呼ばれる、情報伝達手段と量子もつれの効果を利用して離れた場所に量子状態を転送する理論があります。


宇宙のすべての物質や生命は粒子性（物質体）と波動性（量子体）の二重構造になっており、エネルギーの微小単位である量子(素粒子)は、『粒』と『波』の二面性の性質を持っています。波状の物質は観察する事は出来ず、ミクロの物質を観察しようとすると、波状の物質は粒状の物質へと変化してしまいます。


この理論を『粒』→『波』＝『コリ(又は痛み)』→『コリの消失』として考え、施術に応用出来ないか試行錯誤した結果【小宇宙テレポーテーション】【アナトミー整体】の2つの手法を編み出す事が出来ました。


【小宇宙*テレポーテーション】
※小宇宙・・・東洋医学の思想で、自然界=大宇宙。人間の体=小宇宙)
ミクロの物質で『粒』=『コリ』と考え、この粒状の状態のコリをひたすら刺激し続けても物質は変化せず、粒状⇒波状の状態に変化させる事で、コリは解消されると考えつきました。その手法は『粒』=コリ(又は痛み)のある箇所に手を触れ、別の『粒』=コリ(又は痛み)の箇所に同時に手を触れ、一方に粒の意識、もう一方には波の意識の感覚で調整する事により、コリや痛み(粒)が体内から消えて抜けていく様な意識*をもたらす。

※身体の2箇所を同時に触れ、筋と筋の周波数が一致した瞬間に共鳴現象が起き、双方の筋の性質は変化する。

【アナトミー整体】
施術を行う上での長年のテーマであった『筋膜』の勉強を行なっているうちに『トリガーポイント』や『筋膜リリース』などに深く興味を持ちました。トリガーポイントや筋膜リリースは、お客様の訴える患部に対する施術となりますが、アナトミートレイン*と呼ばれる筋膜ラインを知る事になってから、患部を診るのではなく患部から離れた場所に多種多様の刺激を与え、患部の状態を変化させる手法を行う様になりました。
この手法はアナトミートレインと呼ばれる筋膜ライン始め、身体に複数存在する筋膜ライン状のエネルギーの停滞しているある特定の箇所(=コリ又痛み)に、同一ライン上の別の箇所からエネルギーを流す事により、全身にエネルギーが循環しコリや痛みを消失させます。
※アナトミートレイン・・・人体の筋と筋を連結させる全12本の筋筋膜経線。

この2つの手法をお客様の症状に合わせバランス良く施術する事により、不調を訴えている患部を外部からほぐす施術し、患部の内部から発する乱れた周波数を調整します。更に筋膜の微細な捻れを調整しながら、全身のエネルギー循環を促進させ、更に量子体の異常を瞬時に修正します。施術中はほぐされている気持ち良い感覚を得られつつ、細胞レベルでの回復も得られ、自然治癒力を最大限に引き出す事を目的とした独自の徒手療法となります。