平成３０年４月、自衛官を定年退官しました。

「第２の人生、自分らしいことで地域に貢献したい。」

現住所に移り住んでから、５年経過していましたが、４年間が単身赴任で、地域との交流が全くありませんでした。決まっていた再就職先には、申し訳ないのですが、就職を断りました。

退職してから、何のしがらみもない環境で、実施した棚卸しはまた違うものになりました。
（写真：愛犬レオ）

朝、起きてから、犬の散歩をする。出会う近所の方と挨拶を交わし、世間話をする。通勤する必要はありません。

ゆったりとした気分で、新聞を読み、朝食を済ませたのち、自分を見つめ直しながら、自問自答し、棚卸しをする時間は大変充実した時間でした。

結論は、自分の持っている資格を生かせて、なおかつ地域に貢献できる就業ということで、介護タクシー業を開業することに決めました。
（写真：佐波川）

父が３年前に８０才で他界しました。死因は脳内出血でした。

就寝中に出血し、５日後に息を引き取りました。
６０才で胃がんを摘出し、それ以降は働くこともなく、自宅でこもりっきりの生活をしていました。

私はその間、自衛官として実家を離れて勤務し、あまり父の面倒を見る事が出来ませんでした。たまに帰省して、外出に誘っても面倒がられて、決して感謝されることはありませんでした。でも、私が運転する車の助手席に乗っている時は上機嫌でした。
（写真：大平山から瀬戸内海）

私たちは、思いついた時にその場所に出かけることが出来ます。しかし、それができない方々がいます。

今後、私の請け負う利用パターンは、通院や退院・転院での利用が大半だと思いますが、御家族で上記のような利用が、日常的になるのを願っています。

記憶はその人が生き続ける限り残ります。思い出作りのお手伝いができればと、一生懸命頑張る所存です。
（写真：小野の水中鯉のぼり）